目次 -INDEX-

  1. Medical DOCTOP
  2. 歯科TOP
  3. 矯正歯科TOP
  4. 矯正歯科コンテンツ
  5. 歯並びや噛み合わせの矯正方法は?|矯正の種類・歯列矯正の治療の流れを解説

歯並びや噛み合わせの矯正方法は?|矯正の種類・歯列矯正の治療の流れを解説

 更新日:2024/01/24
噛み合わせ 矯正

歯並びや噛み合わせの悪さは審美性に悪影響を及ぼすだけでなく、体の健康にまで影響します。

歯並びが悪いと歯の間に汚れが溜まりやすくなりむし歯や歯周病に罹るリスクが高まったり、噛み合わせが悪いと食べ物をうまく噛み砕くことができず消化不良を起こしやすくなります。また、噛み合わせの悪さは顎関節症の引き金となります。

審美性や機能性を向上させるには、歯並びを整え噛み合わせを正常にすることが大切です。

今回は歯並びや噛み合わせの矯正方法・矯正の種類・治療の流れについて説明します。

歯列矯正を受ける際の参考にしていただけると幸いです。

遠藤 則和

監修歯科医師
遠藤 則和(遠藤矯正歯科)

プロフィールをもっと見る
明海大学歯学部卒業
明海大学病院歯科矯正科勤務

歯並びや噛み合わせの矯正方法は?

歯並びや噛み合わせの矯正方法は?
歯並びや噛み合わせの悪さを改善する方法として歯列矯正があります。歯の矯正方法は大きく分けると2つあります。歯に矯正器具を取り付ける歯列矯正と外科手術による矯正です。
一般的に多く用いられるのが矯正器具を使用して歯並びを整える歯列矯正です。矯正器具による歯列矯正だけでは治療が困難なケースでは外科手術も併用して歯並びを整えます。

歯列矯正の種類

一般的な歯列矯正で用いられる歯の矯正方法は、歯に矯正器具を取り付けて歯並びを整える歯列矯正です。
矯正器具を使った矯正方法にはいくつか種類があり、使う矯正器具によって特徴が異なります。以下で歯列矯正の種類について説明します。

ワイヤー矯正

ワイヤー矯正とは歯の表面にブラケットという装置を取り付け、ブラケットにある穴や溝にワイヤーを通して歯を矯正する方法です。ワイヤー矯正ではワイヤーの戻る力やしなりを利用して歯に力を加えていき、歯並びを矯正していきます。歯の一本一本に合わせた適切な角度で力を加えることができるため、幅広い症例に対して適応可能です。
また、ワイヤー矯正では強い力を歯に加えることができるため、矯正期間が短いという大きなメリットがあります。
デメリットは、矯正器具が目立つため見た目が悪いという点です。ワイヤー矯正では矯正器具を歯の表面に取り付けるため、どうしても見た目が悪くなってしまいます。しかし、最近では目立ちにくいホワイトワイヤーが登場しており、見た目の悪さが改善されています。ワイヤー矯正は歯列矯正で長年用いられてきた豊富な実績があり、高い矯正効果が得られる方法です。

裏側矯正(舌側矯正)

裏側矯正(舌側矯正)とは、歯の裏側にブラケットを取り付けワイヤーを通して矯正する方法です。従来のワイヤー矯正では歯の表面に矯正器具を取り付けるため、どうしても見た目が悪くなっていました。ワイヤー矯正の見た目の悪さを解消し、それでいてワイヤー矯正と同じ高い矯正効果を発揮してくれるのが裏側矯正(舌側矯正)です。
表面のワイヤー矯正で対応可能な症例は裏側矯正(舌側矯正)でも対応可能なケースがほとんどです。ワイヤー矯正の見た目の悪さが気になるという方は裏側矯正(舌側矯正)を選ぶと良いでしょう。裏側矯正(舌側矯正)のデメリットとしては、矯正器具が舌に干渉するため、滑舌が悪くなったり口内炎ができやすくなったりするという点です。また、一般的なワイヤー矯正よりも費用が高くなります。見た目が悪くならずに高い矯正効果を得たいという方に裏側矯正(舌側矯正)はおすすめです。

