「胃カメラの鎮静剤」で”検査の記憶が消える”?副作用や使用するメリットを医師が解説!

胃カメラで鎮静剤を使うメリットとは?メディカルドック監修医が、検査の質の向上や苦痛の軽減のほか、デメリットや副作用についても解説します。
※この記事はメディカルドックにて『「胃カメラ検査で鎮静剤が効かない」人の特徴はご存知ですか?医師が徹底解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
木村 香菜(医師)
目次 -INDEX-
胃カメラ(胃内視鏡検査)とは?
胃カメラ(胃内視鏡検査)は、上部消化管(食道・胃・十二指腸)の状態を観察する検査です。胃カメラ検査の方法としては、口から内視鏡を入れる「経口内視鏡」と、鼻から内視鏡を入れる「経鼻内視鏡」の2種類があります。
検査に伴う苦痛を和らげるため、鎮静剤が用いられることがあります。今回の記事では、鎮静剤が効かない理由について解説します。
胃カメラで鎮静剤を使用するメリット
鎮静剤を使用して胃カメラの検査をすることは、以下のようなメリットがあります。
苦痛を軽減できる
鎮静剤を使用することで、胃カメラ検査時に伴う苦痛や不安を大幅に軽減できます。特に、内視鏡を入れる際の不快感を和らげることができるため、検査を受ける際の心理的負担が軽くなります。
検査の質が高くなる
嘔吐反射が抑えられることで、胃に十分な空気を入れることができるため、胃の隅々まで観察できます。結果として検査の質が高くなり、治療も行いやすくなります。
患者の精神的な安心感が得られやすい
鎮静剤を使用すれば、患者は眠っている間に検査が終わります。特に以前に胃カメラ検査で辛い経験をした人にとっては、精神的な安心感を得ながら検査ができるというメリットがあります。
胃カメラで鎮静剤を使用するデメリット
胃カメラで鎮静剤を使用するのは、多くのメリットがある一方で、いくつかのデメリットも存在します。
検査後は少し休む必要がある
鎮静剤の効果が切れるまでに時間がかかるため、検査後にしばらくの間、意識がはっきりしない状態が続く場合があります。一般的には検査後もすぐには帰宅できず、30分~1時間程度休む必要があります。
運転や仕事に支障がある
検査後にゆっくり休んで、意識やふらつきなどなくても、判断力がいつもより低下している可能性があるため、検査後は車などの運転は控える必要があります。仕事で車などの乗り物を使用する場合は、その日の仕事に支障が出る場合もあるため注意しましょう。
検査時の記憶がなくなる場合がある
鎮静剤投与前後の一時の記憶がなくなることがあります。このことは、場合にとっては、患者の心理的な不安を引き起こす原因となる場合があります。
胃カメラの鎮静剤の副作用
胃カメラの鎮静剤には以下のような副作用が生じる場合があるため、注意が必要です。
眠気が残る
鎮静剤の効果が残っている場合は、検査後にも強い眠気を感じる場合があります。
吐き気がある
鎮静剤の量が多かったり、体調不良や寝不足だったりした状態の場合は、麻酔から覚めた後に、吐き気が現れることがあります。
頭痛を生じる
一部の患者には、頭痛が生じる場合があります。
呼吸が浅くなる
鎮静剤によって、呼吸が浅くなったり、呼吸回数が減ったりする場合があります。特に、高齢者や基礎疾患を持つ場合は、発生しやすいため注意が必要です。
血圧が低下する
血圧が低下した結果、めまいやふらつきを感じる場合があります。
「胃カメラ検査の鎮静剤が効かない理由」についてよくある質問
ここまで胃カメラ検査の鎮静剤が効かない理由について紹介しました。ここでは「胃カメラ検査の鎮静剤が効かない理由」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
胃カメラの鎮静剤が効かない際はどうすればいいのでしょうか?
木村 香菜 医師
鎮静剤の量が不足している可能性があるため、医師に相談し、適切な量を調整してもらうことが重要です。また、体質的に鎮静剤が効きにくい方もいるため、異なる種類の鎮静剤を組み合わせて使用することが推奨されます。特に、普段から抗不安薬や睡眠薬を服用している方は、鎮静剤が効きにくい場合があるため、医師に一度相談しましょう。
胃カメラの鎮静剤はどれくらいで効き始めるのでしょうか?
木村 香菜 医師
一般的に数分後で効果が現れます。しかし、効き始めるまでの時間には個人差があり、体質や体調、使用する薬剤の種類によっても異なります。なお、鎮静剤の作用時間は約1時間程度です。鎮静剤の効き方に不安がある場合は、事前に医師と相談し、自分に適した方法を選ぶことが重要です。
まとめ 胃カメラで鎮静剤を使用するメリットは多い
胃カメラで鎮静剤を使用すると、患者が持つ検査時の不安感が軽減するだけでなく、医師も余裕を持てるため、検査の質も上がるなど多くのメリットがあります。ただ、鎮静剤は効きにくい場合やデメリットも少なからず存在します。そのため、胃カメラを行う前に、詳細な情報を医師に伝えるようにしましょう。定期的な胃カメラ検査を行うことで、胃がんなど多くの病気の早期発見と治療を行うことができます。
「胃カメラ」の異常で考えられる病気
「胃カメラ」から医師が考えられる病気は9個ほどあります。各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。
これらの病気は胃カメラ検査によって発見できます。定期的な検査を受けることで、早期発見に繋がります。また、小さな範囲の腫瘍であれば、その場で生検と治療を兼ねて摘出することが可能です。




