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「小脳梗塞の症状」はご存知ですか?医師が徹底解説!

 公開日:2025/11/27
小脳梗塞の症状とは?Medical DOC監修医が解説します。気になる症状がある場合は迷わず病院を受診してください。

※この記事はMedical DOCにて『「小脳梗塞の症状」はご存知ですか?原因やリハビリ法も医師が徹底解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

村上 友太

監修医師
村上 友太(東京予防クリニック)

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医師、医学博士。
2011年福島県立医科大学医学部卒業。2013年福島県立医科大学脳神経外科学入局。星総合病院脳卒中センター長、福島県立医科大学脳神経外科学講座助教、青森新都市病院脳神経外科医長を歴任。2022年より東京予防クリニック院長として内科疾患や脳神経疾患、予防医療を中心に診療している。
脳神経外科専門医、脳卒中専門医、抗加齢医学専門医、健康経営エキスパートアドバイザー。

「小脳梗塞」とは?

小脳梗塞とは、頭の後ろ側にある小脳という部分に起こる脳梗塞です。小脳は、ふらつかずに立ったり、まっすぐ歩いたりするために必要なバランス感覚を調整する重要な役割を担っています。この小脳に脳梗塞が起こる場合の特徴的な症状について解説していきます。

小脳梗塞の代表的な症状

めまい

小脳梗塞の代表的な症状にめまいが挙げられます。 めまいは日常で比較的自覚する不快な症状ですが、小脳梗塞で起こるめまいはぐるぐると目が回る「回転性」のめまいと、ふわふわとふらついてしまう「浮動性」のめまい2つのパターンがあります。これは、バランス感覚を司る機能に異常が出るために起こる症状です。脳が原因で起こるめまいでは、安静にしていても改善しないことが多いです。ただし、耳が原因で起こるめまいも回転性(ぐるぐると目がまわるような)のめまいを起こすことがあり、脳の異常なのか耳の異常なのかを判断するのは難しいこともあります。 突然めまいが始まった時には、まずはゆっくり座るか、横になってみましょう。安静にした状態でもめまいがおさまらない場合には、すぐに脳神経内科もしくは脳神経外科を受診してください。

ろれつが回らない、しゃべりにくい

しゃべりにくくなる症状は、脳梗塞全般で生じる可能性がある症状ですが、特に小脳梗塞の場合はろれつが回らなくなります。これは先ほどの協調運動障害が口で起こっており、唇や舌、口の中を正しい形に調整できず、各パーツの動きのタイミングもうまく合わせられないことが原因で起こります。 飲酒しているわけでもないのに酔っ払っているかのようにろれつが回らないことに加えて、言葉の抑揚もうまくコントロールできていないような場合には小脳梗塞が疑われます。このような症状のある場合には、すぐに脳神経内科もしくは脳神経外科を受診しましょう。

眼振

眼振は、目がこまかく動いてしまうという目の異常な状態です。 めまいを訴えている人の目を観察した時に、目が一点を見ることができずピクピクと動いてしまう場合はすぐに医療機関を受診してください。頭を動かさずじっとしている時に、左右に眼振が出ている場合は、前庭神経炎やメニエール病などの耳が原因で起こるめまいである可能性もありますが、上下方向の眼振になっている場合は小脳梗塞である可能性が高まります。

「小脳梗塞の症状」についてよくある質問

ここまで症状の特徴や対処法などを紹介しました。ここでは「ここまで小脳梗塞の症状などを紹介しました。ここでは「小脳梗塞の症状」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。

小脳梗塞の失調という症状はどのような状態でしょうか?

村上 友太(むらかみ ゆうた)医師村上 友太(むらかみ ゆうた)医師

私たちが体を動かす時、たくさんの筋肉が同時にタイミングよくちょうど良い力加減で調整されています。失調症状とは、この筋肉のコントロールがうまくできず、スムーズな動きが出来なくなることを指します。また、体のバランス感覚が鈍くなってしまうことで、うまく動けなくなってしまうこともあります。具体的には歩く時にふらついてしまう、何かを掴もうとした時に手がふるえてうまく掴めないといった症状が見られます。失調症状が口に起こると、はっきりと話せなくなり、食べ物や飲み物をうまく飲み込めなくなってしまいます。

編集部まとめ

脳梗塞の症状としては、めまいや頭痛は一般的によく知られている症状です。しかし小脳梗塞が起こると、まっすぐ歩けなくなる、ろれつが回らなくなるといった特徴的な症状が出現します。脳梗塞の治療は早く始めるほど後遺症が残りにくくなります。小脳梗塞を疑う症状が現れたら、すぐに脳神経内科もしくは脳神経外科を受診しましょう。

「小脳梗塞の症状」と関連する病気

「小脳梗塞の症状」と関連する病気は5個ほどあります。 各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。

脳神経内科・脳神経外科の病気

小脳は頭の後ろ側にある脳の一部です。小脳梗塞ではめまいが出たり、しゃべりづらくなったりしますが、耳からのめまいや大脳の脳梗塞によるしゃべりづらさとの区別が難しい場合もあります。

「小脳梗塞の症状」と関連する症状

「小脳梗塞の症状」と関連している、似ている症状は5個ほどあります。 各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。

関連する症状

  • めまいがする
  • 話しにくい
  • 歩くとふらふらする
  • 身体の半分が動かしにくい
  • 頭痛
これらの症状がある時には「小脳梗塞」「脳出血」「良性発作性頭位めまい症」「メニエール病」などの可能性があります。動けないほどのめまいやふらつきがある場合はすぐに医療機関を受診しましょう。

この記事の監修医師