歯列矯正の費用はいくらかかる?治療法別の相場と選び方のポイント

歯列矯正を検討する際、多くの方が気になるのが治療費用ではないでしょうか。
矯正治療は自由診療の為、歯科医院によって治療体系・料金体系は異なります。
本記事では、矯正治療にかかる費用の全体像から治療法別の相場、さらには後悔しないための確認ポイントまで解説します。矯正治療を始める前に知っておきたい情報を網羅していますので、ぜひ参考にしてください。

監修歯科医師:
阿部 亮太(りょう矯正歯科クリニック)
歯科医師免許取得
平成17年 臨床研修医修了(日本歯科大学新潟病院)
日本歯科大学新潟病院 矯正歯科 入局
平成18年 日本歯科大学新潟病院 矯正歯科 助教
平成27年 日本歯科大学新潟病院 退職
りょう矯正歯科クリニック 開院
目次 -INDEX-
歯列矯正の費用を理解するための基本知識

歯列矯正の費用について考える際には、まず治療全体にどのような費用が含まれるのかを理解することが大切です。矯正治療は長期間にわたる治療であり、矯正装置の種類や治療の難易度によって費用が変動します。ここでは、矯正治療にかかる費用の基本的な構造と、保険適用の有無について説明します。
歯列矯正にかかる費用の全体像
歯列矯正にかかる費用は、初診相談料、検査・診断料、装置代、調整料、保定装置代など、複数の項目から構成されています。
初診相談では、歯並びの状態を確認し、治療の方向性について説明を受けます。その後、レントゲン撮影や歯型採取などの精密検査を行い、治療計画を立てるための診断が行われます。
実際の治療では、ブラケットやマウスピース型矯正装置などの装置を用いて歯を動かしていきます。治療期間中は定期的に通院し、装置の調整や経過観察を行う必要があります。治療が完了した後も、歯並びが元に戻らないように保定装置を装着する期間があります。
治療期間・装置の種類で金額が変わる仕組み
矯正治療の費用は、主に矯正装置の種類と治療期間(調整の回数)、この2つによって変わってきます。(中高生~成人患者様対象)
本格矯正で使う代表的な矯正装置
1 表側のワイヤー矯正(最も一般的な矯正装置)
2 裏側の装置で治療する舌側矯正(リンガル矯正)
3 透明なマウスピースを使用するマウスピース型矯正装置
リンガル矯正とマウスピース型矯正装置は、その方に合わせたカスタムメードの矯正装置の為、製作コストが高くなります。
また、近年は表側にホワイトワイヤーを使う矯正歯科も増えていて、ホワイトワイヤーを希望する場合にはその費用も確認しておくと良いでしょう。また、抜歯が必要なケースでの必要抜歯、メインの矯正装置の補助が必要な場合での矯正用アンカースクリューやヘッドギアなど、別途の費用がかかることがあります。
治療期間も費用に影響を与える要素です。
矯正では、一般的に1か月に1度のペースで装置を調整します。その際に発生する費用を「調整料」や「処置料」と言いその都度5,000~10,000円がかかります。
歯並びの状態が複雑であったり、骨格的な問題がある場合は治療期間が長くなり、その分通院回数と費用が増えることになります。また抜歯が必要なケースでは抜歯の費用がかかります。
使用する装置の種類と治療期間によって大きく変動します。
表側に装着するワイヤー矯正や歯の裏側に装置を付ける舌側矯正、透明なマウスピースを使用するマウスピース型矯正などがあり、装置の製作工程や技術的難易度などによって費用が変わってきます。
治療期間も費用に影響を与える要素です。歯並びの状態が複雑であったり、骨格的な問題がある場合は治療期間が長くなり、その分通院回数も増えます。子どもの矯正では、顎の成長を利用した治療ができるため、比較的短期間で改善が期待できることもあります。ただし、永久歯が生え揃った後に仕上げの矯正が必要になる場合もあり、治療が二段階に分かれることもあります。
保険が適用となるケースと自由診療の違い
歯列矯正は基本的に自由診療であり、公的健康保険は適用されません。そのため、治療費は全額自己負担となります。しかし、一部のケースでは保険が適用されることがあります。
保険適用となるのは、厚生労働大臣が定める特定の疾患が原因で歯並びや噛み合わせに問題が生じている場合、または顎変形症と診断されて顎の手術を伴う矯正治療を行う場合です。これらの治療を行うには、指定された医療機関で治療を受ける必要があります。
自由診療の場合、歯科医院によって費用設定が異なります。同じ治療内容でも、歯科医院の立地や使用する材料、歯科医師の経験などによって費用に差が出ることがあります。
また、医療費控除の対象となることもあります。一年間に支払った医療費が一定額を超えた場合、確定申告を行うことで所得税の一部が還付される制度です。矯正治療も条件を満たせば対象となるため、確認することをおすすめします。
治療法別に見る歯列矯正の費用相場

