「大腸がん発症のリスクを上げやすい食べ物」はご存知ですか?医師が解説!

大腸がん発症のリスクを上げやすい食べ物とは?メディカルドック監修医が解説します。
※この記事はメディカルドックにて『「大腸がんはヨーグルトで予防」できるの?発症のリスクを上げやすい食べ物も解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
和田 蔵人(わだ内科・胃と腸クリニック)
目次 -INDEX-
「大腸がん」とは?
大腸は食べ物を消化・吸収する消化管の最後の通り道です。約1.5m~2m程度の長さがあると言われ、小腸からつづく臓器です。大腸は結腸(盲腸、上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸)と直腸に分けられます。大腸がんはこの大腸の内側の粘膜から発生するがんです。近年、大腸がんの罹患数は増加傾向にあり非常に注意が必要ながんの一つです。
大腸がん発症のリスクを上げやすい食べ物
アルコール
1日平均1合以上アルコールを飲む人はアルコールを飲まない人と比較して大腸がんになる危険性が高くなります。この結果は男性において報告されていますが、女性では飲酒量が男性と比較して少ないためアルコールの影響が出づらかったと考えられており、女性でも同様にアルコールを控えることが勧められます。
赤肉・加工肉
赤肉や加工肉の摂取量が多いことは大腸がんの発症リスクとなります。もともと日本人は肉類の摂取量は少なかったのですが、近年徐々に摂取量が多くなっています。また、近年大腸がんの発生頻度も増加しています。赤肉・加工肉の過剰摂取を控え、バランスの良い食事を心がけましょう。
高カロリー食(肥満)
BMI(肥満度)が24.9kg/m2以下と比較して30.0kg/m2の人では大腸がんの危険性が増えると報告されています。肥満が大腸がんのリスクとなります。肥満を予防するためにも、食事の摂取量、運動量のバランスをとることが大変重要です。大腸がんの予防のためにも、適量の食事、適度な運動をとり肥満を防ぐことが勧められます。
「大腸がんの予防・ヨーグルト」についてよくある質問
ここまで大腸がんの予防・ヨーグルトなどを紹介しました。ここでは「大腸がんの予防・ヨーグルト」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
ヨーグルトは大腸がん以外のがん予防をすることができるのでしょうか?
和田 蔵人 医師
ヨーグルトには乳酸菌という体に良い菌が含まれています。乳酸菌のうちLG21菌には、ピロリ菌を減らす効果があったり、ピロリ菌が胃粘膜に付着するのを防ぐ効果があると報告されています。ピロリ菌の感染は胃がんの危険因子です。このため、一部のヨーグルトではピロリ菌の感染を予防することにより胃がんを予防している可能性があります。しかし、ヨーグルトのみでは不十分であり定期的な検診が重要です。
編集部まとめ 大腸がんを予防するには、まず生活習慣の改善から
大腸がんを予防するために、生活習慣を見直すことはとても大切です。予防に有効であると言われている食材や生活習慣を取り入れ、大腸がんとならないように気をつけましょう。良い生活習慣を取り入れ、生活を過ごすことは大切ですが、それだけでは不十分です。特に、大腸がんは近年徐々に増加しており、現在では最も多いがんとなっています。普段から生活習慣や食べ物に気を付けるのと同時に、大腸がん検診を受け、早期発見するようにしましょう。
「大腸がん」と関連する病気
「大腸がん」と関連する病気は5個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。
大腸がんと似た症状がみられ、区別がつきづらい病気は多くあります。上記に挙げた病気もごく一部です。血が混じった便が出たり、腹痛や吐き気など大腸がんを疑う症状がある場合には早めに消化器内科で相談をしましょう。
「大腸がん」と関連する症状
「大腸がん」と関連している、似ている症状は5個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。
大腸がんは初期では症状があまりなくわかりづらいがんです。また、上記の様な症状がある場合大腸がんも考えられますが、他の疾患の可能性もあり症状からは区別がつきません。気になる症状がある場合には消化器内科を受診しましょう。
参考文献