マウスピース型矯正

マウスピース型矯正とは、歯に透明なマウスピースを装着して歯並びを矯正する方法です。マウスピース型矯正の大きなメリットは「矯正器具が目立たない」という点です。矯正器具のマウスピースは透明なので、歯に装着してもそれほど違和感がありません。そのため、見た目を気にする接客業の方などに人気の高い矯正方法です。マウスピース型矯正のもう一つのメリットが「食事制限が無い」という点です。従来のワイヤー矯正では矯正器具に引っかかりやすい食材は調理方法や食べ方を工夫するか、そもそも食べること自体がNGでした。
しかしマウスピース型矯正では矯正器具のマウスピースの着け外しが簡単に行えるため、食事の際にはマウスピースを外して食事ができます。そのため矯正期間中でも食べてはいけない食材などもなく、気兼ねなく食事を楽しめるのです。歯列矯正の治療期間は長期間かかります。その間も食材を気にせずに好きなものが食べられるというのは大きなメリットです。一見メリットばかりに感じられるマウスピース型矯正ですが、デメリットも存在します。それは「適応症例が少ない」・「治療期間が長い」という点です。
マウスピース型矯正は新しい矯正方法なため、ワイヤー矯正に比べて実績や臨床データが少ないです。そのため適応となる症例の幅が狭く、軽度の症例にしか適応していません。また、治療期間が長いというデメリットもあります。これはマウスピースの力が弱いからです。マウスピース型矯正では歯に装着したマウスピースによって緩やかに力を加えていきます。歯に加えられる力がワイヤー矯正に比べて弱いため歯の移動スピードが遅く、治療期間が長くかかってしまうのです。
また、マウスピース型矯正では1日20時間以上マウスピースを装着しなければ矯正効果を得られません。食事どきにマウスピースを外してそのまま着け忘れてしまうなどすると、期待される矯正効果が得られない可能性があるのです。着け外し可能なマウスピース型矯正ならではのデメリットに注意し、取り扱うようにしましょう。

部分矯正

歯列矯正で歯の矯正を行う場合は全体の歯並びを矯正するのが基本です。なぜなら歯全体の噛み合わせが大切だからです。一部の歯だけを動かして噛み合わせに支障が現れては歯を矯正する意味がありません。
そのため歯列矯正では歯並びだけではなく噛み合わせも正常になるように歯全体を矯正していきます。しかし、噛み合わせにあまり支障がない前歯だけなどであれば、一部分だけ矯正するケースがあります。このように、一部の歯だけを矯正する方法が部分矯正です。部分矯正にはワイヤー矯正やマウスピース型矯正などが用いられます。部分矯正は歯全体の矯正よりも低価格です。部分矯正を希望しても歯の状態によっては全体矯正が必要となるケースもあるので、一度歯科医師に相談してみると良いでしょう。

目立たない点を重視するなら裏側矯正(舌側矯正)がおすすめ

裏側矯正(舌側矯正)がおすすめ
矯正中も器具が目立たないという点を重視して矯正方法を選ぶのなら、裏側矯正(舌側矯正)がおすすめです。裏側矯正(舌側矯正)では矯正器具を歯の裏に取り付けるため、歯の表面には何も着いていない状態です。
そのため、矯正器具が目立ちにくいマウスピース型矯正よりもさらに目立たない矯正方法といえます。裏側矯正(舌側矯正)は矯正器具が目立たないだけではなく、ワイヤー矯正と同じ高い矯正効果があります。つまり裏側矯正(舌側矯正)は、矯正器具が目立たない上に正確に歯並びを矯正できるというメリットがあるのです。

治療中の歯並びの変化もわかりやすい

裏側矯正(舌側矯正)は表のワイヤー矯正同様、ワイヤーの力を利用して歯を移動させます。ワイヤーを使うことで歯に強い力を加えられるため、歯の移動スピードが早いというのが特徴です。裏側矯正(舌側矯正)は歯の表面に何も着いていない状態なので、治療中の歯並びの変化がよりわかりやすく効果が目に見えて実感できます。
特に出っ歯などの矯正ではより効果がわかりやすいです。裏側矯正(舌側矯正)では歯の後ろ側に矯正器具を取り付けるため、歯を後ろに引くのが得意です。そのため出っ歯のように歯が前に出ている症例では、歯並びの変化がよりわかりやすくなります。徐々に変化していく歯並びを観察することで矯正期間中の励みとなるでしょう。

治療には高いスキルが必要

器具が目立たず矯正効果も高い裏側矯正(舌側矯正)ですが、治療には歯科医師の高いスキルが必要になります。何故なら歯の裏側にブラケットを取り付けるのがとても難しいからです。歯の表面にブラケットを取り付ける場合、ゲージという装置を使って高さなどを測りながら取り付けていきます。
このように歯科医師が目視で確認しながらブラケットを取り付けていく方法を「ダイレクトボンディング法」といいます。歯の裏側にブラケットを取り付ける場合、裏側専用のゲージなどはありません。そのためダイレクトボンディング法で裏側にブラケットを取り付けるには、歯科医師の高い技術力が必要になります。より取り付けやすい「インダイレクトボンディング法」という方法もあります。
しかし、いずれの方法においても歯科医師の技術力は矯正結果に直結する重要な要素です。裏側矯正(舌側矯正)を行う場合には、歯列矯正の経験・実績・知識・技術力の高い歯科医師に相談するようにしましょう。

歯列矯正の治療の流れ

治療の流れ
歯列矯正の方法には様々な種類があり、それぞれ特徴があります。どの方法で矯正治療を行うかは、患者さんの希望と実際に診察した結果によって決まります。
では、どのような流れで歯列矯正治療が進んでいくのでしょうか。以下で歯列矯正治療の流れを説明いたします。