歯列矯正には複数の治療法があり、それぞれ費用が異なります。ここでは、代表的な治療法ごとの費用相場と特徴について解説します。自分に適した治療法を選ぶための参考にしてください。
ワイヤー矯正の費用相場と特徴
ワイヤー矯正は、歯にブラケットという装置を装着し、ワイヤーの力で歯を動かす方法です。長い歴史があり、あらゆる歯並びの問題に対応できる治療法として広く用いられています。
表側に装置を付ける一般的なワイヤー矯正の費用相場は、800,000〜1,100,000円(税込)程度です。使用するブラケットの種類によって費用が変わり、金属製のブラケットを使用する場合は費用を抑えられます。一方、目立ちにくい透明や白色のブラケット、ホワイトワイヤーだと費用が高くなる傾向があります。
歯の裏側に装置を付ける舌側矯正は、装置が外から見えにくいため見た目を気にする方に選ばれています。ただし、装置の製作や調整に高度な技術が必要であるため、費用は1,200,000〜1,500,000円(税込)程度です。上顎だけ裏側、下顎は表側に装置を付けるハーフリンガル矯正は、舌側矯正より費用を抑えながら、ある程度目立ちにくさを確保できる方法で、1,000,000〜1,400,000円(税込)程度が相場です。
ワイヤー矯正は、歯の根までしっかり動かす歯体移動が得意といわれています。そのため、小臼歯を抜歯してスペースを確保し、前歯を大きく引っ込める必要がある場合に適しています。治療期間は一般的に1年から3年程度で、定期的な通院による調整が必要です。デメリットは、歯磨きがしづらいことや装置が口腔内を傷つける可能性があることなどが挙げられます。
マウスピース型矯正の費用と注意点
マウスピース型矯正は、透明なマウスピースを段階的に交換しながら歯を動かす方法です。装置が目立ちにくく、取り外しができるため、食事や歯磨きがしやすいという利点があります。
費用相場は、治療の範囲や期間によって500,000〜1,200,000円(税込)程度と幅があります。
軽度な歯並びの改善であれば、多くのマウスピースを作る必要がない為、治療期間は短くなり、結果として費用を抑えることができるでしょう。一方、全体的な改善が必要な場合は、ワイヤーの矯正と同じく治療期間が長くなりますので、その分費用も高くなる傾向が有ります。
マウスピース型矯正は、小臼歯を抜かないで治療できるなど歯並びの問題が小さい方におすすめの装置です。
しかしながら治療の成功には、装置を1日20時間以上装着するなど患者さん自身の協力が不可欠です。装着時間が短いと計画通りに歯が動かず、治療期間が延びたり追加の費用が発生したりすることがあります。そういった面では、矯正の難易度的に優しく治療期間の短いケースがお勧めです。
また、予定通りに歯が動かない場合には、ワイヤー矯正に変更したり併用する必要が生じるなどのデメリットもあります。
部分矯正の費用と適応ケース
部分矯正は、歯並びで気になる一部分だけを治療する方法です。前歯だけ、または上顎だけといった限定的な範囲の治療を行います。全体的な矯正と比べて治療期間が短く、費用も抑えられるのが特徴です。
費用相場は100,000〜600,000円(税込)程度で、治療範囲や使用する装置によって変わります。部分的なワイヤー矯正や限定的な範囲のマウスピース型矯正装置を用いることが多く、治療期間は数ヶ月〜1年程度です。
ただし、部分矯正は適応できる条件があり、噛み合わせに大きな問題がない場合や前歯の軽度なねじれやすき間を改善したい場合に適しています。骨格的な問題がある場合や奥歯の噛み合わせに問題がある場合には、部分矯正では根本的な解決にならないことがあります。
部分矯正を選ぶ際には、全体的な噛み合わせへの影響も考慮する必要があります。見た目だけを重視して部分的に歯を動かすと、噛み合わせのバランスが崩れ、将来的に問題が生じる可能性もあります。歯科医師としっかり相談し、部分矯正の適応かどうかを判断で修正してもらうことが大切です。
小児矯正の開始時期と費用の目安
小児矯正は、永久歯が生え揃う前の早期に始める治療で「第1期治療」と言うこともあります。一方、永久歯が生え揃った後に最後の仕上げをする矯正を「第2期治療」と言います。
一般的に第1期治療の開始時期は小学校低学年頃が理想です。特に骨格的にズレの有る「出っ歯」や「受け口」を治したい場合にはこの時期に開始する必要があります。
開始時期は小学校低学年頃が多く、治療期間は半年〜2年半程度です。費用相場は400,000〜600,000円(税込)程度で、使用する装置や治療内容によって変わります。
第1期治療で問題が改善された場合にはそこで治療が終了することもありますが、永久歯が生え揃った後に全体的な歯並びを整える第2期治療が必要になることもあります。
また、永久歯が生えそろうまで様子見の期間(経過観察)があるかもしれません。その間にかかる費用も事前に確認しておくといいですね。第2期治療の費用相場は500,000〜800,000円(税込)程度です。(第1期治療を受けていた場合には、第2期治療として本格矯正の費用が軽減されることが一般的です。)
小児期から矯正を始めることで成長を利用した治療ができるため、第2期治療に移行した場合に抜歯を避けられる高くなるかもしれません。
また、骨格に大きな問題がある場合でも、早期に骨格的改善ができれば、将来の横顔の印象にもよい影響があり、外科的矯正治療を回避できる可能性も高まります。
一方、お子様の状況によっては、治療の負担や費用面において、小児矯正を行わず永久歯が生え揃うまで待ってまとめて治療した方が得策な場合もあります。
後悔しないために知っておきたい費用の確認ポイント

