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「どれくらい便が細いと大腸がん」を疑った方がいい?細くなる原因も医師が解説!

 公開日:2025/02/26

どれくらい便が細いと大腸がんを疑うべき?Medical DOC監修医が便が細くなる原因・どれくらい便が細いと大腸がんを疑うべきかなどを解説します。

※この記事はMedical DOCにて『「どれくらい便が細いと大腸がん」を疑うべき?細くなる原因も医師が解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

西脇 亮

監修医師
西脇 亮(医師)

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医学部卒業後、松阪済生会病院で初期研修。遠山病院にて外科で勤務。2023年6月より松阪市民病院消化器内科勤務、消化器内科部長内視鏡センター長となる。所有している専門医は、外科専門医・消化器病専門医・消化器内視鏡専門医・腹部救急認定医・日本臨床栄養代謝学会認定医・ヘリコバクター学会認定医。

「大腸がん」とは?

大腸がんは、大腸にある粘膜層から発生するがんで、良性のポリープが悪性化するものと、正常な粘膜から発生するものがあります。大腸がんは、日本において非常に一般的ながんの一つであり、特に50歳以上の成人に多く見られます。初期段階では症状がほとんどないことが多いですが、進行するにつれてさまざまな症状が現れます。

便が細くなる主な原因

大腸がんでは、さまざまな症状が出ることが知られています。便が細くなることも、大腸がんの症状の1つです。ここでは、便が細くなる主な理由について解説します。
これらの理由により、大腸がんは便の形状に変化を引き起こし、便が細くなる症状が現れることがあります。この症状は、他の消化器症状と共に大腸がんの可能性を示唆しているため、早期に専門医の診断を受けることが重要です。

がんによって腸管が狭くなる

大腸がんの腫瘍が大きくなると、腸が物理的に狭くなります。便の通過経路が狭まり、便が細くなります。これは特に腫瘍が直腸やS状結腸に位置している場合に顕著です。

腸の壁の柔軟性が下がる

がん組織が腸の壁に広がることで、腸の柔軟性が低下し、正常に拡張できなくなります。これにより、腸が便を通す際の直径が小さくなる可能性があり、最終的には便が細くなってしまうと考えられます。

どれくらい便が細いと大腸がんを疑うべき?

では、どれくらい便が細いときに大腸がんを疑うと良いのでしょうか。また、その他にどのような便であれば大腸がんを疑うべきなのか解説します。

便が細い

便が細いと言っても、「細い」ことに明確な定義はありません。そのため、今までの自分の便は親指くらいの太さがあったにもかかわらず、最近は小指くらいの太さしかない場合は便が細いと言って良いでしょう。このように、明らかに便が細くなっていることは、大腸がんの便の特徴の1つです。

便に血が混じる

大腸がんではがん細胞が増殖するために、血管がどんどん作られています。これを血管新生と言います。この血管は非常にもろくて破れやすいことが知られています。そのため、便が通る際にこすれて、その刺激で出血してしまいます。このように大腸がんでは、便に血が混じったり、血自体が出たりすることがあります。

便秘や下痢

大腸がんが進行すると、便が通る場所が狭くなることがあります。便が少しずつしか出なければ下痢のような症状になったり、便がほとんど出ない便秘のような症状が現れたりすることがあります。このように、大腸がんによって、便通の状態が変化することがあります。

「どれくらい便が細いと大腸がんを疑うべき?」についてよくある質問

ここまで大腸がんを疑う便の特徴などを紹介しました。ここでは「どれくらい便が細いと大腸がんを疑うべき?」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。

大腸がんが進行すると現れる症状について教えてください。

西脇 亮西脇 亮 医師

大腸がんは進行するとさまざまな症状が現れます。大腸がんは血管が豊富なため便に血が混じったり、血自体が出たりします。また、この記事で解説したように、便が細くなるなどの便の性状の変化や、便秘や下痢などの症状を引き起こすことがあります。さらに、食事等の日常生活が変わっていないにもかかわらず、体重が減ってしまうこともあります。

編集部まとめ

大腸がんでは便が細くなることがありますが、その他にも鑑別する必要がある病気もあります。今までと便の状態が異なる場合は、消化器内科や肛門科を受診して、必要な検査を受けるようにしましょう。

「どれくらい便が細いと大腸がんを疑うべき?」と関連する病気

「どれくらい便が細いと大腸がんを疑うべき?」と関連する病気は3個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。

消化器科の病気

便が細くなる症状は、大腸がんの症状の特徴の1つですが、その他の病気でも認めることがあります。食事量などによって便自体が減ることで、便が細くなることもありますが、症状が続く場合は消化器内科や肛門科を受診するようにしてください。

「どれくらい便が細いと大腸がんを疑うべき?」と関連する症状

「どれくらい便が細いと大腸がんを疑うべき?」と関連している、似ている症状は7個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。

関連する症状

大腸がんでは便に血が混じっていたり、そもそも肛門から血が出たりすることがあります。また、慢性的に出血している状態は、めまいやふらつきなど貧血の症状を引き起こすことがあります。このように、大腸がんは便の異常だけでなく、さまざまな症状を訴えることがあります。

この記事の監修医師

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