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「バリウム検査後に下剤」を飲まないとどうなる?4つのリスクと効きすぎた時の対処法も解説!

 公開日:2026/03/22
「バリウム検査後に下剤」を飲まないとどうなる?4つのリスクと効きすぎた時の対処法も解説!

バリウム検査後に下剤を飲まないとどうなる?メディカルドック監修医が、便が固まるリスクや腸閉塞などの合併症を解説します。

※この記事はメディカルドックにて『「バリウム検査の下剤を飲まない」とどうなる?効かない場合の対処法も医師が解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

齋藤 雄佑

監修医師
齋藤 雄佑(医師)

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日本大学医学部を卒業。消化器外科を専門とし、現在は消化器外科、消化器内科、産業医を中心に診療を行っている。現在は岩切病院、永仁会病院に勤務。
日本外科学会外科専門医。日本医師会認定産業医。労働衛生コンサルタント。

バリウム検査とは?

バリウム検査は、X線を使用して食道、胃、十二指腸などの消化管の状態を調べる検査です。造影剤として使用されるバリウムは白く粘性のある液体で、飲むことで消化管の内側の壁がX線に鮮明に映し出されるようになります。この検査により、胃炎の有無や潰瘍、腫瘍、ポリープ、胃の動きの異常などを確認することができます。

バリウム検査後に下剤を飲まないとどうなる?

便秘・バリウム宿便

検査後に下剤を飲まなかったり、飲んでも効果が不十分だったりすると、バリウムが腸内で固まって便秘になります。お腹の張りや痛みを感じることもあります。便秘が進行すると、バリウムが石のように硬い塊(バリウム宿便)となり、自然な排便が非常に困難になります。

腹痛・腹部膨満感

バリウムが腸内に停滞することで、お腹が張って苦しくなったり、鈍い痛みや強い腹痛を感じたりすることがあります。腸の動きが悪くなることで、腸内のガスが溜まりやすくなり、腹部膨満感が強くなります。

腸閉塞

最も重篤な合併症の一つが腸閉塞です。固まったバリウムが腸管を完全に塞いでしまい、便やガスが流れなくなります。吐き気、嘔吐、腹部の膨満感、腹痛などの症状が現れます。腸閉塞は入院を要する状態であり、放置すると腸に穴があく(腸穿孔)など命に関わる事態に発展する可能性があるので注意が必要です。

憩室炎

腸管に小さな袋状の突起(憩室)がある場合、バリウムがその憩室に入り込んで炎症を起こすことがあります。腹痛や発熱、下痢などの症状が見られます。憩室炎は、炎症が進行すると腸管に穴が開いたり、膿がたまったりすることがあり、外科的な治療が必要になる場合もあり、気をつけなければなりません。

下剤が効きすぎてしまった場合の症状や対処法

下剤が効きすぎてしまうと、以下のような症状が現れることがあります。

下痢・腹痛

下剤の量や種類、個人の感受性によっては、水のような下痢が続いたり、キリキリとした腹痛が起こったりすることがあります。症状が軽度であれば、しばらく様子を見ましょう。脱水にならないよう、スポーツドリンクや経口補水液などで水分をこまめに補給してください。食事は消化の良いものを少量ずつ摂るようにし、刺激物や油っこいものは避けてください。

脱水症状

ひどい下痢が続くと、体内の水分だけでなく電解質(ナトリウム、カリウムなど)も失われ、脱水症状を起こすことがあります。症状としては、口の渇き、尿量の減少、めまい、立ちくらみ、倦怠感などです。重度になると意識障害を起こすこともあります。水分補給を最優先に行います。水だけでなく、電解質を補給できるスポーツドリンクや経口補水液を摂りましょう。症状が改善しない場合や、めまい、意識が朦朧とするなどの重い症状が出た場合は、すぐに医療機関を受診してください。

肛門周囲の不快感・痛み

頻繁な排便や下痢によって、肛門周囲の皮膚がかぶれたり、痛みやヒリヒリ感を感じたりすることがあります。排便後は優しく洗い流すか、お尻拭きなどで清潔に保ち、乾燥させましょう。必要であれば、市販の軟膏やワセリンなどを塗って保護することも有効です。

「バリウムの下剤」についてよくある質問

ここまでバリウムの下剤について紹介しました。ここでは「バリウムの下剤」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。

バリウムを完全に出し切るまでどれくらいかかりますか?

齋藤 雄佑医師齋藤 雄佑医師

バリウムが完全に排出されるまでの時間は個人差がありますが、通常は下剤服用後24時間以内にほとんど排出されます。しかし、便秘気味の方やバリウムの量が多い場合は、24時間以上かかることもあります。便の色が通常の便の色に戻るまで、しっかりと排出されたかを確認することが大切です。2〜3日経っても白い便が出ない場合は、医療機関に相談することをおすすめします。

まとめ バリウム検査の後は早めに下剤で出しましょう

バリウム検査は、消化管の状態を詳しく調べるために非常に有効な検査ですが、検査後のバリウムの排出が非常に重要です。下剤を適切に服用し、バリウムを速やかに体外へ排出することで、便秘や腸閉塞といった合併症のリスクを避けることができます。もし、下剤を飲んでもバリウムが排出されない場合や、下剤が効きすぎて体調がすぐれない場合は、我慢せずに医療機関にご相談ください。バリウム検査後の疑問や不安があれば、いつでも医師や医療スタッフに尋ねて、安心して検査を受けてください。

「バリウム検査」の異常で考えられる病気

「バリウム検査」から医師が考えられる病気は12個ほどあります。各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。

バリウム検査は、これらの病気の早期発見に役立つ重要な検査です。気になる症状がある場合は、定期的な検査を受けることをお勧めします。

この記事の監修医師

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