矯正治療は、治療を始める前に費用についてしっかり確認し、理解しておくことが重要です。ここでは、後悔しないための確認ポイントを解説します。
治療内容と費用の内訳をしっかり確認する
矯正治療は、費用の内訳を詳しく確認することが大切です。初診相談料、検査・診断料、装置代、調整料、保定装置代など、どの項目にどれだけの費用がかかるのかを把握しましょう。
調整料は、治療期間中に定期的に通院する度に発生する費用です。来院ごとに支払う方式の場合、治療期間が延びると総額が増えることになります。一方、総額制では、治療期間が延びても追加費用が発生しないため、費用の予測が立てやすくなります。
抜歯が必要な場合や、矯正用アンカースクリューなどの補助装置が必要な場合の費用についても確認しておきましょう。これらの費用が見積もりに含まれているのか、別途必要になるのかを明確にしておくことで、予想外の出費を避けることができます。
また、治療が計画通りに進まなかった場合の対応についても確認しておくと安心です。装置を紛失した場合や、予定通りに歯が動かずに治療方法を変更する必要が生じた場合の費用負担について、事前に確認しておくことをおすすめします。
治療費用の総額と支払いタイミングを事前に確認
矯正治療の総額がいくらになるのかを明確にし、支払い方法についても確認しておきましょう。多くの歯科医院では、一括払いのほか、分割払いやデンタルローンなどの支払い方法を用意しています。
支払いのタイミングは、歯科医院によって異なります。治療開始時に全額または一部を支払う場合もあれば、治療の進行に合わせて支払う場合もあります。自分の経済状況に合わせた支払い方法を選ぶことで、無理なく治療を続けることができるでしょう。
費用総額を事前に確認
矯正治療を受ける歯科医院を選ぶ際には、費用総額や内訳が明確かどうかは重要なポイントです。総額だけでなく費用の内訳や支払い方法をわかりやすく説明してくれる歯科医院なら、安心感を持って治療を受けることができるでしょう。
治療内容と費用は連動しますので、両方についてわかりやすく説明してくれるかどうかも重要です。どのような矯正装置を使い、どのように歯を動かしていくのか、治療にどれくらいの期間がかかるのかを具体的に確認できるといいですね。
もちろん決して費用だけで判断してはいけません。
歯科医院の雰囲気、担当医の矯正経験、治療内容の整合性など、事前によく確認して、総合的に選ぶことが大切です。
長期的な視点で考える歯列矯正の効果

