急性胃炎の症状・原因・治療方法についてご案内
急性胃炎(読み方:きゅうせいいえん)とはどんな病気なのでしょうか?その原因や、主にみられる症状、一般的な治療方法などについて、医療機関や学会が発信している情報と、専門家であるドクターのコメントをまじえつつ、Medical DOC編集部よりお届けします。
この記事の監修ドクター:
寒河江 三太郎 医師 厚木胃腸科医院 院長
急性胃炎とは
食べすぎ飲みすぎやストレス、ウイルス、ピロリ菌の感染、食中毒、アレルギーなどが原因で胃の粘膜がただれ、みぞおちが突然キリキリと痛むことがあります。胃痛の他に、吐き気や下痢をともなうこともあり、ひどい場合は嘔吐や吐血、下血を起こすこともあります。多くの場合、安静にしていれば2~3日で治まります。
引用:タケダ健康サイト
http://takeda-kenko.jp/navi/navi.php?key=ien
急性胃炎の症状
心窩部(しんかぶ)痛(みぞおちのあたりの痛み)、胃部膨満感、悪心(むかつき)、嘔吐、吐血、下血
引用:オリンパス「おなかの健康ドットコム」
https://www.onaka-kenko.com/various-illnesses/stomach/stomach_03.html
急性胃炎の原因
精神的・身体的なストレス、解熱鎮痛薬などの薬剤、香辛料や高濃度のアルコールなど刺激が強い飲食物、食物アレルギーや食中毒、細菌感染、ウイルス感染、アニサキスと呼ばれる寄生虫が胃壁に刺入(しにゅう)することなど
引用:恩賜財団 済生会
http://www.saiseikai.or.jp/medical/disease/acute_gastritis/
急性胃炎の検査法
内視鏡検査:
胃粘膜の状態を観察します。不整形、地図状のびらんや潰瘍が見られる特徴があります。引用:オリンパス「おなかの健康ドットコム」
https://www.onaka-kenko.com/various-illnesses/stomach/stomach_03.html
また急性胃炎以外でも、同じような症状を起こすものがあります。例えば、胃がんなどの見逃してはならない怖い病気があったり、胆嚢炎・膵炎などの胃周囲の臓器からの痛みの場合も多く見られます。
いずれの場合も胃薬を飲むと症状が改善する場合もありますが、自己判断は禁物で、痛みが繰り返す場合や継続するといった場合には、必ず専門医を受診し、胃内視鏡検査や、腹部超音波検査などで、診断を受けることをお勧めいたします。
急性胃炎の場合、胃内視鏡検査で胃の粘膜の状態を直接見ることによって、胃粘膜にびらんや腫れ、毛細血管の一時的な拡張から起こる発赤などを確認することができます。
急性胃炎の治療方法
治療は原因(誘因)の除去と食事制限が基本になりますが、症状緩和や治癒促進のために、酸分泌抑制薬をはじめとする、薬物治療も同時に行われることが一般的です。アニサキスによる急性胃炎(胃アニサキス症)では、内視鏡でアニサキスの虫体を除去することもよく行われます。
引用:恩賜財団 済生会
http://www.saiseikai.or.jp/medical/disease/acute_gastritis/