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高齢者の「足のむくみ」放置すると危険! むくみの予防・対策とセルフチェック方法を解説

 公開日:2024/12/13

介護福祉士の山下さんによると、高齢者の足のむくみの原因は服用中の薬から腎不全などの恐ろしい疾患の影響と様々です。日常的に、少しでもむくみを和らげる対策はあるのでしょうか。むくみの予防方法やチェックの仕方などを、山下さんに教えていただきました。

山下 有輝

監修介護福祉士
山下 有輝(介護福祉士)

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平岡介護福祉専門学校卒業後、介護福祉士として介護医療院に5年間勤務。介護福祉士として従事しながら看護師の学校に通い、2020年より内科病院にて看護師として勤務。現在は、看護師・Webライターの仕事を両立し、ダブルライセンスを活かした介護・医療に関する記事を主に執筆している。

編集部編集部

高齢者の足のむくみの予防・対策方法はありますか?

山下 有輝さん山下さん

足のむくみの予防・対策方法は、
・マッサージ
・運動
・長時間同じ姿勢を取らない
・足を高くする
・塩分を控える
などです。足のむくみは筋肉の収縮力の低下により起こるため、マッサージを行うことで血流促進の効果が期待できます。マッサージの方法は、つま先を上げる、ふくらはぎを指圧して血流を促す方法があります。運動は、ウォーキングや太ももの上げ下げなど簡単なもので構いません。立ち上がることが難しい場合は、椅子に座ったまま、寝たままで行っても予防効果が期待できます。足のむくみの解消グッズは、クッションや着圧ソックスがおすすめです。クッションは、横になるときに足が上がった状態にすると、心臓へ血流を促しやすくなります。着圧ソックスは、足に圧をかけることで筋肉の収縮を促し、血流促進によってむくみ予防効果に期待できます。

編集部編集部

塩分を控える方法で簡単な方法はありますか?

山下 有輝さん山下さん

塩分を控える方法は、下記の3つです。
・「塩分控えめ」と記載のある食品を選ぶ
・麺類のスープを極力飲まない
・味付けは塩ではなくわさびやショウガ、山椒などの調味料を選んで味付けにバリエーションを持たせる
「塩分控えめ」と記載のある食品を選ぶように心がけると、自然と食品の成分含有量の表示を意識して見るようになります。また、麺類のスープは全く飲まないのではなく数口だけなど、始めは少しずつ意識を改善していきましょう。最初から高い目標を掲げると、食生活に楽しさがなくなります。楽しく続けることで長く継続していきましょう。

編集部編集部

足のむくみをチェックする方法を教えてください。

山下 有輝さん山下さん

足のむくみをチェックする方法は、気になる部位を5秒程度指で押す方法です。通常押した部位はすぐ戻りますが、10秒以上戻らない場合は「むくみがある」といえるでしょう。もし、むくみがあり受診する場合は循環器内科がよいです。しかし、むくみの出現と合わせて呼吸が苦しい、胸の痛みがあるなどの場合は、救急要請をするなど症状に応じた受診が必要です。

編集部編集部

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

山下 有輝さん山下さん

足のむくみと一言で表現しても、原因にはさまざまな臓器が関わっています。むくみが長期的に続く場合は、早期受診を心がけてください。早めに受診することで原因疾患が早く見つかり、あなたの生活の質を下げずに済みます。また、食生活や運動状況を振り返り、今から意識して改善することも大切です。

※この記事はメディカルドックにて【靴下のあとがくっきり…高齢者の「足のむくみ」放置すると危険? 対策は? 【専門家解説】】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。

この記事の監修介護福祉士