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舌側矯正の痛みの対処法や費用は?矯正歯科を選ぶポイントもご紹介します

 更新日:2023/10/02
口元を隠す人

矯正治療では矯正装置が目立つので抵抗がある方もいるでしょう。そのような方におすすめなのが、目立ちにくい舌側矯正です。

舌側矯正は歯の裏側に装置を取り付けるため、目立ちにくいのがメリットです。一方で矯正中には異物感や舌に当たる痛みが生じやすく、表側矯正よりも費用が高くなりがちな矯正方法でもあります。

この記事では、舌側矯正の痛みの対処法や費用をご紹介します。また、舌側矯正を行っている矯正歯科を選ぶポイントについても解説します。

舌側矯正について詳しく知りたい方はぜひ参考にしてください。

菊池 香織

監修歯科医師
菊池 香織(麻布十番矯正歯科室)

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日本歯科大学歯学部卒業。臨床研修後、日本歯科大学歯学部附属病院矯正歯科へ入局。複数の歯科クリニックで歯科矯正治療に携わったあとに、2015年より「麻布十番矯正歯科室」を開業。現在に至る。日本矯正歯科学会、日本成人矯正歯科学会などに所属。

舌側矯正とは?

舌側矯正とは
舌側矯正は、簡単にいえば歯の裏側にブラケットを取り付けて行う歯科矯正です。裏側矯正、リンガル矯正と呼ばれることもあります。
顔の正面からは目立たない場所に装置を取り付けるため、ブラケットが目立ちにくいのがメリットです。舌側矯正がどのような矯正方法なのか詳しく解説します。

裏側にブラケットを取り付けて行う歯科矯正

舌側矯正歯の裏側(舌側)にブラケットを取り付けて行う歯科矯正です。通常の表側の矯正と同じように、ブラケットの間にワイヤーを通し歯に力をかけ歯並びを整えます。ワイヤーの力は歯根に伝わり、さらに歯根の周りにある歯根膜を通して歯槽骨に伝わります。
すると、破骨細胞により歯槽骨が一時的に破壊され、破壊された方向に歯が移動できるようになる仕組みです。歯が移動したあとは新たに骨が再生されます。
歯槽骨が破壊と再生を繰り返しながら歯が移動していくのが矯正治療です。

裏側矯正やリンガル矯正とも呼ばれる

舌側矯正は、舌側を表す英語を使って、リンガル矯正と呼ばれることもあります。なお、唇側のことは英語でラビアルといい、表側矯正はラビアル矯正と呼ばれることもあります。
リンガル矯正に関連して、フルリンガル矯正とハーフリンガル矯正という言葉を聞くこともあるでしょう。上下の歯とも裏側に装置を付けるのがフルリンガル矯正です。
それに対して、上側の歯だけ装置を舌側に付け、下側の歯は表側に付けるのがハーフリンガル矯正です。

ブラケットが目立ちにくいのがメリット

通常の歯の表側にブラケットを取り付けて行う表側矯正の場合、どうしてもブラケットが目立ってしまいます。「矯正はしたいけれども、装置が目立つのは嫌」と感じる方もいるのではないでしょうか。
舌側矯正は歯の裏側にブラケットを取り付けるため、ブラケットが目立ちにくいのがメリットです。できるだけ目立たない矯正がしたい方や、職業的に人前に立つために矯正装置が目立つのは困る方におすすめの矯正方法です。
舌側矯正には他にも表側矯正より虫歯になりにくいといったメリットもあります。歯の裏側は唾液が常に循環しているため、虫歯菌が増殖しにくい環境です。
表側矯正では、装置が付いている歯の表側の歯磨きが難しいため、虫歯になりやすい傾向があります。
 

舌側矯正の痛みの対処法は?

