「直腸がん」を発症するとどこに痛みを感じる?よくある質問を医師が徹底解説!


監修医師:
中川 龍太郎(医療法人資生会 医員)
※この記事はMedical DOCにて『「直腸がんの主な5つの原因」はご存知ですか?医師が予防法も徹底解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。
目次 -INDEX-
「直腸がん」とは?
人間の腸は大きく小腸と大腸に分けられます。さらに、大腸は盲腸、結腸、直腸に分けられ、肛門に一番近い部位が直腸となります。この直腸に悪性腫瘍である「がん」ができてしまうのが直腸がんです。「直腸がんの原因」についてよくある質問
ここまで直腸がんの原因を紹介しました。ここでは「直腸がんの原因」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。
直腸がんは完治するのでしょうか?
中川 龍太郎(医師)
完治する可能性はあります。しかし、がんの深達度や転移の有無で治療法や予後は変わってきます。直腸がんは腸の表面から発生した後、徐々に深い部分に浸潤し、最終的に他の臓器への転移と進行していきます。早い段階に見つけることができた場合には内視鏡や外科的な手術で完治させる可能性が高くなります。しかし、深くまで浸潤していたり、リンパ節や他の臓器に転移していた場合には手術や化学療法を行なっても完治させることが難しい場合もあります。
直腸がんを発症するとどこに痛みを感じますか?
中川 龍太郎(医師)
直腸がんの場合、初期にはほとんどの場合は無症状です。腫瘍が肛門に近く、進行した場合には肛門の痛みがでる場合があります。さらに、より進行した場合には下腹部や背中、臀部の痛みを発症することもあります。
直腸がんは再発しますか?
中川 龍太郎(医師)
残念ながら全ての患者さんが完治できるわけではなく、直腸がんの手術後には10%前後の方に再発が起こると報告されています。その場合には再手術を検討することが必要ですが、一般的に再手術は術後の癒着などもあり初回の手術より難しいことがほとんどです。そうならないために、予防や早期発見で1回の治療で完治を目指すことが重要です。



