「MRI検査の目的と検査項目」はご存知ですか?医師が解説!

MRI検査の目的と検査項目とは?Medical DOC監修医が解説します。
※この記事はメディカルドックにて『「MRI検査の費用はいくら」かご存じですか?発見できる病気についても医師が解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
木村 香菜(医師)
目次 -INDEX-
MRI検査の目的と検査項目
ここでは、MRI検査の目的と検査項目について解説します。
MRI検査の目的
MRI検査は、腫瘍や血管の異常、脳や脊椎の損傷などを高精度で確認する目的で行われます。がんの診断や進行状況の把握、他の疾患の早期発見にも広く利用されています。
MRIは、強力な磁場と電波を利用して、体内の臓器や組織の詳細な断層画像を撮影する検査です。この検査は、放射線を使用しないため、身体への負担が比較的少ないことがメリットです。
MRI検査の検査項目
MRI検査では、以下のようなことがわかります。
1.全身MRI検査
全身をスキャンし、体内の広範な異常や病変を一度に確認できる検査です。
がんや血管病変、神経系の異常など全身の疾患リスクを早期に発見することを目的としています。
がんの転移や早期がんの発見、血管の異常(動脈瘤や血管の狭窄など)、その他、臓器や骨、筋肉の異常について調べることが可能です。
2. 頭部MRI検査
脳や脳血管の状態を詳しく調べます。
脳梗塞や脳出血の有無、脳腫瘍の発見、脳の萎縮による認知症リスクの評価、脳動脈瘤などの血管異常などが可能です。
3. 脊椎MRI検査
脊椎(頸椎、胸椎、腰椎)とその周辺の神経組織を調べます。
椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症、神経の圧迫状態や炎症、脊椎の腫瘍や感染症、加齢による脊椎の変性などがわかります。
4.胸部MRI検査
胸部の心臓や血管を主に確認します。
心臓の形や機能の異常、動脈や静脈の血流異常、血栓の有無、リンパ節の腫れなどを調べることが可能です。
5.腹部MRI検査
腹部の臓器(肝臓、膵臓、腎臓、胆のうなど)を調べます。
肝臓や腎臓の腫瘍、嚢胞(のうほう、袋のようなもの)、膵臓の炎症や腫瘍の有無、胆のう結石や胆管の狭窄(きょうさく、せまくなること)などを詳しく調べることができます。
また、腹部大動脈瘤などの血管病変も検出可能です。
6.骨盤MRI検査
骨盤内の臓器(前立腺、子宮、卵巣など)を検査します。
前立腺や子宮、卵巣の腫瘍、骨盤内の炎症や感染症、骨盤内のリンパ節の腫れ、子宮内膜症などの婦人科疾患を調べることができます。
7.骨・関節MRI検査
主に四肢や関節の軟部組織と骨の状態を確認します。
靱帯や軟骨の損傷、骨折や骨の腫瘍、関節炎や変形性関節症、筋肉や腱の損傷などを詳しく評価することが可能です。
全身MRI検査は、一度に多くの部位をスクリーニングできる利点があります。一方で、特定部位の精密診断にはそれぞれの部位に特化したMRI検査が適しています。
※全身MRI検査と主な部位別の検査項目をリストアップしてそれぞれでわかることを解説してください。
MRI検査とCT検査の違い
MRI検査は磁場とラジオ波で体内の詳細な断層画像を撮影し、主に脳や脊椎、筋肉などの軟部組織の評価に優れています。放射線を使わないため被曝がなく、撮影時間が長めです。
一方、CT検査はX線を使用して短時間で画像を取得する検査で、骨や肺、急性の出血などの診断に向いています。放射線を使うため被曝は避けられませんが、緊急で診断しなければならない場合にはとても効果的です。
このように、両者は得意分野や技術の違いで使い分けられています。
「MRI検査の費用」についてよくある質問
ここまで心電図検査の費用などを紹介しました。ここでは「MRI検査の費用」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。
会社員のMRI検査は自費のオプションを付けなければ無料ですか?
木村 香菜 医師
会社の健康診断や特定の検診では基本的な項目が無料で受けられることが多いです。一方でMRI検査はオプションとして追加される場合が多いため、自費での負担が必要になることが一般的です。ただし、勤務先によっては検診内容が充実しているところもあるため、福利厚生や保険の範囲を確認してみましょう。
個人事業主のMRI検査の費用相場はどれくらいが一般的でしょうか?
木村 香菜 医師
個人事業主の場合、健康保険組合や企業のサポートがないため、一般的にMRI検査の費用は全額自己負担になります。費用は部位や医療機関によって異なりますが、1回のMRI検査はおおよそ2万円から5万円程度が相場です。自分の健康管理として、検診費用を計画的に積み立てることもおすすめです。
MRI検査費用を会社が負担する場合、1年に何回受診した方がいいですか?
木村 香菜 医師
はい、症状がなく健康チェックの目的で受けるMRI検査は保険適用外となり、自己負担が必要です。しかし、医師が必要と判断した場合や、病気が疑われる症状がある場合には保険が適用されることが多いです。目的によって保険の適用条件が異なるため、事前に医師に確認することが重要です。
MRI検査の費用が保険適用なしの自費・自己負担になるケースはありますか?
木村 香菜 医師
はい、症状がなく健康チェックの目的で受けるMRI検査は保険適用外となり、自己負担が必要です。しかし、医師が必要と判断した場合や、病気が疑われる症状がある場合には保険が適用されることが多いです。目的によって保険の適用条件が異なるため、事前に医師に確認することが重要です。
MRI検査と人間ドックの費用はどちらも保険適用になりますか?
木村 香菜 医師
基本的に人間ドックや健康診断の一環で行われるMRI検査は、保険適用外で自己負担になります。医療保険が適用されるのは、医師が必要と判断した場合のみに限られます。人間ドックでは、必要な検査を効率的に受けられますが、検査費用は通常、自己負担での支払いとなるため、検査内容と費用を事前に確認することをおすすめします。
まとめ MRI検査の費用はケースバイケース!
今回の記事では、MRI検査の費用やMRI検査でわかる病気について解説しました。
MRI検査の費用は、撮影する部位や造影剤の使用の有無、さらに保険適用かどうかで変わってきます。人間ドックや健康診断でMRI検査を受ける際には、自費となることが大半ですが、加入している保険や勤めている会社などの補助が出る場合もあります。何らかの症状が出ている場合は医療機関を受診しましょう。また、健康管理の一環として、定期的に受けることも検討してみてもよいでしょう。
「MRI検査」の異常で考えられる病気
「MRI検査」から医師が考えられる病気は13個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。
整形外科系の病気
- 椎間板ヘルニア(頸椎、胸椎、腰椎)
- 大腿骨頭壊死
消化器系
- 肝臓がん
- 膵臓がん
- 膵嚢胞性疾患
MRI検査では、さまざまな病気がわかります。気になる症状がある方は、適切な診断と治療を受けるためにも医療機関での受診をおすすめします。