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小児矯正の装置の種類を紹介!1期治療と2期治療の違いも解説

公開日:2023/08/31
小児矯正の装置の種類を紹介!1期治療と2期治療の違いも解説

歯並びの治療は、大人が受ける「成人矯正」と子どもが受ける「小児矯正」の2つに大きく分けられます。矯正は子どもの頃に受けておいた方が良いという話をよく耳にするかと思いますが、それが今回のテーマである小児矯正です。
ここでは小児矯正の特徴や使用する装置の種類、子どもの頃に矯正治療を受ける重要性などを解説します。小児矯正を検討されている方はぜひ参考にしてみてください。

吉本 純一郎

監修歯科医師
吉本 純一郎(よしもと小児・矯正歯科クリニック)

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岡山大学卒業。兵庫の小児歯科、矯正治療の専門医院にて7年勤務。よしもと小児・矯正歯科クリニック開業。日本矯正歯科学会認定医

小児矯正とは

歯のイメージ
小児矯正とは、文字通り小児期に受ける歯並びの治療です。小児矯正は、1期治療と2期治療に分けられており、それぞれに異なる目標や治療によって得られる効果があります。使用する装置にも違いがありますので、小児矯正を検討中の方は、まず1期治療と2期治療の違いを正しく理解しておくことが大切です。

【1期治療】顎の骨の発育をコントロールする治療

小児矯正の1期治療は、顎の骨の発育を正常にコントロールする治療です。顎の骨が小さすぎたり、逆に大きすぎたりすると、全部で28本(親知らずを除く)ある永久歯をきれいに並べることができません。そのままの状態で発育期を終えれば、出っ歯や受け口、乱ぐい歯といった歯並びの異常が生じてしまいます
そこで小児矯正の1期治療では、特殊な装置を使って顎の骨の発育をコントロールするのです。1期治療の対象となる年齢は、6~12歳くらいです。ケースによっては、3~4歳から矯正を始める場合もあります。

【2期治療】悪い歯並びをきれいに整える治療

小児矯正の2期治療は、悪い歯並びをきれいに整える治療です。1期治療はあくまでしっかりとした土台を作る処置であることから、細かい歯並びの乱れはある程度、残ってしまうものです。つまり、小児矯正の2期治療というのは、仕上げの治療と言い換えることもできます。後段で説明しますが、基本的にはワイヤー矯正(マルチブラケット装置)やマウスピース型矯正で歯並びの乱れを整えていきます。2期治療の対象となる年齢は12歳以降で、永久歯がすべて生え揃い、顎の骨の発育が終わっている必要があります。

小児矯正の1期治療で使用する装置

ここからは、小児矯正の1期治療で使用する装置の説明です。多くの種類があるため、一つひとつわかりやすくご説明します。

 

可撤式矯正装置

可撤式矯正装置

可撤式(かてつしき)とは、患者さんが自由に取り外しできることを意味します。可撤式矯正装置の多くは、マウスピースのような形をしています。

⚫︎拡大床(かくだいしょう)
拡大床とは、その名の通り歯列を拡げるための矯正装置です。「床矯正装置(しょうきょうせいそうち)」の一種で、プラスチックのプレートと金属製のワイヤーから構成されています。自由に取り外すことができ、装置による違和感や異物感もそれほど大きくはないことから、子どもの心身にかかる負担も抑制できます。拡大床小児矯正で用いられる装置として標準的なものです。

⚫︎機能的矯正装置(きのうてききょうせいそうち)
機能的矯正装置とは、口の周辺の筋肉の働きを利用して、顎の骨の位置や成長を正常化するものです。一般的には「バイオネーター」や「アクチバトール」、「フレンケル」と呼ばれる機能的矯正装置が用いられます。床矯正と同様に自由に着脱できますが、装置の種類によって設計が異なります。出っ歯や受け口、乱ぐい歯など、ほぼすべての歯並びの種類に適応できます。

⚫︎ムーシールド
ムーシールドは、受け口である反対咬合(はんたいこうごう)を改善するために用いられる矯正装置です。少し硬めのマウスピース型装置を就寝時に装着します。その結果、舌や口周りの筋肉の働き・発育が正常化され、下顎の位置も改善されます。他の矯正装置とは異なり、基本的には受け口だけに適用されます。
 

固定式矯正装置

固定式矯正装置

口の中に固定するタイプの矯正装置です。

⚫︎急速拡大装置(きゅうそくかくだいそうち)
急速拡大装置は、上の歯列に固定するタイプの矯正装置です。両方の奥歯に矯正用バンドを付けて、太いワイヤーで橋渡しをします。ワイヤーの中央部分には「拡大ネジ」が設置されており、それを毎日少しずつ回すことで歯列および顎の骨を拡張します。急速という名前が付いていることからもわかるとおり、歯列の拡大効果が大きい矯正装置です。その分、拡大に伴う痛みも強くなる点に注意が必要です。また、固定式の装置であることから、可撤式装置よりも心身にかかる負担は大きくなります。

⚫︎クワドヘリックス装置
クワドヘリックスも矯正用バンドとワイヤーからなる装置ですが、拡大ネジのようなパーツは付随していません。その代わりにワイヤーの一部にヘリックスと呼ばれる輪っかが4つ(クワド)設けられていることが特徴です。狭くなっている歯列や傾いている歯を内側から改善するのに役立ちます。

