急性副鼻腔炎の症状や原因、治療方法とは?
急性副鼻腔炎(読み方:きゅうせいふくびくうえん)とはどんな病気なのでしょうか?その原因や、主にみられる症状、一般的な治療方法などについて、医療機関や学会が発信している情報と、専門家であるドクターのコメントをまじえつつ、Medical DOC編集部よりお届けします。
この記事の監修ドクター:
蓑輪 仁 医師(みのわ耳鼻咽喉科 院長)
急性副鼻腔炎とは
副鼻腔炎のうち、30日未満で完全に消失するものは急性副鼻腔炎と定義されています。患者の免疫系が正常に機能している場合は、通常はウイルス感染が原因です。ときに細菌によって生じることもあります。感染は多くの場合、副鼻腔の開口部が何かで閉塞した後に発生します。そうした閉塞は一般的にかぜなどの上気道のウイルス感染が原因で起こります。かぜをひいている間は、鼻腔の粘膜の腫れによって、副鼻腔の開口部が閉塞しやすくなります。副鼻腔内の空気が血液中に吸収され、副鼻腔内の圧力が低下するため、痛みが生じ、副鼻腔内に体液が引き込まれます。この体液は、細菌が繁殖する温床となります。細菌から体を守るために、白血球やさらなる体液が副鼻腔に入り込みます。この流入により圧力が高まり、さらに痛みが強くなります。
引用:MSDマニュアル家庭版
https://www.msdmanuals.com/ja-jp/ホーム/19-耳、鼻、のどの病気/鼻と副鼻腔の病気/副鼻腔炎
急性副鼻腔炎の症状
1. 鼻水
2. 鼻づまり
3. 頭痛、顔面痛
4. ほおの圧迫感や違和感
5. 鼻の中に悪臭を感じる
6. 匂いがわかりずらい(嗅覚低下)
7. 鼻水がのどに落ちる(後鼻漏)
8. 鼻水がのどに落ちる事による痰や咳(本当は7があるのにそれを自覚されずに、痰や咳だけ感じている方もたくさんいらっしゃいます)引用:くさの耳鼻咽喉科
http://www.kusano-jibika.com/illness/66
自己判断の基準としては、黄色や緑色の鼻水がでて、頬が痛くなったり頭が痛くなったりしたら急性副鼻腔炎の可能性があると考えて良いでしょう。
急性副鼻腔炎の原因
かぜが原因なので、ほとんどがウイルスです。
しかし、まれに、細菌が原因の場合もあります。
細菌が原因で、かつ、重症の場合は、抗生剤の出番です
引用:たかはし耳鼻科
http://takahashi-ent.jp/cases_commentary/index10/
急性副鼻腔炎の検査法
診断は典型的な症状に基づいて下されます。CT検査で副鼻腔炎の広がりと重症度を判定できますが、この検査が行われるのは主に、合併症の症状(眼の充血や眼球突出など)か慢性副鼻腔炎がある場合です。
引用:MSDマニュアル家庭版
https://www.msdmanuals.com/ja-jp/ホーム/19-耳、鼻、のどの病気/鼻と副鼻腔の病気/副鼻腔炎
特に、通年性のアレルギー(ハウスダストなど)をもっていて、普段からくしゃみ、鼻水、鼻づまりがある方は、アレルギーをもっていない方より鼻の内部が腫れているため、副鼻腔炎になりやすく、またなった時に治りづらい傾向にあります。
内視鏡、レントゲン、CTなどで検査をすることで、鼻の内部の状態を詳細に確認することができます。
急性副鼻腔炎の治療方法
(1)鼻から副鼻腔にある鼻水をきれいにする処置
(2)抗生剤が入ったネブライザー治療
(3)内服薬の処方(抗生剤や副鼻腔の粘膜を正常化するお薬など)引用:くさの耳鼻咽喉科
http://www.kusano-jibika.com/illness/66
鼻の内部を綺麗にしてからネプライザーを行い、抗生剤などを内服することで、炎症をスムーズに抑えることができます。