「ADL(日常生活動作)低下の原因」を介護福祉士が解説 どのような対策が必要なのか

移動や排泄、食事などの日常生活動作を自立しておこなうことが困難になる「ADL低下」。自立した日常生活を送るためには、それぞれの低下の原因を知って予防することが重要です。そこで今回は、介護福祉士の千葉さんに「ADL低下の原因」について取材しました。

監修介護福祉士:
千葉 拓未(介護福祉士)
編集部
なぜADLが低下してしまうのでしょうか?
千葉さん
ADLの低下の背景には、身体機能や認知機能の低下があります。身体機能とは、筋力、体力、関節の可動域などです。認知機能は、物ごとを理解して判断する能力だと捉えてください。例えば、以前より歩くのが遅くなったり外出を嫌がったりする背景には、体力や筋力の低下があるのかもしれません。体は元気でも認知機能に低下があれば、ADLは低下する可能性があります。
編集部
身体機能や認知機能が低下した結果、ADLが低下するのですね。では具体的な原因を教えてください。
千葉さん
● 脳血管障害
● 心臓・血管の疾患
● 神経変性疾患
● 精神疾患
● 関節疾患
上記の疾患は、身体機能や認知機能に影響を及ぼすため、症状が進行するにつれて、身体機能や認知機能が低下してしまうのです。
編集部
原因が多いと見極めるのが大変そうです。ADLの低下は初期症状で気づけますか?
千葉さん
普段から本人の様子をみている方なら、ADLの低下にも気づけるでしょう。例えば、掃除や洗濯といった毎日の動作について、いつもより時間がかかったり、不十分なことが増えたりすれば、ADL低下の兆しかもしれません。本人の様子が気になったら、さりげなく「最近洗濯に時間がかかっているみたいだけど、何か困っていることはない?」と質問してもよいでしょう。ADLの低下がきっかけで、隠れていた病気が見つかるケースもあります。
※この記事はメディカルドックにて【ADL(日常生活動作)低下を防ぐ2つのポイントとは 原因や対策を介護福祉士に聞く】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。


