淋菌性結膜炎(膿漏眼)の症状・原因・治療方法とは?
淋菌性結膜炎(読み方:りんきんせいけつまくえん、別名:膿漏眼)とはどんな病気なのでしょうか?その原因や、主にみられる症状、一般的な治療方法などについて、医療機関や学会が発信している情報と、専門家であるドクターのコメントをまじえつつ、Medical DOC編集部よりお届けします。
この記事の監修ドクター:
大木 聰 医師 大木眼科 院長
淋菌性結膜炎(膿漏眼)とは
性感染症の一種である淋菌(淋菌感染症)によって引き起こされます。この病気も淋菌感染症にかかっている人の性器分泌物に接触することで感染し、眼に広がることがある性感染症です。
引用:MSDマニュアル家庭版
https://www.msdmanuals.com/ja-jp/ホーム/20-眼の病気/結膜と強膜の病気/感染性結膜炎
淋菌性結膜炎(膿漏眼)の症状
膿性分泌、結膜浮腫・出血、角膜びらん、偽膜性結膜炎など非常に強い症状があらわれ、症状の経過は早く、角膜穿孔まで起こします。引用:眼科スターアイクリニック
http://www.starseye.com/medical/eye/ketsumakuen.html
淋菌性結膜炎(膿漏眼)の原因
淋菌による眼感染症は新生児に最も頻繁に起こる(分娩時の産道感染による)。成人ではまれであるが重症の化膿性結膜炎を引き起こす。淋菌との直接接触または淋菌感染中の性器からの自家接種により起こる。
引用:山の手クリニック
https://www.y-cn.jp/std/gonorrhoeae.html
・感染者の性器を触った手で自身の目を触る。
・感染者の精液が目に入る。
・自身がすでに淋病に感染していて、性器に触った手で目を触る
といったような行為により、目に淋菌が感染する可能性があります。また新生児では、淋病に感染している母親からの産道感染によって起きることもありますが、新生児の場合、すべて分娩後に眼の薬用軟膏による治療を受けるため通常感染は防がれ、ごく稀なケースです。
淋菌性結膜炎(膿漏眼)の検査法
・医師による眼の症状と外観の評価
・ときに分泌物の培養引用:MSDマニュアル家庭版
https://www.msdmanuals.com/ja-jp/ホーム/20-眼の病気/結膜と強膜の病気/感染性結膜炎
淋菌性結膜炎(膿漏眼)の治療方法
淋菌性結膜炎の場合は、抗菌点眼薬を頻回(数多く)点眼すると同時に全身投与が必要なため、ペニシリン系、セフェム系を用います。
引用:ボシュロム・ジャパン
http://www.bausch.co.jp/eye-dictionary/omonamenobyouki-1/ketsumakunobyouki/conjunctivitis/
お薬は、抗菌点眼薬を使用します。日常生活では、眼をこすらないようにして、手洗いも行ってください。目脂が大量に出るなどの症状が出た場合は、速やかに眼科を受診されたほうがいいでしょう。
なお、パートナーの方も症状があれば、眼だけでなく陰部も淋病に感染している可能性があるので、泌尿器科等を受診されるのが望ましいです。