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「大腸ポリープができると現れる症状」はご存知ですか?医師が徹底解説!

 公開日:2024/10/24

大腸ポリープの症状とは?Medical DOC監修医が胃ポリープの症状・原因・できやすい人の特徴・予防法や何科へ受診すべきかなどを解説します。気になる症状がある場合は迷わず病院を受診してください。

和田 蔵人

監修医師
和田 蔵人(わだ内科・胃と腸クリニック)

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佐賀大学医学部卒業。南海医療センター消化器内科部長、大分市医師会立アルメイダ病院内視鏡センター長兼消化器内科部長などを歴任後の2023年、大分県大分市に「わだ内科・胃と腸クリニック」開業。地域医療に従事しながら、医療関連の記事の執筆や監修などを行なっている。医学博士。日本消化器病学会専門医、日本消化器内視鏡学会専門医、日本肝臓学会肝臓専門医、日本医師会認定産業医の資格を有する。

「大腸ポリープ」とは?

ポリープとは、病名ではなく、粘膜から丸く出っ張っているできもののことを言います。大腸に発生したポリープを大腸ポリープといいます。

大腸ポリープの種類

大腸ポリープを病理組織で区別し、腫瘍性ポリープと非腫瘍ポリープに分けています。腫瘍とは細胞が無秩序に増殖した塊のことです。腫瘍性ポリープのなかでさらに、性質により悪性腫瘍と良性腫瘍に分けられます。大腸ポリープの約8割は腫瘍性ポリープです。

腫瘍性ポリープ

腫瘍性ポリープは良性の腺腫(せんしゅ)と悪性のがんの二つに分けられます。腫瘍が大きくなると、がんを含む可能性が高くなります。患者さんの背景や、大きさ、個数、見た目など総合的に判断して切除すべきかを判断することが多いです。一般的には6mm以上のポリープでは、がんを含む可能性が高くなるため、切除が勧められます。

非腫瘍性ポリープ

非腫瘍性ポリープは、過誤腫性ポリープ、炎症性ポリープ、過形成性ポリープなどに分けられます。大腸内視鏡検査での見た目により、腫瘍性ポリープと非腫瘍性ポリープを区別します。しかし、見分けがつきにくい場合には腫瘍性ポリープと同様に切除を行う場合もあります。一般的には、腫瘍性ポリープと違い癌化のリスクが低いため、経過観察となることが多いです。しかし、サイズが大きく腸重積などの危険性がある場合や出血を起こした場合には切除を検討されることもあります。

大腸ポリープができると現れる症状

大腸ポリープは、初期では自覚症状があることは少ないです。このため、大腸ポリープを見つけるためには大腸内視鏡検査を行う必要があります。自覚症状は少ないのですが、中には下記のような症状がみられることもありますので注意をしましょう。

血液の混ざった便、粘液が付着した便、貧血

大腸ポリープは自覚症状がないことが多いですが、肛門近くにポリープができたことにより血液の混ざった便や粘液が付着した便が出ることもあります。また、見た目ではわからなくとも、大腸がん検診で便潜血検査を行った際に、陽性を指摘されることもあります。この場合には、消化器内科を受診して精密検査を受けましょう。
自覚症状がなく、少量ずつ出血が進んだ場合には、貧血の進行を指摘されることもあります。貧血を指摘された場合には、まず内科を受診して詳しく調べてもらいましょう。

腹痛

ポリープ自体が大きい場合には、腸が狭くなることによりおなかの張りや痛みが起こることもあります。また、腸閉塞の原因となる場合もあり注意が必要です。腹痛が長く続く場合には、消化器内科で相談をしましょう。

便の性状の変化

ポリープ自体が大きい場合には、腸管が狭くなることで便秘や下痢などの症状や便が細くなる、便が残る感じがするなどの症状が出ることもあります。いつもと便の性状が違う場合には注意が必要です。消化器内科で相談をしてみましょう。

「大腸ポリープの症状」についてよくある質問

ここまで大腸ポリープの症状などを紹介しました。ここでは「大腸ポリープの症状」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。

大腸ポリープを放置するとどうなりますか?

和田 蔵人和田 蔵人 医師

大腸ポリープの種類によります。腫瘍性ポリープの場合には、悪性であれば放置することで進行してしまいます。また、良性の腺腫であっても放置することで大きくなると癌を含む可能性が高くなります。非腫瘍性のポリープの場合には、基本的には経過観察でよい場合が多いですが、定期的にチェックをすることは必要です。

おならで悪性の大腸ポリープができているか判断できますか?

和田 蔵人和田 蔵人 医師

残念ながらおならで悪性の大腸ポリープを診断することはできません。しかし、おならが多く出る、おなかが張る、便通異常が出ている場合には大腸がんの初期症状かもしれません。おなかの調子が悪い状態が続く場合には、一度消化器内科で相談をしてみましょう。

まとめ 生活習慣・食生活を改善して大腸ポリープを予防!

大腸ポリープは症状がないことが多いです。しかし、中には放置してしまうと大腸がんに進行するものもあります。定期的な大腸がん検診などのチェックが有効です。また、40-50歳以上、大腸癌の家族歴がある方では特に注意が必要です。定期検診と普段の食生活を見直すことで、大腸がんの発症を抑制することができます。適度な運動、適正体重の維持、禁煙、適度な飲酒、野菜などの食物繊維をとり、赤身肉や加工肉の摂取を減らしバランスの良い健康的な生活習慣を身につけましょう。

「大腸ポリープの症状」と関連する病気

「大腸ポリープの症状」と関連する病気は6個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。

消化器科の病気

内科の病気

大腸ポリープはなかなか症状が現れにくいです。しかし、大きくなると出血や、腹痛、腸閉塞の原因となることもあります。症状が現れたときには、消化器内科を受診することが大切です。また、自覚症状がなくとも、貧血が進行したり、便潜血が陽性となったりする場合にも精査が必要です。貧血の進行であればまず内科を、便潜血が陽性であれば消化器内科を受診するのが良いでしょう。

「大腸ポリープの症状」と関連する症状

「大腸ポリープの症状」と関連している、似ている症状は4個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。

関連する症状

大腸ポリープは症状がないことが多いです。万が一、上記のような症状が出た場合には、ポリープが大きい可能性もあります。放置することで癌化することもあるため、一度消化器内科を受診しましょう。

この記事の監修医師