マウスピース型矯正(インビザライン)の歯科医院の選び方|メリット・デメリットも解説
歯列矯正といえば、ワイヤー矯正を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
そのため、ワイヤーが目立つことに抵抗を感じ、歯列矯正に踏み出せない方もいるでしょう。
一方、マウスピース型矯正は装置が透明で目立ちにくいので周囲に矯正中であることが気付かれにくいというメリットがあり、注目を集めています。
そのマウスピース型矯正の中でも、1997年にアメリカのアライン・テクノロジー社で開発された「インビザライン(※)」をご存じでしょうか。
本記事では、このマウスピース型矯正(インビザライン)のメリット・デメリットやマウスピース型矯正(インビザライン)の治療を受ける歯科医院の選び方を解説します。歯列矯正を検討している方はぜひ参考にしてください。
(※)未承認医薬品等であるため医薬品副作用被害救済制度の対象とはならない可能性があります。
監修歯科医師:
三浦 保紀(大手グリーン歯科)
日本大学松戸歯学部 小児歯科学講座 臨床助手
1999年 ミドリ歯科医院 勤務
2001年 三浦歯科医院 副院長
2003年 大手グリーン歯科 開院
目次 -INDEX-
マウスピース型矯正(インビザライン)を受ける歯科医院を選ぶポイント
インビザラインの治療を受ける際は、適切な治療ができる歯科医院を選ぶことが大切です。ここでは、歯科医院を選ぶポイントを解説します。
値段が安いという理由だけで選ぶのは危険
まず最初のポイントは、経験や技術の豊富な、矯正に特化した歯科医師による治療を受けられる歯科医院を選ぶことです。
値段が安いという理由で歯科医院を選んではいけません。治療を受ける際は、以下のポイントを確認しましょう。
- 担当の歯科医師の治療経験や症例
- 治療計画・費用・期間が明確である
- 抜歯が必要な場合があることなども説明してくれる
- インビザラインのデメリットなども説明してくれる
現在、マウスピース型矯正(インビザライン)は、多くの歯科医院で取り扱っています。しかし、どこの歯科医院でも同じような結果が望めるわけではありません。矯正治療中の微調整の精度によりイメージしていた歯並びにならなかったり、噛み合わせが悪化してしまうこともあるため、インビザラインによる矯正治療を受ける際はインビザラインに精通している歯科医師を選ぶと良いでしょう。
噛み合わせ・歯並びも考慮した治療
歯列矯正は、噛み合わせや歯並びを考慮して治療を進める必要があります。
不正咬合は、上下の歯の高さや歯型、歯の傾き、歯の欠損など、さまざまな要因で起こります。また、噛み合わせが悪いと物がよく噛めなかったり、歯磨きがしにくくむし歯や歯周病などのリスクが高まるなどのほかに、頭痛や肩こりを引き起こすなど、口腔内以外にも影響を及ぼす場合があります。
そのため、歯列矯正終了時の噛み合わせや歯並びにも考慮した治療を行ってくれる歯科医院を選びましょう。
矯正による歯の動き方を熟知している
インビザラインによる矯正は、事前に3Dシミュレーションで治療開始から完了までを3D画像でチェックして、患者さんが納得してからマウスピースを作製するそうです。そして、約2週間ごとに次の段階のマウスピースへ交換していきます。
検査が不十分だったり、歯の移動を十分に把握しないでインビザラインを作製すると、イメージしていたような歯並びにならないことがあります。インビザラインによる歯の動き方を熟知している経験豊富な歯科医師であれば、このようなことは起こりにくいでしょう。
マウスピース型矯正(インビザライン)のメリット
マウスピース型矯正(インビザライン)にはどのようなメリットがあるのでしょうか。
ここでは、マウスピース型矯正(インビザライン)のメリットを解説します。
透明で目立ちにくい
まず、マウスピース型矯正(インビザライン)のメリットとして挙げられるのは、透明で目立ちにくいことです。
審美性を求めて矯正治療を考えている方は多いでしょう。ワイヤー矯正は適応できる症例が多く歯を大きく動かせるというメリットがありますが、治療が終わるまで矯正装置を着けなければいけないため、目立つ矯正装置の装着には抵抗がある方もいるでしょう。そのような方にもおすすめなのが、マウスピース型矯正(インビザライン)です。インビザラインは透明なマウスピースなので、装着していてもほとんど目立ちません。周りに気づかれにくいため、治療中も気にせず笑顔でいられるでしょう。
従来の矯正よりも通院回数が少なく1回の治療時間が短い
ワイヤー矯正の場合は、一般的に1ヶ月に1回程度通院が必要といわれています。一方、マウスピース型矯正(インビザライン)は、初期の通院は1ヶ月に1回ですが、その後は2~3ヶ月に一度の通院で済むそうです。
