「前立腺がんになりやすい人の特徴」はご存知ですか?医師が徹底解説!
前立腺がんの原因とは?Medical DOC監修医が前立腺がんの原因・原因となる食生活・なりやすい人の特徴・予防法や何科へ受診すべきかなどを解説します。
※この記事はMedical DOCにて『「前立腺がんの原因」となる可能性の高い食べ物はご存知ですか?医師が徹底解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。
監修医師:
石川 智啓(医師)
目次 -INDEX-
「前立腺がん」とは?
前立腺がんは、男性の前立腺に発生するがんであり、特に高齢の男性に多く見られます。
早期の段階では症状がほとんどありません。しかし、尿が出にくかったり、排尿回数が多くなったりするなど、排尿に関する症状が現れることもあります。また、進行すると排尿障害に加えて、血尿や骨転移による腰や背中の痛みなどの症状がみられることもあります。
今回の記事では、前立腺がんの原因として考えられている要因や食べ物、そして前立腺がんを予防するために効果が期待できる方法について解説していきます。
前立腺がんになりやすい人の特徴
次に、前立腺がんになりやすい人の特徴についても解説していきましょう。
家族に前立腺がんの人がいる
家族に前立腺がんの人がいる場合、自分自身が前立腺がんにかかるリスクも高くなると考えられています。白人を中心とした研究では、父が前立腺がんの場合は2.5倍に、兄弟の場合は3.4倍にそれぞれ前立腺がんになるリスクが高まると報告されています。また、父親や兄弟が前立腺がんを発症した年齢が65歳以上よりも65歳未満の場合には、自分自身の発癌リスクが高くなるということもわかっています。
高脂肪食をよくとっている
疫学的研究から、前立腺がんのリスクを高める食品として高脂肪食があります。
動物性脂肪に含まれる飽和脂肪酸は血液中の男性ホルモンであるアンドロゲンを増加させるため、前立腺癌のリスクを高めるとされています。
太っている
肥満は、前立腺がんの発症に関係があるとされています。
BMI(Body Mass Index: 体重kg ÷ (身長m)2)が25未満の男性の前立腺がんのリスクをBMI25以上(肥満の人)と比べた研究があります。BMIが30 kg/m2以上 の男性では低リスク前立腺癌に罹患するリスクは 18%低いものの、悪性度の高い前立腺癌ではリスクが 78%増加することが示されています。
編集部まとめ
前立腺がんの原因としては、遺伝的要因、男性ホルモン、食生活、喫煙、環境要因などが挙げられます。前立腺がんになりやすい人の特徴としては、年齢、家族歴、不健康な食生活などがあります。前立腺がんを予防するためには、健康的な食生活の維持、定期的な運動、禁煙・節酒などが大切です。そして、前立腺がん検診を受けることもがんの早期発見のために有効と考えられます。今回の記事が参考になれば幸いです。
「前立腺がんの原因」と関連する病気
「前立腺がんの原因」と関連する病気は2個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。
前立腺がんの症状は、前立腺炎や前立腺肥大症でもみられる排尿に関する症状であることもあります。症状が長く続く場合には、泌尿器科を受診しましょう。
「前立腺がんの原因」と関連する症状
「前立腺がんの原因」と関連している、似ている症状は6個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。
関連する症状
- 頻尿
- 排尿時痛
- 夜間頻尿
- 尿が出にくい
- 尿が途切れる
- 腰や背中などの痛み
前立腺がんの症状は、前立腺炎や前立腺肥大症などの疾患と似ていることが多いことがあります。また、前立腺がんが骨に転移すると、腰や背中、骨盤、大腿骨などに痛みが現れることがあります。尿のトラブルや骨の痛みなどが長期間続く場合は、泌尿器科を受診して専門医の診断を受けることが重要です。早期発見が治療の成功につながります。