矯正治療は高額な費用がかかりますが、長期的に見ると多くのメリットがあります。ここでは、矯正治療がもたらす効果について、長期的な視点から解説します。
見た目の改善だけでなく噛み合わせや健康への効果
歯列矯正の目的は、見た目を改善するだけではありません。正しい噛み合わせを作ることで、食べ物をしっかり噛めるようになり、消化を助けることができます。また、歯並びが整うことで歯磨きがしやすくなり、むし歯や歯周病のリスクを減らすことができます。
噛み合わせが悪いと、特定の歯に負担が集中して歯が摩耗したり、歯周病が進行したりすることがあります。矯正治療によって噛み合わせを改善することで、歯に均等に力がかかるようになり、歯の寿命を延ばすことにつながります。また、顎の関節への負担が軽減されることで、顎関節症の症状が改善されることもあります。
さらに、口元の印象が改善されることで自信を持って笑顔になれるようになるでしょう。見た目のコンプレックスが解消されることは、精神的な健康にもよい影響を与えます。
信頼できる歯科医院選びが将来の健康を左右する
矯正治療は長期間にわたる治療であるため、信頼できる矯正歯科医院を選ぶことが重要だそうです。
計画から治療終了まで一貫して診療してくれる矯正専門にする歯科医師のいる歯科医院がお勧めです。
矯正治療は専門性の高い歯科治療である為、経験豊富な矯正医による適切な診断と治療計画が、良好な治療結果につながります。矯正治療を専門に行っている矯正歯科医院には、さまざまな症例に対応できる知識と技術があるそうです。また、専門的な設備や機器が整っているため、精密な診断と治療が可能だそうです。
矯正歯科医が常駐している歯科医院であれば治療中に問題が生じた場合にも、適切に対応してもらうことができます。
さらに、長期的な視点で口腔の健康を考えられた矯正治療は、その後の歯の健康も守ることができます。信頼できる矯正医との関係を築くことは、生涯にわたる歯の健康につながるでしょう。
矯正治療ならりょう矯正歯科クリニックにご相談を

歯列矯正を考えている方は、栃木県宇都宮市のりょう矯正歯科クリニックにご相談してみてはいかがでしょうか。矯正治療に特化した専門の歯科医院として、小さなお子さんだけでなく中高生~シニア世代の大人まで患者さん一人ひとりに適した治療を提案しています。
日本矯正歯科学会 認定医による専門的な矯正治療
りょう矯正歯科クリニックの院長は、日本矯正歯科学会 認定医の資格を持つ矯正治療のスペシャリストです。北海道医療大学歯学部を卒業後、日本歯科大学新潟病院 矯正歯科で長年にわたり研鑽を積み、助教として後進の指導にも携わってきました。
診療スタッフは、矯正治療専門に従事している歯科衛生士で構成されています。それぞれが役割を担いながらワンチームで診療を行い、抜歯や欠損補綴などが必要な場合には、地域の先生方と連携して、一つのゴールに向かって治療を進めています。
「生涯にわたってストレスのないお口の環境を作るには、緊密な咬み合わせで美しい仕上がりの矯正治療が欠かせません」と語るのは、院長の阿部亮太先生。
阿部亮太先生は、ワイヤーを使った矯正治療の際には必ず毎回3つのことを意識しているとのことです。「今月も計画通りに歯は動いているか」、「今日のワイヤー調整はゴールに向けてベストな選択なのか」、「口元の見え方などは特に患者さん自分が共有した望むゴールに向かっているか」
「当然のことですが、毎回これを頭の中ですり合わせしています。」という言葉には、一本一本の歯と真摯に向き合う姿勢が込められています。治療を始めてからは費用の心配してほしくないといいます。治療完了までの総額を明示することで、安心して治療を進めていただける環境を大切にされています。(2回~30回の院内分割制度も併せて採用)
わかりやすい言葉で伝える丁寧なカウンセリングと車でのアクセスが良好な環境

りょう矯正歯科クリニックでは、初診相談を無料で行っています。歯並びや噛み合わせの状態を確認し、治療の方向性について詳しく説明。
専門的な内容も、できるだけわかりやすい言葉で丁寧に伝えること、患者さんが一番気にされているところを十分に聞き取ることを心がけているそうです。
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スタッフそれぞれの個性を活かしながら、誠実で等身大の対応で、明るいクリニックづくりを目指しているのが印象的です。
クリニックは栃木県宇都宮市ゆいの杜にあり、駐車場も完備。
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りょう矯正歯科クリニックは、遠い未来に「あの時矯正やっておいて良かった」と思える矯正治療になるよう、スタッフ一同尽力されています。歯列矯正を検討している方は、りょう矯正歯科クリニックに相談してみてはいかがでしょうか。
りょう矯正歯科クリニックの基本情報
アクセス・住所・診療時間・費用・治療期間・治療回数
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参考文献