インビザラインはワイヤー矯正とは異なり、約2週間~1ヶ月ごとに歯の移動の状態に合わせてマウスピースを取り換えていきます。インビザラインは取替が簡単なため、自宅にいながらご自身で交換が可能です。そのため、忙しい方でも治療を続けられるでしょう。
ワイヤー矯正よりも短い治療期間で、きれいな歯並びを手に入れられます。
なお、それぞれの費用相場は、ワイヤー矯正で500,000〜1,200,000円(税込)程度、マウスピース型矯正で600,000〜1,000,000円(税込)程度です。
自分で取り外すことができ歯磨きや食事がしやすい
マウスピース型矯正(インビザライン)は、食事や歯磨きの際にご自身で取り外すことができます。
そのため、食べる物を選ばず、歯磨きもいつも通り行うことが可能です。口腔内を清潔に保つことができ、むし歯や歯周病のリスクを軽減できるそうです。
また、イベントやスポーツの際も自由に取り外せるので、周囲の目を気にすることなく治療を継続できるでしょう。
一方、ワイヤー矯正は装置を装着したままになります。そのため、装置の間に食べかすなどが挟まりやすく、歯磨きもしづらいのでむし歯のリスクが高くなるそうです。
粘膜を傷つけにくいなど口腔内に優しい
マウスピース型矯正(インビザライン)は、0.5mm程の薄いマウスピースを装着するため、口腔内での違和感が少ないことも特徴です。
また、インビザラインが頬粘膜や舌などに当たって痛みを感じたり、口内炎ができたりすることもほとんどありません。
なお、インビザラインは歯と歯茎が接する部分はトリミングされ、装着時に快適に過ごす工夫がされています。また、インビザラインは金属を使わない素材でできているので、金属アレルギーがある方も装着が可能です。
マウスピース型矯正(インビザライン)のデメリット
マウスピース型矯正(インビザライン)は、目立ちにくく痛みが少ない矯正治療です。
しかし、マウスピース型矯正(インビザライン)にもデメリットがあります。
装着時間で効果が左右される
マウスピース型矯正(インビザライン)は基本的に1日20~22時間装着して、ゆっくりと歯を動かしていきます。
そのため、装着時間がバラバラだったり短時間しか装着しなかったりすると、移動量が少なくマウスピース型矯正(インビザライン)の効果を実感することができません。
一方、ワイヤー矯正治療は継続的に装着し、ワイヤーの復元作用を利用することで歯を動かすため、装着時間などに左右されることはありません。
症例によっては適応できない場合もある
マウスピース型矯正で対応できる症例には限りがあります。
ただし、インビザラインを使用することで適応できる症例が増えてきました。
※インビザラインは、これまでの矯正治療の全症例のデータを蓄積し、そこから歯科医師の技術力と膨大な歯の動き方をデータ化して改新することで、常に製作技術をアップデートしているそうです。
矯正治療が可能な不正咬合は以下のようなものがあります。
- 歯のでこぼこが軽度
- 奥歯の噛み合わせの前後のずれが少ない
- 上下の噛み合わせの前後または左右のずれが少ない
- 過蓋咬合や開咬の程度が少ない
インビザラインはあらゆる歯並びに対応できますが、受診する歯科医院によって治療計画は変わるので、担当の歯科医師と相談して決めましょう。
マウスピース型矯正(インビザライン)で後戻りさせないポイント
マウスピース型矯正(インビザライン)は、ワイヤー矯正のように一度装着したら1日中装着している必要はありません。
ただし、矯正効果を持続させ後戻りさせないために守らなければいけないことがいくつかあります。矯正治療は長い時間をかけて治療をするので、後戻りしないよう次のことに注意しましょう。
装着時間を守る
マウスピース型矯正(インビザライン)は、1日20時間以上装着することが推奨されています。そのため、食事や歯磨きの時間以外はほとんどの時間マウスピースを装着することになります。基本的には、1日20時間以上装着して約2週間ごとに次の段階のマウスピースに交換していきます。これを守らないと歯の移動が上手くいかず、治療期間が長くなるなど治療計画が大きく変わるでしょう。
この治療計画は、最初の受診時に精密検査をもとに立てられます。そして、患者さんの目指すゴールに向けてコンピューターでシミュレーションして専用のマウスピースが作製されるそうです。
歯科医師の指示通りにリテーナーを使用する
リテーナーとは、保定装置のことです。インビザラインで歯並びの矯正が完了したら後戻りを防ぐために一定期間リテーナーを装着します。
矯正装置を外した直後の歯は、歯の周りの骨が安定していないため周囲の組織が矯正前の位置に戻ろうと働きます。リテーナーはマウスピース型矯正装置と似ていますが、矯正装置のように歯の移動を促すものではなく、元の位置に戻ろうとする歯を固定するものです。
