マウスピース型矯正にデメリットはあるの?特徴や他の矯正方法との違いを解説!
マウスピース型矯正は、他の矯正法と比べるとメリットが多いと言われています。何よりも快適に歯並びの治療を行える点が魅力的です。この記事ではそんなマウスピース型矯正のデメリットの有無や他の矯正方法との違いなどをわかりやすく解説します。マウスピース型矯正を検討する際の参考にしていただけたら幸いです。
監修歯科医師:
羽田 朝己(水の杜歯科)
目次 -INDEX-
マウスピース型矯正にデメリットはあるの?
そもそもマウスピース型矯正にデメリットはあるのでしょうか。
その点について解説する前に、この矯正法の特徴を正しく理解しておきましょう。
マウスピース型矯正の特徴
⚫︎透明で目立ちにくい
マウスピース型矯正の特徴として第一に挙げられるのは「透明で目立ちにくい」点です。マウスピース型矯正では透明な樹脂製のマウスピースを使うことから、一見すると何も着けていないように見えます。歯並びの治療を行っている最中であることに気づかれにくいため、歯列矯正の心理的なハードルを下げる要因となります。
⚫︎自分で取り外せる
マウスピース型矯正の装置は、自分で自由に取り外せます。これは歯の表面に完全に固定するワイヤー矯正との大きな違いです。ただし、マウスピースの1日の装着時間が決められているので、装置を取り外せる場面も一部に限られます。
⚫︎装着時の違和感が少ない
マウスピース型矯正のマウスピースはとても薄く、歯列にフィットするように作製されています。舌で触ってもツルツルしており、装着時の違和感は少ないでしょう。装置が舌や歯茎、頬の内側の粘膜などを傷つける恐れもほとんどありません。
マウスピース型矯正のデメリット
ここからは皆さんも気になっているマウスピース型矯正のデメリットについてです。マウスピース型矯正には、次に挙げるようなデメリットを伴います。
⚫︎ルールを守らないと歯が動かない
マウスピース型矯正には、いくつかのルールがあります。例えば、マウスピース型矯正の代名詞ともいえるインビザライン(※1)では、マウスピースを1日20~22時間装着しなければなりません。さらに、1~2週間に1回の頻度で新しいマウスピースに交換しないと、歯が予定通りに動いていかないのです。こうしたルールを守れない場合は、固定式の矯正法の方が向いているといえます。
(※1) 未承認医薬品等であるため医薬品副作用被害救済制度の対象とはならない可能性があります。
⚫︎適応範囲が比較的狭い
マウスピース型矯正は治療のシステム上、軽度から中等度の歯並びに向いている矯正法といえます。スペースの不足が著しく、抜歯をして歯を大きく動かさなければならなかったり、歯並びの乱れが大きかったりする場合は、歯を三次元的に大きく動かすことが得意なワイヤー矯正の方が向いています。とはいえマウスピース型矯正の技術は年々進歩しており、適応範囲が徐々に広くなっていることも事実です。
⚫︎間食しにくい
マウスピース型矯正は、装置を外した状態であれば食事制限がありません。何も着けていない状態で食事ができるため、矯正を始める前と同じように食べられます。ただし、装置を着けている状態では、コーヒーや紅茶といった色のついた飲み物は、マウスピースの中に停滞してしまうため、歯の着色の原因となります。砂糖が含まれている飲み物はむし歯リスクを高めます。食べ物を咀嚼するとマウスピースが壊れてしまうので、装着中に食事することはできません。
マウスピース型矯正のメリット
冒頭でも述べたように、マウスピース型矯正にはメリットもたくさんあります。具体的には、装置が目立ちにくい、痛みが少ない、通院頻度が低い、装置の脱落の心配がないといったメリットが挙げられます。下記で、各メリットを解説していきます。
マウスピース型矯正以外の矯正治療
マウスピース型矯正のデメリットを知ると、他の矯正方法も気になってくることでしょう。ここでは、いわゆる「ワイヤー矯正」についてご紹介します。
ワイヤー矯正とは
ワイヤー矯正とは、金属製のワイヤーとブラケットと呼ばれる四角い留め具を使った矯正法です。ポピュラーな矯正法で、「表側矯正」と「舌側矯正(裏側矯正)」の2種類に分けられます。同じワイヤー矯正ではありますが、それぞれに異なるデメリットとメリットがあります。
ワイヤー矯正の治療費用などの詳細はこちら
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表側矯正とは
表側矯正とは、文字通り歯列の表側にワイヤーとブラケットを装着する方法です。歯列矯正と聞いて皆さんがまず頭に思い浮かぶ方法がこちらではないでしょうか。
⚫︎表側矯正のデメリット
表側矯正は、装置が目立ちやすいというデメリットがあります。口を開けた時に金属製のワイヤーやブラケットが目に入るため、矯正中であることに気付かれやすいでしょう。また、装置で舌や頬の内側の粘膜が傷つきやすい、食事や歯磨きを普段通りに行えない、歯の移動に伴う痛みが比較的強いといったデメリットも伴います。そのため最近では表側矯正ではなく、その他の矯正法を選択する人が増えてきているそうです。
⚫︎表側矯正のメリット
