虚血性心疾患の症状・原因・治療方法をご紹介
虚血性心疾患(読み方:きょけつせいしんしっかん)とはどんな病気なのでしょうか?その原因や、主にみられる症状、一般的な治療方法などについて、医療機関や学会が発信している情報と、専門家であるドクターのコメントをまじえつつ、Medical DOC編集部よりお届けします。
この記事の監修ドクター:
品川弥人医師(しながわ内科・循環器クリニック院長)
目次 -INDEX-
虚血性心疾患とは
「冠状動脈硬化症(かんじょうどうみゃくこうかしょう)」ともいわれる病気で、心臓を動かすエネルギー(血液)を運ぶ血管である「冠状動脈」が硬くなって内腔が狭くなったり、つまったりしてしまう病気です。これが原因で、心臓を動かす筋肉に血液を十分に送れずになる「狭心症(きょうしんしょう)」やその筋肉の一部が死んでしまう「心筋梗塞(しんきんこうそく)」が起き、胸を締めつけられる痛みや息苦しさを感じることがあります。
引用:エーザイ
http://www.eisai.jp/diseases-and-symptoms/detail/pbaid_3_nodeid_213_faqid_226_detail.html
虚血性心疾患の症状
急に激しい運動をしたり、強いストレスがかかると、心臓の筋肉は一時的に血液(酸素、栄養)不足となり主に前胸部、時に左腕や背中に痛み、圧迫感を生じます。これが虚血性心疾患の症状です。
引用:国立循環器病研究センター 循環器病情報サービス
http://www.ncvc.go.jp/cvdinfo/disease/ischemic-heart-disease.html
虚血性心疾患の原因
虚血性心疾患の原因は1つではありません。冠状動脈をはじめとする動脈を硬くし、心筋梗塞や狭心症を起こしやすくする危険因子としては、「高血圧」「高脂血症」「喫煙」「ストレス」「肥満」「糖尿病」「高尿酸血症」などがあげられます。
このうち「高血圧」「高脂血症」「喫煙」は心筋梗塞の三大危険因子と呼ばれるもので、これら危険因子が1つもない場合に比べて、どれか1つあれば2倍以上、2つあれば約5倍、3つともあれば10倍以上も心筋梗塞が発生する率が高いという調査結果があります。引用:エーザイ
http://www.eisai.jp/diseases-and-symptoms/detail/pbaid_3_nodeid_213_faqid_226_detail.html
虚血性心疾患の治療方法
虚血性心疾患の治療方法は、大きくわけて二つあります。それが、「薬物療法」と「再灌流(さいかんりゅう)療法」です。
虚血性心疾患の中でも、狭心症では主に薬物療法を行い、経過を見ながら再灌流療法を行いますが、心筋梗塞の場合には、迅速な再灌流療法を行うことが重要となっています。引用:長寿科学振興財団 健康長寿ネット
https://www.tyojyu.or.jp/net/byouki/kyoketsuseisinsikkan/chiryo.html