なお、リテーナーの装着期間は一般的には矯正期間と同じくらいの期間といわれています。最初はほぼ24時間装着しますが、6ヶ月~1年程経過すると装着時間を段階的に減らしていくそうです。
治療完了後も定期的に歯科医師の経過観察を受ける
歯や歯茎、顎骨は加齢とともに変化するので、後戻りしていないか定期的にメンテナンスに行きましょう。
また、家にいる短時間でもリテーナーの装着を継続すると良いでしょう。リテーナーを装着することは、歯並びの変化も察知できるのでセルフチェックができます。
矯正治療が完了した後でもきれいな歯並びで過ごすためには、定期的な歯科医院の受診をおすすめします。
マウスピース型矯正(インビザライン)のことなら大手グリーン歯科にご相談を
マウスピース型矯正(インビザライン)の矯正治療を検討されている方は、大手グリーン歯科に相談してみてはいかがでしょうか。
また、大手グリーン歯科は矯正歯科だけでなく、一般歯科や審美治療、小児歯科にも対応しており、あらゆる歯科治療を受けられるそうです。
ここからは、大手グリーン歯科の特徴をご紹介します。
インビザラインの豊富な知識と経験を活かした治療
矯正治療は個人差が出るため、想定通りに歯が動いてくれないこともあります。大手グリーン歯科の院長はインビザラインの豊富な治療経験があり、インビザラインのスペシャリストである松岡先生と連携を取りながら治療を行っているため、豊富な知識と経験を活かした治療を受けることができるでしょう。
マウスピース型矯正では後戻りの心配をされることが多いですが、ワイヤー矯正の研鑽もある院長は歯の動き方を想定できるため、ワイヤー矯正と遜色ないインビザライン矯正を提供できるそうです。不測の事態でもすぐに対処してもらえるため、安心して治療を継続できる環境が整っています。
大手グリーン歯科では全顎矯正が可能なインビザラインと、前歯などの一部の部分的に矯正ができるインビザラインGOのどちらにも対応しているため、患者さんの希望や予算などに合った治療を受けられるでしょう。
日本小児歯科学会認定医による質の高い小児矯正
大手グリーン歯科では大人だけではなく、小児の矯正治療も行っています。三浦院長は、日本小児歯科学会認定医でもあり、小児の矯正治療の適切な時期や歯の動きや大切さを熟知しているため、質の高い小児矯正を受けられるでしょう。
矯正の時期や方法は一人ひとり異なり、早く矯正治療を行うことが良いわけではありません。治療を受けるお子さんに適した矯正方法や時期を的確に把握するためにも、初期診断やカウンセリングを大切にされています。初期診断を受けることで適切な治療計画ができるだけでなく、治療費を抑えることにもつながるそうです。
小児のインビザライン治療も行っているため、目立つ矯正装置を着けなくても矯正治療ができます。
過去にマウスピース型矯正治療を受けられなかった方も希望を捨てずにご相談へ
マウスピース型矯正は適応できる歯並びが限られているため、治療が受けられないケースもあります。しかし大手グリーン歯科では、歯列矯正の歯の本数が多い場合や難しい症例であっても柔軟に対応ができるといいます。
歯並びを治したいけれども過去にマウスピース型矯正治療を受けられなかった方や、目立つ矯正装置を使うことなく歯並びを治したい方には心強い歯科医院ではないでしょうか。
また、歯を抜かず矯正治療を行う非抜歯矯正にも取り組まれています。生まれ持った天然歯を残すことを重要視されているので、抜歯をすることなく矯正治療を行いたい方にもおすすめです。
マウスピース型矯正を検討している方は、大手グリーン歯科に一度ご相談してみてはいかがでしょうか。
大手グリーン歯科の基本情報
アクセス・住所・診療時間・費用・治療回数・期間
JR福井駅より徒歩3分
えちぜん鉄道勝山永平寺線 新福井駅より徒歩4分
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
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9:00~12:30 | ● | ● | ● | - | ● | ● | - |
15:00〜18:30 | ★ | ● | ★ | - | ● | ▲ | - |
★…15:00~18:00
▲…14:00~16:30
※予約制
【費用(税込)】
矯正相談料 3,300円
マウスピース矯正(インビザライン) 836,000円
(検査・診断料・保定料別途)
部分矯正(インビザラインGO) 440,000円
(検査・診断料・保定料別途)
調整料(症例に合わせて) 1,100~6,600円/回
【治療回数】10〜18回
【治療期間】1〜2.5年
参考文献