軟産道強靭の症状・原因・治療方法についてご案内
軟産道強靭(読み方:なんさんどうきょうじん)とはどんな病気なのでしょうか?その原因や、主にみられる症状、一般的な治療方法などについて、医療機関や学会が発信している情報と、専門家であるドクターのコメントをまじえつつ、Medical DOC編集部よりお届けします。
この記事の監修ドクター:
白須宣彦 医師(ホワイトレディースクリニック 院長)
軟産道強靭とは
分娩の際、子宮頸部(けいぶ)、腟、会陰(えいん)が伸展、拡張し軟産道を形成します。分娩の進行とともに、胎児は下降し、それに伴って、これらの組織は次第に軟化し、伸展性が高まっていきます。このような軟産道の成熟過程が順調に進まないために、分娩の進行が妨げられる場合を、軟産道強靭と呼んでいます。
引用:gooヘルスケア
https://health.goo.ne.jp/medical/10390200
軟産道強靭の症状
十分強いと思われる陣痛に加え、狭骨盤(きょうこつばん)や児頭骨盤不均衡などの骨産道(こつさんどう)の異常がなく、また回旋異常などの他の分娩の進行を妨げる因子が存在していないのに分娩の進行が止まるか非常にゆっくりになった場合に、軟産道強靭の可能性が考えられます。
引用:gooヘルスケア
https://health.goo.ne.jp/medical/10390200
軟産道強靭の原因
子宮の奇形や外傷性の瘢痕(はんこん)が原因になることもありますが、年齢的因子と体質が関係する場合が多いと考えられています。
引用:gooヘルスケア
https://health.goo.ne.jp/medical/10390200
軟産道強靭の検査法
内診により、軟産道の伸展性を評価します。
引用:gooヘルスケア
https://health.goo.ne.jp/medical/10390200
軟産道強靭の治療方法
産道は時間とともに軟化することが多いので、母子の状態を評価して、もう少し待てるかどうかを検討します。 待てる場合は、母体の緊張をとるように指導するとともに、必要に応じて睡眠薬などを用います。 これ以上待てない場合は、経腟分娩をあきらめ、帝王切開術が選択される場合もあります。
引用:gooヘルスケア
https://health.goo.ne.jp/medical/10390200
軟産道強靭の症状が重く、産道に赤ちゃんが長く留まってしまって母子ともに危険だと判断した場合は自然分娩を諦め、帝王切開に踏み切ることもあります。出産時は胎児の心拍がわかるモニターをつけて常に健康状態をチェックしていますので、心拍数が落ちるなどの異変はすぐ見て取れます。
現代ではラマーズ法やソフロロジー式出産など、リラックスして分娩に望むための方法もあり、上手く取り入れることで分娩がスムーズになります。身体をリラックスさせたり、必要な箇所に力を伝えたり、反対に無駄なところに力が入らないようにするためにも、日頃からヨガなどを試してみるのも良いでしょう。