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厚労省が新型コロナの手引きを改訂、エアロゾル感染の可能性も追記

 更新日:2023/03/27

厚生労働省は9月7日までに、新型コロナはエアロゾル(空間に浮遊する微粒子)によって感染する可能性があるとして、「新型コロナウイルス感染症の診療に当たる医療従事者向けの手引」を改訂しました。今回は、新型コロナのエアロゾル感染について中島先生に詳しくお伺いします。

中島 由美 医師

監修医師
中島 由美 医師

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金沢医科大学医学部卒業後、同大学病院にて小児科・内科として研修を積む。その後は複数の病院で内科医や皮膚科医として勤務。2018年より福岡市中央区に「国を超えた新しい形の医療を提供」をコンセプトに、クリスタル医科歯科クリニックを歯科医師である夫と開院。

今回の改訂内容

「新型コロナウイルス感染症の診療に当たる医療従事者向けの手引」と、その改訂内容について詳しく教えください。

中島 由美 医師中島先生

「新型コロナウイルス感染症の診療に当たる医療従事者向けの手引」は、患者の予後改善と流行の制圧の一助になることを期待し、日本感染症学会や日本呼吸器学会、日本集中治療医学会の協力によって作成されました。

今回の改訂では、「新型コロナウイルス感染症患者から近い位置にいる場合、エアロゾル(浮遊する微粒子)によって感染する可能性がある」と追記されました。これは、細かい飛沫で、一般的な飛沫感染の距離よりもより遠くまで広がると言われています。

新型コロナの感染経路

新型コロナは、どのように感染するのか詳しく教えください。

中島 由美 医師中島先生

新型コロナは、従来では次のいずれかで感染するとされていました。

飛沫感染
感染者の咳、くしゃみ、つばなどの飛沫と一緒に放出されるウイルスを鼻や口から吸いこむことで感染。

接触感染
感染者が咳やくしゃみを手で受けた後に周りの物に触れると、ウイルスが付着します。その物を他の人が触れることでウイルスが手に付着し、その状態で鼻や口の粘膜に触れて感染する。

このように、飛沫感染は感染者から直接感染し、接触感染では物を介して感染します。

エアロゾル感染を防ぐには?

エアロゾル感染は、どうすれば防げるのか詳しく教えください。

中島 由美 医師中島先生

エアロゾル感染を防ぐために、感染者と距離をとったり部屋をこまめに換気したりすることが大切です。しかし、新型コロナに感染しているかどうかは見た目や症状だけで判断できないため、エアロゾル感染を完全に防ぐことは難しいでしょう。

まとめ

新型コロナウイルスは、エアロゾル感染する可能性があることがわかりました。感染者と距離をとったり、こまめに換気したりすることが大切です。また、飛沫感染と接触感染を防ぐために、マスクの着用や手洗いうがい、身の回りの物を消毒するなどの対策を続けていきましょう。

この記事の監修医師