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「パーキンソン病」を予防する可能性の高い「食べ物」はご存知ですか?【医師解説】

 公開日:2026/03/11
パーキンソン病を予防する可能性の高い食べ物

パーキンソン病を予防する可能性の高い食べ物とは?Medical DOC監修医が解説します。

※この記事はメディカルドックにて『「パーキンソン病」を発症すると「姿勢」にどのような特徴が現れるかご存知ですか?』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

神宮 隆臣

監修医師
神宮 隆臣(医師)

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熊本大学医学部卒業。熊本赤十字病院脳神経内科医員、熊本大学病院脳神経内科特任助教などを歴任後、2023年より済生会熊本病院脳神経内科医長。脳卒中診療を中心とした神経救急疾患をメインに診療。脳神経内科疾患の正しい理解を広げるべく活動中。診療科目は脳神経内科、整形外科、一般内科。日本内科学会認定内科医、日本神経学会専門医、日本脳卒中学会専門医、日本脳血管内治療学会専門医、臨床研修指導医の資格を有す

「パーキンソン病」とは?

パーキンソン病は、脳の「黒質」という部分でドパミンをつくる神経細胞が減少することで起こる神経変性疾患です。
動作が遅くなる、筋肉がこわばる、震えが起こるといった運動症状のほか、姿勢の保持が難しくなる「姿勢反射障害」など、転倒につながる症状も特徴の一つです。進行とともに歩行や日常生活の動作が不安定になりやすく、早期からの治療やリハビリが重要です。

パーキンソン病を予防する可能性の高い食べ物

現時点では、パーキンソン病の治療や予防効果が実証されている特定の食べ物はありません。しかし、以下のような食品はパーキンソン病の予防につながる可能性があります。

果物や野菜

パーキンソン予防には、果物や野菜、単純炭水化物を少量のみ含む低加工食品を中心とし、旬の新鮮な食材を取り入れた食事が推奨されつつあります。なお、単純炭水化物は、体内に入るとすぐに吸収され、血糖値を上げやすい炭水化物のことです。上白糖やグラニュー糖などがあり、清涼飲料水やジュースに多く含まれます。

ナッツ類

ナッツには、不飽和脂肪酸が高濃度に含まれています。また、食物繊維やビタミンB、ミネラルなど抗酸化物質も豊富に含まれます。ナッツがパーキンソン病発症のリスクに及ぼす影響はまだ研究中ですが、脳の血管保護などの作用によって、パーキンソン病でもみられうる認知機能の低下を軽減する可能性があります。

コーヒー

コーヒーには、カフェインに加えて、抗酸化作用を持つテオフィリンやフラボノイド、タンニンなどの化合物が含まれています。
パーキンソン病患者さんを対象にした研究では、男女差なく、便秘や排尿障害、精神障害などの非運動症状の改善がみられたとされています。一方で、パーキンソン病のリスクの低下は、男性ではカフェイン摂取との関連がみられますが、女性では当てはまらないかもしれないとされています。今後の研究結果が待たれるところです。

パーキンソン病の予防法

パーキンソン病は完全に防ぐことが難しい病気ですが、日ごろの生活習慣によって発症リスクを下げられる可能性があると考えられています。ここでは、研究によって示されている予防に役立つ生活習慣について解説します。

適度な運動をする

適度な運動は、パーキンソン病の予防や進行の抑制に役立つことが報告されています。運動を続けることで脳内の炎症が軽減し、神経細胞の働きを助ける物質(神経栄養因子)の増加にも関わるといわれています。また、体力や筋力の維持、姿勢やバランスの改善にもつながるため、発症後の生活の質を保つ意味でも有益です。
生活習慣としては、ウォーキングやストレッチ、ヨガなど無理なく継続できる運動を日常に取り入れることが大切です。急に激しい運動を行うのではなく、時間や強度を少しずつ増やしながら続けることで、身体への負担を軽減できます。日頃から姿勢を意識し、こまめに身体を動かす習慣づくりも予防に役立ちます。