初診時のカウンセリング

矯正治療には数ヶ月から数年と非常に長い期間がかかります。また、矯正方法によっては費用が高額になることも少なくありません。そのため、矯正治療の期間・方法・金額等をしっかりと理解して治療を進めないと、満足な矯正治療が受けられなくなります。
患者さんに歯列矯正の流れを理解してもらい納得して治療を受けてもらうため、初診時に入念なカウンセリングを行うのが一般的です。カウンセリングで歯列矯正に関する疑問点などをしっかりと確認し、納得してから治療を進めましょう。

検査・診断

カウンセリングで歯科治療の流れについて理解したら、次に歯の状態の検査・診断を行います。歯科医師による問診・歯の状態の診査・歯型の採取・レントゲン撮影などの検査を行い、それらを元に今の歯の状態を診断します。
これらの検査・診断結果を元に、今の歯の状態に合った適切な矯正プランを提案してくれるので、プランの中から希望の方法を選びましょう。

歯磨き方法の指導

歯の矯正プランが決まったら、次に歯磨き方法の指導が行われます。正しい歯磨き方法を学び、歯列矯正中のむし歯や歯周病リスクを減らすためです。ワイヤー矯正のように歯に矯正器具を取り付ける方法の場合、矯正器具が干渉して歯磨きしにくくなります。
そのまま自己流で歯磨きしていると、磨き残しができてむし歯や歯周病リスクが高まってしまうのです。矯正器具を取り付けた際の歯磨き方法を学び正しくケアすることでむし歯や歯周病リスクが下がります。また、歯磨き方法の指導と同時に歯の表面のクリーニングを行い綺麗に磨き上げます。

装置の装着

歯磨き方法を学び歯を綺麗にクリーニングしたら、いよいよ矯正器具を取り付けていきます。ワイヤー矯正や裏側矯正(舌側矯正)では矯正器具の取り付けに1時間程度かかります。
矯正器具を取り付けた後は矯正終了まで取り外すことはありません。マウスピース型矯正の場合は必要なときに自分で着け外しを行い管理していきます。

定期的な通院

矯正器具装着後は1ヶ月に1回程度の割合で定期的に通院し、歯の状態をチェックしながらワイヤーを調節したり歯のメンテナンスをしたりします。ワイヤーの調節は当然大切ですが、歯のメンテナンスも重要です。
ワイヤー矯正などの場合、自宅で入念にケアしていてもケアしきれない箇所が出てきます。自身ではケアが難しい箇所を歯科医院でしっかりとメンテナンスしてもらい、矯正期間中も口腔環境を良好に保ちましょう。

歯並びや噛み合わせの矯正なら遠藤矯正歯科にご相談を

先生
歯列矯正は通常の歯科医療に比べ、治療期間が非常に長いです。長い矯正期間の間には定期的な通院とメンテナンスが欠かせません。

治療に長期間かかる歯列矯正だからこそ、気持ちよく通院し続けられる歯科医院を選ぶことが重要です。

歯列矯正を考えている方におすすめなのが遠藤矯正歯科です。

院長は日本舌側矯正学会に所属しているので、高い技術力を必要とする裏側矯正(舌側矯正)も安心して受けられます。

遠藤矯正歯科は患者さん一人ひとりの思いに真摯に向き合い最善を尽くす歯科医院です。

歯並びや噛み合わせの悩みを一度相談してみてはいかがでしょうか。

小児矯正にも成人矯正にも対応

小児矯正にも成人矯正にも対応
遠藤矯正歯科では小児矯正・成人矯正の両方に対応しています。

そのため、子どもであれば小児矯正第一期から成人矯正対応となる小児矯正第二期まで、一貫して矯正治療を受けることが可能です。

小児から成人まで、一貫して歯並びと噛み合わせの状態を管理してもらえるため安心です。

ホテルライクな内装・個室でリラックスできる

遠藤矯正歯科の内装はどれも清潔感・高級感に溢れ、まるでホテルのようなくつろぎの空間が広がっています。

歯科医院と聞くとついつい緊張しがちですが、遠藤矯正歯科のラグジュアリーな空間では緊張もほぐれることでしょう。

プライバシーに配慮したカウンセリングルームと完全個室の診察室で、周りを気にすることなくゆったりと治療が受けられます。

【遠藤矯正歯科の矯正の費用に関してはこちら

遠藤矯正歯科の基本情報

アクセス・住所・診療時間

京浜東北線与野駅西口より徒歩30秒

さいたま市浦和区上木崎1-1-1 与野駅西口ビル2F

診療時間
10:30~13:30
15:00~20:00 ●* △*

△ 日曜・月曜は不定休となります。
※ 土日の診療は18時までです。

この記事の監修歯科医師