更年期は「睡眠障害」になりやすい? 原因について看護師に聞く
更年期における睡眠障害は、ホルモンバランスの変化や加齢、さらには生活環境の影響が複雑に絡み合った結果として現れるそうです。更年期に起こる睡眠の問題とその背景を深掘りし、対処法について看護師の安倍さんにお聞きしました。
監修看護師:
安部 直子(看護師)
編集部
更年期だとなぜ寝つきが悪くなるなどの睡眠障害になるのですか?
安部さん
更年期では血管拡張作用によるホットフラッシュや発汗、動悸、めまいなどが起こる不眠になると考えられます。また、夜間の排尿回数が増える、腰や肩などの痛みが持続する、睡眠に関係するホルモンのメラトニンが減少するなど加齢による理由も挙げられます。
編集部
更年期障害に見られる精神的な症状も原因ですか?
安部さん
更年期にはホルモンの影響で、抑うつ症状や不安など精神症状が出ることがあります。イライラする、考え込んで不安になるなど眠れないこともあるでしょう。また、ストレスにより自律神経が乱れることも睡眠障害につながります。
編集部
ストレスも関係しているのですね。
安部さん
はい。社会的立場から見ても、問題を多く抱えてしまうのが更年期です。子どもの受験や親の介護、職場での役割などたくさんの問題がストレスとなり、不眠症につながります。
※この記事はメディカルドックにて【「なかなか寝付けない..」更年期の睡眠障害、どうすればいい? 看護師が解説】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。