適正体重を保つ

体重を適正に保つことも、パーキンソン病のリスクを減らす要因の一つとされています。過度な体重増加は、生活習慣全体の乱れにつながりやすく、筋力やバランス能力の低下を招くことで発症リスクや転倒リスクを高める可能性があります。一方で、やせすぎてしまうと筋力低下や栄養不足につながり、健康維持が難しくなるため、無理のない範囲での体重管理が重要です。
食生活では、野菜や果物、良質なたんぱく質を中心に、加工食品や砂糖を多く含む飲食を控えるよう心がけるとよいでしょう。無理なダイエットを行うのではなく、バランスの良い食事習慣を続けることが健康な体重の維持につながります。

社会的な活動をする

家族や友人との交流、地域活動への参加など、社会的なつながりを保つこともパーキンソン病予防に関連すると考えられています。最近の研究では、「孤独感」がパーキンソン病の発症リスクを高める可能性があるという報告もあり、人との交流が脳の健康維持に影響することが示唆されています。
外出の機会を増やしたり、趣味のサークルに参加したりすることで、心身の活性化につながります。また、社会的な活動はストレスの軽減にも役立ち、生活のリズムを保つうえでも大きな意味を持ちます。自宅で過ごす時間が長い場合でも、オンラインでの交流や軽いボランティア活動など、無理のない範囲で社会参加を続けることが予防につながります。

「パーキンソン病の姿勢」についてよくある質問

ここまでパーキンソン病の姿勢などを紹介しました。ここでは「パーキンソン病の姿勢」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。

パーキンソン病のリハビリにおいて禁忌事項があれば教えてください。

神宮 隆臣神宮 隆臣 医師

パーキンソン病のリハビリでは、基本的に「避けるべき運動が多い」というわけではありませんが、症状や病期に応じて注意が必要な点はいくつかあります。まず、転倒リスクが高い場合には、不安定な姿勢での無理な運動や急激な方向転換は避けるべきです。また、極端に激しい運動を突然始めることは、筋肉や関節に過度な負担がかかり、かえって症状を悪化させる可能性があります。
さらに、薬の効果が切れやすい時間帯(オフの時間)には動きが不安定になりやすいため、その時間帯のトレーニングは慎重に行う必要があります。毎日の体調に合わせて運動強度を調整し、疲労が強い日は無理をしないことが大切です。どの程度の運動が適切か迷う場合には、医師や理学療法士に相談し、安全に継続できるプログラムを組んでもらうと安心です。

まとめ

今回の記事では、パーキンソン病でみられる姿勢の異常について、特に姿勢反射障害について解説しました。パーキンソン病の姿勢反射障害があっても、適切な運動療法やリハビリテーションを行う事で、生活の質を保つことは可能と考えられます。

「パーキンソン病」と関連する病気

「パーキンソン病になりやすい人」と関連する病気は13個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。

脳神経内科系

  • 進行性核上性麻痺(PSP)
  • 大脳皮質基底核変性症(CBD)
  • 多系統萎縮症(MSA)
  • 薬剤性パーキンソニズム
  • 脳血管性パーキンソニズム
  • レビー小体型認知症(DLB)
  • アルツハイマー病

精神科系

内科系

パーキンソン病に関連する病気としては、パーキンソン病でみられる症状(パーキンソニズム)を呈するものや、またパーキンソン病に合併しておこるものがあります。

「パーキンソン病」と関連する症状 

「パーキンソン病」と関連している、似ている症状は20個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。

関連する症状

  • 振戦(手足のふるえ)
  • 筋強剛(筋肉のこわばり)
  • 無動(動作の遅れ)
  • 姿勢保持障害(バランスの崩れ、転倒しやすい)
  • 小刻み歩行(すり足歩行)
  • すくみ足(歩き出しや方向転換の困難)
  • ジスキネジア(不随意運動)
  • ウェアリングオフ(薬の効果が切れると症状悪化)
  • 自律神経障害(便秘・排尿障害・起立性低血圧)
  • 嗅覚低下
  • 睡眠障害(レム睡眠行動障害、不眠)
  • 不安症状
  • 認知機能低下(パーキンソン病認知症)
  • 幻視・幻覚
  • 倦怠感(疲れやすさ)
  • 小声(声が小さくなる)
  • 書字障害(小字症)
  • 体の痛み(筋肉・関節の痛み)
  • ヨダレが出やすい(嚥下障害)

パーキンソン病は運動症状だけでなく、非運動症状も多くみられるため、総合的な治療・ケアが重要です。

参考文献

この記事の監修医師