「胃ポリープ」ができると現れる症状はご存知ですか?医師が解説!

胃ポリープができると現れる症状とは?メディカルドック監修医が解説します。気になる症状がある場合は迷わず病院を受診してください。
※この記事はメディカルドックにて『「胃ポリープができる原因」はご存知ですか?症状・予防法も医師が解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
飯田 綾子(医師)
目次 -INDEX-
「胃ポリープ」とは?
胃のポリープという言葉は健診などで指摘されることも多く、聞いたことがある方も多いと思います。胃粘膜が内腔に膨らんだもののことを胃ポリープと呼びます。
ではポリープはどんな原因で起こるのか、またどう対処すべきなのかについて解説いたします。
胃ポリープの種類
胃底腺ポリープ
胃底腺ポリープは、胃の内壁に生じる小さな隆起または突起のことで、特に胃の底部や体部に多く見られます。多くの場合、良性であり、癌化するリスクは低いとされています。
胃底腺ポリープの多くは、胃酸の分泌を抑制する薬剤(プロトンポンプ阻害薬など)の長期使用に関連して発生することがあります。また、ヘリコバクター・ピロリ感染の治療後に生じることもあります。
多くの場合、胃底腺ポリープは無症状で、健康診断や他の症状の調査のための内視鏡検査で偶然発見されることが多いです。診断は、内視鏡検査による視覚的な確認と、必要に応じて組織検査(生検)によって行われます。
多くの胃底腺ポリープは良性であり、特別な治療を必要としないことが一般的です。ただし、ポリープのサイズが大きい場合や、悪性の可能性が疑われる場合には、内視鏡的な切除が行われることがあります。また、ポリープの数が多い場合や大きさに変化がある場合は、定期的な内視鏡検査による経過観察が推奨されます。
胃過形成性ポリープ
胃過形成性ポリープは、胃の粘膜が局所的に過剰に増殖して形成されるポリープです。胃のポリープの中では最も一般的なタイプの一つで、多くの場合は良性ですが、まれに悪性化する可能性もあります。
胃過形成性ポリープの原因は明確にはわかっていませんが、慢性的な胃炎、特にヘリコバクター・ピロリ感染による胃炎と関連があると考えられています。
胃過形成ポリープも、上述の胃底腺ポリープと同様に無症状のことが多く、内視鏡検査で偶然発見されることが一般的です。診断は内視鏡による診断と、生検によって行われます。
胃過形成ポリープが小さく、悪性の徴候がない場合、特に治療を必要としないことが多いです。ただし、ポリープが大きい(2cm以上)、どんどん大きくなっている、数が多い、がん化(がんの併存)の可能性があるもの、出血し貧血の原因となるものが見られる場合には、内視鏡的な切除が行われることがあります。定期的な内視鏡検査による経過観察も、一部の場合には推奨されます。
胃ポリープができると現れる症状
多くの胃ポリープは小さく、症状を引き起こさないことが一般的です。しかし、ポリープの大きさや位置、数によっては以下のような症状が現れることがあります。
腹痛
胃の内部でポリープが刺激を与えることで、軽度の腹痛が生じることがあります。
腹痛の原因がポリープである場合、ご自身でできる対処法はありません。また痛みの性質などを問診で伺うだけでは、ポリープがあるとは全く判断できません。そのため胃カメラはどこかで受ける必要があります。
病院に行くとすれば、そもそも胃カメラを実施することができる医療機関を受診されることをお勧めします。軽い腹痛であれば緊急性はありませんので日中に受診してください。
出血
大きなポリープや複数のポリープがある場合、そこから出血を引き起こすことがあり、それが黒い便(タール便)や吐血の原因となることがあります。このような場合は、先述の腹痛の時よりも緊急性は高くなります。
タール便にせよ、吐血にせよ、体の外側に現れるほどの出血の場合、相当量の出血が起こっている可能性があります。
特に吐血に至っては、緊急止血処置が必要な場合がありますので、救急外来受診や救急要請も検討するようにしてください。
吐き気・嘔吐
特に大きなポリープが食道に近い位置にある場合、吐き気や嘔吐を引き起こすことがあります。またそこまで自覚しなくても、腹部の違和感として出現する場合もあります。
「胃ポリープの原因」についてよくある質問
ここまで胃ポリープの原因などを紹介しました。ここでは「胃ポリープの原因」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
ストレスが原因で胃ポリープができることは考えられますか?
飯田 綾子 医師
ストレスが胃炎の原因になることは知られていますので、結果的に胃のポリープを形成することは考えられます。
胃ポリープができる可能性の高い食品や食生活は何が考えられますか?
飯田 綾子 医師
特定の食品が胃ポリープの原因になるという報告はありません。この食品が悪い、というよりは「総合的にバランスの取れた食事が予防につながる」と考えてください。
コーヒーが原因で胃ポリープができるのでしょうか?
飯田 綾子 医師
コーヒーは胃粘膜に刺激的に働くことは知られていますが、コーヒー単体が胃のポリープの原因になるという報告はありません。
編集部まとめ
今回は胃ポリープの原因について解説いたしました。ピロリ菌が原因として有名ですが、それ以外にもさまざまな要因でポリープは出現します。普段の生活習慣で改善できるところは気をつけて、また定期的な検査を受けることで予防に努めましょう。
「胃ポリープの原因」と関連する病気
「胃ポリープの原因」と関連する病気は4個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。
胃ポリープの原因として関連する病気は上記が挙げられます。どれも胃カメラで判定するもので、かつ自覚症状に乏しいものが多いので、定期的な診察を受けるようにしましょう。
「胃ポリープの原因」と関連する症状
「胃ポリープの原因」と関連している、似ている症状は3個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。
胃ポリープには自覚症状がないことがほとんどですが、上記の症状が見られる場合もあります。ただしこれらの症状が出た際は、ポリープがある程度の大きさになっていることが考えられますので、早めに受診しましょう。

