「老眼」は目薬で治療できることをご存じですか? 使用時の注意点も解説!
「老眼」は目薬で治療できることをご存じですか? 今回は、アメリカで承認された目薬「VUITY」を使用する際の注意点について「薬剤師」の宮本さんに解説していただきました。
※この記事はMedical DOCにて【「老眼に効く目薬」について薬剤師が解説 米国で承認された目薬の効果と注意点】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。
監修薬剤師:
宮本 知明(薬剤師)
編集部
アメリカで承認された老眼治療の目薬「VUITY」を使う際の注意点はありますか?
宮本さん
VUITYに含まれる「ピロカルピン」は、目に入る光の量を調節する瞳孔を収縮させることで、目の中に入る光の量を減らしています。その結果、暗い場所での危険な作業や、視界がはっきりしない場所での自動車などの機械作業は注意が必要です。また、副作用として頭痛や目の充血も報告されています。
編集部
コンタクトレンズを装着したまま、点眼してもいいのでしょうか?
宮本さん
コンタクトレンズを使用した状態で点眼することは推奨されておりません。一度コンタクトレンズを外して点眼後10分経過してから再度装着します。これはほかの目薬にも言えることなので、「コンタクトレンズをつけたまま点眼している」という人は、止めるようにしましょう。
編集部
VUITYは、日本での承認の可能性はありますか?
宮本さん
今まで、老眼は目の水晶体と呼ばれるレンズを取り替える治療しかありませんでした。それを1日1回の点眼で済むことは、即効性も期待できるため日本でも承認される可能性が高いと思います。
編集部
あらためて、どのように老眼と向き合えばいいですか?
宮本さん
老眼に関するお悩みは、年齢が経つにつれてほとんどの人が経験する状態と言えます。これをきっかけに新たな治療法が今後も増えていくことを願っています。