⚫︎リンガルアーチ
リンガル(舌側)とは、歯列の内側を意味する言葉です。奥歯に矯正用バンドを装着した上で、歯列の内側をなぞるような形でワイヤーを設置します。リンガルアーチもその他の固定式矯正装置と同様、歯列の拡大効果が期待できます。歯並びの乱れを歯列の内側から細かく整えることも可能です。大人の矯正治療でも使われる装置です。
 

顎外固定装置

顎外固定装置

顎外固定装置(がくがいこていそうち)は、口の外に装着するタイプの矯正装置です。ここでは小児矯正でよく用いられる「ヘッドギア」と「上顎前方牽引装置」についてご説明します。

⚫︎ヘッドギア
ヘッドギアは、上顎が成長しすぎている場合に用いられる矯正装置です。奥歯にバンドを付けた上で、矯正用のワイヤーを口の外まで誘導します。頭部に装着するヘッドキャップや首に装着するネックストラップとワイヤーを接続して、上顎の成長を抑制します。一般的な小児の矯正装置よりも大きく、目立ちやすいといえます。

⚫︎上顎前方牽引装置(じょうがくぜんぽうけんいんそうち)
上顎前方牽引装置の構造は、ヘッドギアと似ていますが、治療によって得られる効果は逆です。上顎前方牽引装置の場合は、文字通り上顎を前に引き出します。その結果、反対咬合の症状が改善されます。

小児矯正の2期治療で使用する装置

小児矯正の2期治療では、主に次の3つの装置を使用します。

 

表側矯正

表側矯正は、スタンダードな矯正装置です。歯列の表側にブラケットと矯正用ワイヤーを装着して、歯並びの乱れを細かく整えていきます。
 

舌側矯正(裏側矯正)

舌側矯正は、裏側矯正と呼ばれることからもわかるように、歯列の裏側にブラケットと矯正用ワイヤーを装着する装置です。外から装置が見えにくいことから、審美性を重視する場合におすすめといえます。
 

マウスピース型矯正

マウスピース方矯正は、透明な樹脂製のマウスピースを使って歯並びを整える矯正方法です。目立ちにくく、着脱式である点が特徴です。

小児矯正の重要性

歯のイメージ

悪い歯並びの背景には、骨格的な異常が潜んでいる場合が多いです。上の顎が小さすぎれば受け口になりますし、大きすぎると出っ歯になります。顎の幅が狭いとスペースが不足して、乱ぐい歯などを誘発します。そうした骨格的な異常は、発育期でなければ根本から改善することが難しいです。
小児期に矯正治療を受けておくことで、将来的な抜歯を回避できたり、指しゃぶりや舌を前に突き出す癖なども早期に改善できたりします。その結果、口周りの筋肉も正常に発育していくことでしょう。
また、第1期と2期はセットでの治療が必要となることがほとんどで、費用は第1期矯正治療:20~40万円、第2期矯正治療:25~65万円となっています。治療期間や費用はお口の状態によって変わるため、歯科医院に相談してください。

よしもと小児・矯正歯科クリニックは小児矯正の複数の装置に対応

よしもと小児・矯正歯科クリニックイメージ

このように、小児矯正ではさまざまな種類の装置を使用します。どの装置が適しているかは、口の症状によって変わります。そのため、小児矯正の分野の経験が豊富な歯科医院で治療を受けることが望ましいです。
よしもと小児・矯正歯科クリニックなら、小児矯正の複数の装置に対応しているだけでなく、治療の実績も豊富です。
 

見た目だけでなく機能面でも改善する小児矯正治療

小児矯正は、審美面よりも機能面の改善を重視する治療といえます。子どもの頃にしっかりと噛める歯並び・噛み合わせ・骨格を手に入れることができれば、大人になってからも口にまつわるトラブルで悩まされることが少なくなります。よしもと小児・矯正歯科クリニックは、見た目だけでなく、機能面も改善する小児矯正治療を提供することを心がけられているとのことです。
 

目立ちにくく痛みの少ない矯正方法

よしもと小児・矯正歯科クリニック外観

よしもと小児・矯正歯科クリニックでは、痛みが少なく、患者さんが取り扱いやすい矯正装置を用意しています。目立ちにくい薄くて透明なマウスピース型の矯正装置や、ワイヤーやブラケットが透明や白色のワイヤー矯正用装置などを取り扱われています。装置の着け始めは違和感がありますが、ほとんどのお子さんが数日から1週間ほどで慣れるそうです。それでも痛みを感じる場合は、細いワイヤーに取り替えるなどの工夫をして、調整されているとのことです。
 

心を込めたサポートでお子さんの口の健康を守る

よしもと小児・矯正歯科クリニック院長吉本純一郎

よしもと小児・矯正歯科クリニックでは、子ども一人ひとりの口の中を歯並びやむし歯など総合的な観点から診察し、治療を行い、健康的な成長を見守ることを意識されているそうです。
お子さんに心理的な負担が過剰にかからないようにできる限り気配りをして治療を行い、歯科医院を怖いと思うことがないように、親身な態度で状態を把握しながら、自分の子どもを治療するような気持ちで診療にあたることを心がけられているとのことです。

小児矯正をお考えの方は、よしもと小児・矯正歯科クリニックにご相談してみてはいかがでしょうか。
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アクセス・住所・診療時間

横浜市営地下鉄ブルーライン仲町台駅より徒歩1分

神奈川県横浜市都筑区仲町台1-23-22-204

診療時間
9:30~12:30
14:00~18:30

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