声帯結節の症状や原因、治療方法とは?
声帯結節(読み方:せいたいけっせつ)とはどんな病気なのでしょうか?その原因や、主にみられる症状、一般的な治療方法などについて、医療機関や学会が発信している情報と、専門家であるドクターのコメントをまじえつつ、Medical DOC編集部よりお届けします。
この記事の監修ドクター:
蓑輪 仁 医師(みのわ耳鼻咽喉科 院長)
声帯結節とは
声帯結節は両側の声帯に生じ、主に慢性的な声の使いすぎ(よく叫ぶ、歌唱、大声を出す、不自然に低い声を使うなど)が原因で起こります。結節は小児にも起こります。
引用:MSDマニュアル家庭版
https://www.msdmanuals.com/ja-jp/ホーム/19-耳、鼻、のどの病気/口とのどの病気/声帯ポリープ、声帯結節、喉頭肉芽腫
声帯(声をだすときに動く部分)にタコのようなものができた状態ですが、声がかすれている状態がずっと続くだけで、癌化することなどはありません。
声帯結節の症状
嗄声(声がかれる)が主症状です。すこし空気がもれる感じで、やや硬い感じの声になります。日によって声の調子が変わりやすく、『長く喋るとでにくくなる。』と訴えられることが多いようです。たまに、ノドの痛みを訴えられこともあります。
引用:たなか耳鼻咽喉科
http://www.tanaka-ent.or.jp/nodo-nodule.html
声帯結節の原因
声の使い過ぎが原因のことがほとんどです。教師、保母、歌手、アナウンサーの方に生じやすいです。職業病とも言えます。 職業以外でもカラオケのしすぎ、スポーツの際に大声を繰り返すなども原因となりえます。声を出すたびに左右の声帯はぶつかり合います。 ぶつかり合いすぎると、ぶつかる部分が指に出来る鉛筆ダコのように硬くなり、声帯結節となります。
引用:くさの耳鼻咽喉科
http://www.kusano-jibika.com/illness/124
声帯結節の検査法
耳鼻咽喉科の医師なら声を聞けばだいたい予想は付けられますが、内視鏡検査で直接声帯を観察して確定診断します。
引用:梅岡耳鼻咽喉科クリニック
http://umeoka-cl.com/hanshinnishinomiya/treatment/sick_throat/abnormal_sensation_of_throat
声帯結節の治療方法
治療は喉頭を刺激するものをすべて避け、声を休めることです。声の使いすぎが原因の場合には、言語療法士による音声治療を受け、声帯にあまり負担をかけずに話したり歌ったりする方法を学ばなければならないことがあります(訳注:日本では言語聴覚士が言語と聴覚の専門資格に相当します)。
大半の結節と肉芽腫は、治療を行わなくても自然に治ります。
引用:MSDマニュアル家庭版
https://www.msdmanuals.com/ja-jp/ホーム/19-耳、鼻、のどの病気/口とのどの病気/声帯ポリープ、声帯結節、喉頭肉芽腫