「ワセリン」に種類があるのをご存じですか? 正しい選び方も薬剤師が解説
ワセリンには代表的なところで白いもの黄色いものがあるそうです。肌が敏感な方は、黄色よりも白色に近いものを選んだ方が良いと薬剤師の玉井さんは言います。詳しく教えてもらいました。
監修薬剤師:
玉井 大輔(薬剤師)
編集部
ワセリンにはいくつか種類があるのですか?
玉井さん
天然成分である石油の純度を高めて精製されたワセリンには、製造の過程において硫黄化合物などの不純物を含むこともあります。精製度によって黄色ワセリンや白色ワセリンなどの複数の種類に分類されています。
編集部
ワセリンを選ぶときのポイントはありますか?
玉井さん
ワセリンは、精製の純度が高くなるほど黄色から白色へと変化していく傾向があり、肌に対する刺激も少なくなります。たとえば、アレルギー体質などで肌が敏感な方が保湿剤として使用する際には、黄色よりも純度の高い白色に近いものを選んだ方が良いでしょう。
編集部
ワセリンと保湿剤のちがいは何ですか?
玉井さん
保湿剤とは肌の水分を保つための製剤のことを指し、精製された石油を主成分とするワセリンもその一つです。ほかには、天然保湿成分である尿素や、人体の血液をサラサラにする成分でもあるヘパリンの類似物質などを主成分とした複数の保湿剤が流通しています。
※この記事はMedical DOCにて《【薬剤師監修】「ワセリン」の効果や正しい使い方は? 乾燥肌を予防するための使用方法》と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。