目次 -INDEX-

  1. Medical DOCTOP
  2. 病気の事典
  3. 尋常性ざ瘡(にきび)の症状や原因、治療方法とは?

尋常性ざ瘡(にきび)の症状や原因、治療方法とは?

 更新日:2023/03/27

尋常性ざ瘡(読み方:じんじょうせいざそう、別名:にきび)とはどんな病気なのでしょうか?その原因や、主にみられる症状、一般的な治療方法などについて、医療機関や学会が発信している情報と、専門家であるドクターのコメントをまじえつつ、Medical DOC編集部よりお届けします。

この記事の監修ドクター:
福井 実緒 医師(両国駅前ふくい皮膚科 院長)

尋常性ざ瘡(にきび)とは

尋常性痤瘡は,アクネあるいはニキビとも呼称される,思春期以降に発症する顔面,胸背部の毛包脂腺系 を場とする脂質代謝異常(内分泌的因子),角化異常, 細菌の増殖が複雑に関与する慢性炎症性疾患である.

引用:日本皮膚科学会 尋常性痤瘡診療ガイドライン2017
https://www.jstage.jst.go.jp/article/dermatol/127/6/127_1261/_pdf

福井実緒 医師 両国駅前ふくい皮膚科 院長ドクターの解説
尋常性ざ瘡(ニキビ)とは、皮脂の多い部位に赤い発疹ができる疾患です。思春期にできるものと成人期にできるもので分けられることもありますが、実際はできる部位に違いがあるということはありません。

尋常性ざ瘡(にきび)の症状

にきびの多くは顔面にできますが、肩、背中、胸の上部にできることもよくあります。タンパク同化ステロイドを使用すると、典型的には肩や背中の上部に生じます。

にきびの重症度には、軽度、中等度、重度の3レベルがあります(訳注:日本の「尋常性ざ瘡治療ガイドライン」では、軽症、中等症、重症、最重症の4段階に分類しています)。

引用:MSDマニュアル家庭版
https://www.msdmanuals.com/ja-jp/ホーム/17-皮膚の病気/にきびと関連疾患/にきび(ざ瘡)

福井実緒 医師 両国駅前ふくい皮膚科 院長ドクターの解説
尋常性ざ瘡(にきび)は、額や頬、背中や胸などの皮脂の多い部位に多くみられ、皮脂により毛穴が詰まることで炎症を起こし赤い発疹ができます。

尋常性ざ瘡(にきび)の原因

にきびの一番もとになる面ぽうは、2つの大きな因子が関係して生じます。1つは、皮脂腺からの脂の分泌が盛んになることです。これには、男性ホルモンなどの働きが大きく影響します。2つ目は、毛穴の出口が硬くなること(異常角化)で、これにはやはり、男性ホルモンや常在するアクネ桿菌が関係します。したがって、にきびのできかたに関係するキーワードは、男性ホルモンとアクネ桿菌です。

引用:慶應義塾大学病院 医療・健康情報サイトKOMPAS
http://kompas.hosp.keio.ac.jp/contents/000299.html

尋常性ざ瘡(にきび)の検査法

診断は皮膚の診察結果に基づいて下されます。酒さなどの他の皮膚の病気ではなく、にきびであることを確認するために、面皰などの特定の症状がないか調べます。診断が確定すれば、病変の数と種類に基づいて重症度を軽度、中等度、重度のいずれかに判定します。
引用:MSDマニュアル家庭版
https://www.msdmanuals.com/ja-jp/ホーム/17-皮膚の病気/にきびと関連疾患/にきび(ざ瘡)

福井実緒 医師 両国駅前ふくい皮膚科 院長ドクターの解説
尋常性ざ瘡(にきび)は、ホルモンバランスの乱れが主な原因です。思春期ニキビと成人期ニキビに分けられることがありますが、特にニキビができる原因や部位に差はありません。視診により面皰があるかどうか診断します。

尋常性ざ瘡(にきび)の治療方法

治療方法も主たる皮疹により異なります。 治療の基本は、毛穴につまった脂を取り除くことと、アクネ桿菌に対する治療です。

引用:慶應義塾大学病院 医療・健康情報サイトKOMPAS
http://kompas.hosp.keio.ac.jp/contents/000299.html

福井実緒 医師 両国駅前ふくい皮膚科 院長ドクターの解説
尋常性ざ瘡(にきび)の治療は、ケースバイケースですが、外用薬、内服薬どちらも使います。治療に必要な期間はだいたい3か月~半年くらいで、治療を始めたからと言ってすぐにニキビがなくなるというわけではありません。長期的な治療が必要です。

この記事の監修ドクター

この記事の監修医師