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「パーキンソン病の治療薬」にはどんな種類があるかご存知ですか?医師が解説!

 公開日:2026/04/11
パーキンソン病の治療薬

Medical DOC監修医がパーキンソン病治療薬の種類などを解説します。

※この記事はメディカルドックにて『「パーキンソン病の治療薬」にはどんな副作用があるかご存知ですか?医師が解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

神宮 隆臣

監修医師
神宮 隆臣(医師)

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熊本大学医学部卒業。熊本赤十字病院脳神経内科医員、熊本大学病院脳神経内科特任助教などを歴任後、2023年より済生会熊本病院脳神経内科医長。脳卒中診療を中心とした神経救急疾患をメインに診療。脳神経内科疾患の正しい理解を広げるべく活動中。診療科目は脳神経内科、整形外科、一般内科。日本内科学会認定内科医、日本神経学会専門医、日本脳卒中学会専門医、日本脳血管内治療学会専門医、臨床研修指導医の資格を有す

「パーキンソン病」とは?

パーキンソン病は、脳の中で運動を調整する役割をもつ「ドパミン」という神経伝達物質が不足することで、手足のふるえや動作の遅れ、筋肉のこわばり、歩きにくさといった症状が現れる病気です。中高年以上に多くみられ、ゆっくりと進行していくのが特徴です。現在の医療では根本的に完治させる方法はまだありませんが、薬物療法・リハビリ・手術を組み合わせることで症状を大きく軽減できるようになっています。特に薬物療法は治療の中心であり、患者さんの日常生活を支える大切な役割を担っています。

パーキンソン病治療薬の種類

パーキンソン病に対する薬物療法には、大まかに9つのグループの治療薬が用いられています。以下では、その中でもよく用いられる治療薬について解説します。

L-ドパ

L-ドパは、パーキンソン病治療の中心となる薬です。体内で不足しているドパミンを直接補う働きがあり、最も効果的に運動症状を改善します。服用後の効果がはっきり分かりやすい点が特徴で、多くの患者さんでふるえや歩きづらさが軽減します。一方で、長期間使用すると効き目が揺らぎやすくなることがあり、その調整が治療のポイントになります。

ドパミンアゴニスト

ドパミンアゴニストは、脳のドパミン受容体を刺激することで、ドパミンが働くのと同じような効果を発揮する薬です。作用が比較的長く、L-ドパの効果を補う目的や、初期から使用して症状の安定を図る目的で用いられます。L-ドパほど即効性はありませんが、効果の持続性に優れており、また、徐放製剤や貼付剤などの剤形もあり、治療の幅を広げる薬剤です。

モノアミン酸化酵素B(MAOB)阻害薬

MAOB阻害薬は、脳内でドパミンを分解する酵素を抑えることで、残っているドパミンをできるだけ長く働かせる役割を持つ薬です。単独で使用しても効果がありますが、L-ドパと併用することで薬の効き目が持続し、症状の波を整えることに役立ちます。ジスキネジアや幻覚、不眠などには注意が必要です。

アマンタジン

アマンタジンは、ドパミンの放出を助けるほか、興奮性神経伝達物質の働きを調整することで、ふるえや筋肉のこわばりを改善します。また、L-ドパ治療でみられる不随意運動(ジスキネジア)を抑える効果が期待できる点も特徴です。ただし、幻覚やむくみなどの副作用に注意が必要です。

抗コリン薬

抗コリン薬は、神経伝達物質アセチルコリンの作用を弱めることで、ふるえを中心とした症状を改善します。比較的若い患者さんで有効性が高い一方、高齢者では認知機能への影響が大きくなることがあるため慎重な使用が求められます。

「パーキンソン病の薬」についてよくある質問

ここまでパーキンソン病の薬について紹介しました。ここでは「パーキンソン病の薬」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。

パーキンソン病に一番効果的な薬について教えてください。

神宮 隆臣神宮 隆臣 医師

最も効果が分かりやすい薬はL-ドパです。症状改善の即効性が高く、多くの患者さんで中心的な役割を担います。ただし、年齢や生活スタイル、副作用の出方により最適な薬は異なります。ドパミンアゴニストやMAOB阻害薬などを組み合わせることで、症状の安定を図ることが重要です。

まとめ

パーキンソン病は進行性の病気ですが、現在は複数の薬剤や治療法を組み合わせることで、日常生活を大きく改善することが可能です。薬にはそれぞれ特徴があり、効果も副作用も異なります。症状の変化をこまめに共有し、主治医と相談しながら最適な治療バランスを見つけていくことが大切です。飲み忘れや副作用が気になる場合も、一人で抱え込まず、早めに医療機関へ相談しましょう。

「パーキンソン病」と関連する病気

「パーキンソン病」と関連する病気は14個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。

脳神経内科系

  • 進行性核上性麻痺(PSP)
  • 大脳皮質基底核変性症(CBD)
  • 多系統萎縮症(MSA)
  • 薬剤性パーキンソニズム
  • 脳血管性パーキンソニズム
  • レビー小体型認知症(DLB)
  • アルツハイマー病

精神科系

内科系

パーキンソン病に関連する病気としては、パーキンソン病でみられる症状(パーキンソニズム)を呈するものや、またパーキンソン病に合併しておこるものがあります。

「パーキンソン病」と関連する症状

「パーキンソン病」と関連している、似ている症状は20個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。

関連する症状

  • 振戦(手足のふるえ)
  • 筋強剛(筋肉のこわばり)
  • 無動(動作の遅れ)
  • 姿勢保持障害(バランスの崩れ、転倒しやすい)
  • 小刻み歩行(すり足歩行)
  • すくみ足(歩き出しや方向転換の困難)
  • ジスキネジア(不随意運動)
  • ウェアリングオフ(薬の効果が切れると症状悪化)
  • 自律神経障害(便秘・排尿障害・起立性低血圧)
  • 嗅覚低下
  • 睡眠障害(レム睡眠行動障害、不眠)
  • 不安症状
  • 認知機能低下(パーキンソン病認知症)
  • 幻視・幻覚
  • 倦怠感(疲れやすさ)
  • 小声(声が小さくなる)
  • 書字障害(小字症)
  • 体の痛み(筋肉・関節の痛み)
  • ヨダレが出やすい(嚥下障害)

パーキンソン病は運動症状だけでなく、非運動症状も多くみられるため、総合的な治療やケアが重要です。

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