表側矯正の大きなメリットは、適応範囲が広い点です。表側矯正は歯を三次元的に大きく動かすことが得意な矯正法なので、重症度の高い歯並びでも治すことが可能です。その他、装置の着脱を自分で管理する必要がない、対応している歯科医院が多いといったメリットもあります。
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舌側矯正(裏側矯正)とは
舌側矯正もワイヤー矯正のひとつではありますが、装置を歯列の裏側に設置する点が表側矯正と異なります。そのため治療に伴うデメリットとメリットにも違いが見られます。
⚫︎舌側矯正(裏側矯正)のデメリット
舌側矯正のデメリットとしては、費用が高い点が挙げられます。これは舌側矯正が高度な技術を必要とすると同時に、装置の費用が高いことが関係しています。ケースによっては、マウスピース型矯正の倍近い費用がかかることもあるため、経済性を重視する方にはあまりおすすめできません。その他、舌側矯正には発音障害が出やすい、対応している歯科医院が少ないなどのデメリットがあります。
⚫︎舌側矯正(裏側矯正)のメリット
舌側矯正には、装置が見えにくいというメリットがあります。歯列の裏側に装置を設置するため、矯正中であることに気づかれにくいです。また、歯列の裏側は唾液による自浄作用が働きやすいことから、むし歯や歯周病のリスクを抑えられるというメリットもあります。
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マウスピース型矯正にはデメリットもあるがおすすめできるポイントも多い
このように、マウスピース型矯正やそれ以外の矯正には異なるメリット・デメリットがあります。それだけにどの矯正法も絶対的に優れているとはいえません。そんな中でもマウスピース型矯正には多くの人におすすめできるポイントがあります。それは次の4点です。
装置が目立ちにくい
矯正装置が目立ちにくいという点は、歯並びの治療を検討しているすべての人にメリットとなることでしょう。特に毎日たくさんの人と接する機会のある接客業の方は、ワイヤー矯正を行うことが難しいため、マウスピース型矯正を希望されることが多いそうです。
痛みが少ない
マウスピース型矯正は比較的弱い力で着実に歯を動かしていく治療法なので、矯正中の痛みが少ないです。装置による刺激も少ないことから、全体を通して快適な治療期間を過ごせます。痛みが少ないからといって、治療期間が長くなる訳ではありません。ワイヤー矯正とほぼ同じペースで治療を進めていけます。
通院頻度が低い
一般的なワイヤー矯正では、1ヵ月に1回通院して、ワイヤーなどの調整を行わなければなりません。必要に応じてさまざまな装置を着けたり、外したりもするため、毎回の診療時間は長くなります。一方、治療のスタート時点ですべてのマウスピースが完成しているマウスピース型矯正なら、2ヵ月に1回くらいの通院で問題なく治療を進めていくことが可能です。通院の回数が1年で6回、2年で12回も少なくなる点は、マウスピース型矯正のメリットと言えるでしょう。
脱落の心配がない
マウスピース型矯正の装置では、ワイヤー矯正で見られるような、部分的に脱落したり、ワイヤーが曲がったりするようなトラブルは起こりません。樹脂で作られたマウスピースを使うため、壊れる心配も少ないと言えるでしょう。しかもマウスピースは1~2週間で交換するものなので、仮に不具合が生じたとしても、治療に深刻な悪影響を及ぼすリスクは低くなっています。
マウスピース型矯正による治療なら水の杜歯科に相談を
今回は、マウスピース型矯正のデメリットやメリット、特徴などを解説してきました。マウスピース型矯正を大垣市で検討中の方はぜひ水の杜歯科までご相談ください。水の杜歯科は、マウスピース型矯正を推奨している歯科医院です。
歯本来の機能を回復させるマウスピース型矯正を提供
水の杜歯科では、マウスピース型矯正は患者さんの矯正中の心身への負担を抑えつつ、歯が持つ本来の機能を回復できる治療法と考えています。1~2週間ごとに新しいマウスピースへと交換していく中で、歯並びだけではなく、噛み合わせまで整えていきます。悪い歯並びのままでは噛みにくかった硬い食べ物や弾力性の高い食べ物も効率よく噛めるようになるでしょう。水の杜歯科ではマウスピース型矯正のメリット・デメリットを理解し、適用できると判断した患者さんにマウスピース型矯正をおすすめしています。
水の杜歯科がマウスピース型矯正を推奨する理由
水の杜歯科では、従来のワイヤー矯正が持つ「装置が目立ちやすい」「歯の移動に伴う痛みが強い」「装置による刺激で口内炎ができる」「毎月通院しなければならない」「食事が楽しめない」「歯磨きしにくいためむし歯・歯周病になりやすい」といったデメリットを、マウスピース型矯正は解決できると考えています。マウスピース型矯正でコンプレックスに感じられていた悪い歯並びをきれいにしたい方は、水の杜歯科にご相談ください。
アクセス・住所・診療時間
JR樽見線・養老線 大垣駅より徒歩3分
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 祝 |
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参考文献