群発頭痛の症状や原因、治療方法についてご紹介
群発頭痛(読み方:ぐんぱつずつう)とはどんな病気なのでしょうか?その原因や、主にみられる症状、一般的な治療方法などについて、医療機関や学会が発信している情報と、専門家であるドクターのコメントをまじえつつ、Medical DOC編集部よりお届けします。
この記事の監修ドクター:
相澤 摩周 医師(医療法人相沢内科医院 院長)
群発頭痛とは
短時間、片側の目の奥が針でさされるような強い痛みや、目の充血や涙などの症状があらわれる頭痛です。原因ははっきりしていませんが、顔の感覚を脳に伝える神経が何らかの原因で誤った情報を受けとり、目の奥にある動脈が炎症を起こし激しい頭痛を引き起こすともいわれています。 20~30代の男性に多くみられる慢性的に繰り返す頭痛のひとつです。
引用:タケダ健康サイト
http://takeda-kenko.jp/navi/navi.php?key=zutsu_guhatsu
また、片頭痛と症状は似ていますが、片頭痛よりも激しい痛みがあります。
群発頭痛の症状
群発頭痛の発作は、非常に特異的なおこり方をします。頭痛発作は、毎日ほぼ同時刻に始まり、夜中から朝方にかけて、特に眠ってから2時間位でおこることが多いのです。
1回の発作は15分から2時間位続きます。中には数時間という患者さんもいます。この発作は、1日1回起こるのが普通ですが、2~3日に 1回、あるいは 1日に 4~5回の例もあります。この発作が出ている期間を群発期と呼びます。この期間は2~4週間ですが、患者さんによっては数カ月続く事もあります。時期は春と秋にかけて多く、夏に起る事は少ないと言われています。この群発期は、通常1年に1回ですが、1年に数回のこともあります。群発期を過ぎると治療しなくても自然に頭痛がなくなる寛解期になります。引用:NTT東日本 関東病院
https://www.ntt-east.co.jp/kmc/guide/painclinic/07.html
血管の拡張でおきることもあるため、起こる時間や間隔は個人個人の生活スタイルによって異なります。
群発頭痛の原因
1.疲労や睡眠不足
疲れが溜まっていたり、十分な睡眠がとれていないことがきっかけで、頭痛の発作が起こることがあります。2.体内時計の関与
就寝後や明け方など、一定の時期の決まった時刻に痛みを感じることから、何らかの理由で体内時計に狂いが生じ痛みを感じるのではともいわれています。3.アルコールによる血管拡張
群発頭痛は、決まった期間に起こることが多く、その時期にアルコールを摂取すると、必ずといっていいほど頭痛を誘発します。これは、アルコールによって血管の拡張が促されるのが原因ではないかといわれています。引用:タケダ健康サイト
http://takeda-kenko.jp/navi/navi.php?key=zutsu_guhatsu
群発頭痛の治療方法
急性期(発作期)
群発頭痛は持続時間が 1 ~ 2 時間の場合が多いため、効果が早く現われる治療が中心となります。随伴症状である結膜充血や流涙、鼻汁などは鎮痛とともに次第に改善されます。
急性期(発作期)治療薬としては、唯一保険適応のあるスマトリプタン皮下注射が推奨されており、自己注射が認められています。また、酸素吸入(毎分 7リットル以上)も有効とされています。
予防療法
カルシウム拮抗薬(ベラパミル 360mg/ 日)は、プラセボ対照ランダム化二重盲検試験で効果が確認されていますが、心伝導遅延作用による徐脈や心不全の合併が問題となっています。(2011年9月より適用外使用が認められています)
薬物療法以外の療法
薬物療法の無効例では、痛みの伝達を遮断する神経ブロック療法(三叉神経ブロック、星状神経節ブロック、翼口蓋神経節ブロック、大後頭神経ブロック)、三叉神経根切除、翼口蓋神経節切除が行われることがあります。ガンマナイフ治療(放射線ビームを神経に照射する)、脳深部刺激療法(磁気的刺激を与える)も行われていますが、効果は確立されていません。
引用:エーザイ
http://medical.eisai.jp/products/maxalt/guidance/class03.html