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ほくろ除去後のアフターケアはご存じですか? 傷跡を残さないコツや注意点も医師が解説!

 更新日:2024/03/22

ほくろを除去した後、綺麗な状態を長くキープするには、アフターケアが重要です。ケアの方法を間違えてしまうと、傷跡が目立つようになるなど、後悔することになりかねません。一体、どのようにほくろ治療のアフターケアをすればいいのかについて、「みきなクリニック」の東海先生に解説していただきました。

東海 玲美

監修医師
東海 玲美(みきなクリニック)

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藤田保健衛生大学(現・藤田医科大学)医学部卒業。その後、大阪市立総合医療センター臨床研究医、近畿病院勤務。2004年、「みきなクリニック」勤務、現在に至る。日本美容皮膚科学会、日本抗加齢医学会の各会員。

ほくろ除去後のアフターケアで気をつけることは?

ほくろ除去後のアフターケアで気をつけることは?

編集部編集部

ほくろを除去した後は、どのようなことに気をつければいいのでしょうか?

東海 玲美先生東海先生

ほくろを除去した後、綺麗に仕上げるにはアフターケアがとても重要です。特に治療後、2週間くらいは患部に医療用のテープを貼って、日光や摩擦などの刺激から保護することが大切です。

編集部編集部

テープはずっと貼ったままなのですか?

東海 玲美先生東海先生

基本的には貼りっぱなしで問題ありません。しかし、患部から白い滲出液が出てくることもあります。そのため、自然とテープがはがれてしまうこともありますが、その場合には新しいテープと交換してください。

編集部編集部

普通に洗顔や入浴をしてもいいのですか?

東海 玲美先生東海先生

問題ありません。毎日、洗顔した後に軟膏を患部に塗って、テープを貼るようにしてください。

編集部編集部

テープの上から化粧をしてもいいのですか?

東海 玲美先生東海先生

はい。紫外線対策のために、日焼け止めを塗っていただいても大丈夫です。ただし、日焼け止めを塗ったり、化粧をしたりするときには患部に刺激を与えないように優しくおこないましょう。

編集部編集部

治療後、患部はどのようになっているのですか?

東海 玲美先生東海先生

治療した直後、ほくろを取った部分は陥没した状態になっています。しかし、少しずつ皮膚の再生が始まり、赤ちゃんのように薄い皮膚が作られていきます。陥没した部分も徐々に目立たなくなっていきます。

テープを剥がした後、どのようにケアをする?

テープを剥がした後、どのようにケアをする?

編集部編集部

治療後、2週間くらい経った後のケア方法を教えてください。

東海 玲美先生東海先生

2週間くらい経ったらテープを貼る必要はありません。ただし、再生した皮膚はとてもデリケートで、紫外線などによるダメージを受けやすくなっています。普段よりも入念に紫外線対策をしましょう。

編集部編集部

傷はどの程度でわからなくなりますか?

東海 玲美先生東海先生

ほくろの大きさや深さなど個人差はありますが、だいたい1~2カ月で患部が平坦になります。また、しばらくすると治療による色素沈着が起きることがありますが、赤みは3カ月程度で目立たなくなります。半年~1年で少しずつ肌色になじんできます。

編集部編集部

ほくろを取った後、色が濃くなることはないのですか?

東海 玲美先生東海先生

色素沈着は、時間の経過とともにゆっくり消えていきます。早く綺麗にしたい場合には、ハイドロキノンやトレチノインクリームを塗ったり、トラネキサム酸を内服したりするといいでしょう。

編集部編集部

一度の治療でほくろを取り切ることはできますか?

東海 玲美先生東海先生

ほとんどの場合、1回で取り切ることができますが、ほくろの状態によっては複数回、治療が必要な場合もあります。特に、皮膚の深いところまで成長しているほくろを除去するには複数回の治療が必要です。1回で取り切ろうとすると深くまで掘ることになり、レーザーを当てた部分が修復せず、陥没してしまうことがあります。

ほくろ治療の注意点

ほくろ治療の注意点

編集部編集部

「ほくろ治療の跡が残ってしまった」ということはないのですか?

東海 玲美先生東海先生

基本的には綺麗に治療することができますが、肌質などによっては「皮膚が凹んだ」「 赤みやシミのような色素沈着がみられる」というようなこともあります。特に、施術後の紫外線対策が十分でない場合には赤みやシミのような色素沈着がみられることも。そのため、治療後のアフターケアは入念におこないましょう。

編集部編集部

ほくろが再発することはないのですか?

東海 玲美先生東海先生

ときどきあります。そもそも、ほくろの治療はCO2レーザーでほくろの表面から蒸散させて削り取る治療法と、電気メスでほくろを切除する方法の2つが一般的です。このうち、CO2レーザー治療はメスで切開しないので傷跡が小さくて目立たず、回復が早いという特徴がありますが、その反面、ほくろを取り残してしまうリスクがあります。その場合には再発することもあります。

編集部編集部

再発した場合、もう一度治療をすることができるのですか?

東海 玲美先生東海先生

はい、再治療をおこなうことが可能です。どのような方法で再治療をするかは、医師にご相談ください。医療機関によって、再発の場合の対処についてあらかじめ定めているところもあります。

編集部編集部

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

東海 玲美先生東海先生

できるだけ治療の跡を残したくない場合には、紫外線対策をしっかりおこなうことが必要です。あわせてハイドロキノンなどの外用薬を使用すると、傷跡が目立ちにくくなるでしょう。ハイドロキノンの使用期間は、術後1~2カ月が目安です。また、中にはほくろを除去した後、何度も再発を繰り返すケースもあります。再発の兆候が見られたら、早めに医療機関へご相談ください。

編集部まとめ

気になるほくろを除去して綺麗に治したいなら、治療後のアフターケアがとても重要とのことでした。紫外線対策をしっかりすると同時に、セルフケアも丁寧におこない、色素を残さないようにしましょう。

医院情報

みきなクリニック

みきなクリニック
所在地 〒533-0033 大阪府大阪市東淀川区東中島1-7-17リセラビル2階
アクセス JR「新大阪駅」 徒歩9分
市営地下鉄御堂筋線「西中島南方駅」 徒歩9分
阪急京都線「南方駅」 徒歩9分
診療科目 皮膚科、美容皮膚科

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