対処法
舌側矯正の治療中は痛みを感じるケースがあります。具体的には、装置による歯が動くときの痛みや、装置が舌に当たることが原因で痛みを感じる場合などがあるでしょう。それぞれの場合でどのように痛みに対処すれば良いかご紹介します。

装置により歯が動く痛みの対処法

矯正中の歯の移動は歯根膜を介して行われていますが、歯根膜では炎症が発生しています。そのため、炎症反応の一部として歯の動きによる痛みを感じる場合があるでしょう。
矯正装置を付けたばかりのときや、ワイヤーを新しいものに交換したときは、特に痛みを強く感じやすいです。具体的には、装置を取り付けてから約6時間で痛みを感じ始め、翌日は痛みがピークになります。
2、3日すると痛みは徐々に引いていきますが、人によっては1週間ほど痛みを感じるケースもあるでしょう。歯が動くときの痛みは、食べ物を噛むときに感じやすいため、スープや柔らかい物を食べたり飲んだりすると良いでしょう。また、鎮痛剤を処方してもらえます。

装置が舌に当たることが原因の痛みの対処法

舌側矯正では、歯の裏側に装置を取り付けるため、食事をしたり会話をしたりするときに舌に装置が当たってしまって痛みを感じることがあります。しばらくすると舌の動かし方に慣れてきて、痛みは軽減されるでしょう。いつも通りに舌を動かすことを心掛けると早く慣れます。
もし、痛みが気になる場合は矯正用ワックスを使用する方法もあります。矯正用ワックスは装置やワイヤーに付ける保護材で、舌が引っかかりにくくなったり、痛みを軽減したりする効果があります。舌が装置にあたって痛みが気になる場合には歯科医院で相談してみましょう。

舌側矯正の費用の項目は?

カウンセリング
舌側矯正を行う際には、クリニックによっては装置だけではなくさまざまな費用がかかります。また、表側矯正に比べると費用も高くなりがちです。具体的には、次のような費用がかかるでしょう。

  • 初診や診察にかかる費用
  • 検査にかかる費用
  • 矯正装置(ブラケット)の費用
  • 処置にかかる費用
  • 保定装置にかかる費用

それぞれの費用の項目や相場について解説します。

初診や診察にかかる費用

舌側矯正を受ける場合、矯正歯科を行っている歯科医院に行って診察を受ける必要があります。お口の状態を見てもらい、おおまかな治療内容・治療期間・費用の概算などの説明を受けます。初診は無料カウンセリングを行っている医院もありますが、一般的には1回5,000円程でしょう。

検査にかかる費用

診察を受けて舌側矯正を始めることに決めたら、お口の状態を正確に把握するため、検査を受けます。検査内容は、X線撮影・口腔内写真・顔の写真・3Dスキャンや歯型の作製などです。検査結果をもとに診断を医師が行い、治療計画を立てます。検査費用は3~10万円程かかります。

矯正装置(ブラケット)の費用

次に、矯正装置(ブラケット)の装置を取り付けます。歯型に合わせてオーダーメイドで舌側矯正の矯正装置が作製されます。
矯正装置が出来上がるまでには約1か月かかるでしょう。取り付けは表側の矯正装置に比べると少し時間がかかります。舌側矯正の矯正装置は80~150万円程かかります。

処置にかかる費用

矯正装置を取り付けた後は1か月に1回程度通院し、歯の移動状況の確認・ワイヤー交換・ワイヤー調整などを行います。また、ワイヤーが切れたり、お口に中にトラブルがあったりしたときも診察してもらいます。
診察代が治療費に含まれているトータルフィーシステムのクリニックでは、毎回の診察代は無料、調整ごとに費用がかかるクリニックでは毎回5,000~10,000円程度かかります。

保定装置にかかる費用

舌側矯正が終わった後には、歯の後戻りを防ぐためにリテーナーあるいは保定装置と呼ばれる装置を取り付けます。リテーナーを使用してから1~3年は保定観察と呼ばれる経過観察があります。矯正治療の後戻り以外でも年齢とともに歯並びは崩れやすくなるため、保定観察後はご自身で一生涯リテーナーを使用していただくことが理想的です。
保定装置にはワイヤー式のものやマウスピース式のものなどがあり、装置の種類によって費用も異なります。舌側矯正ではリテーナーも目立ちにくい透明なマウスピースタイプになることが一般的で、費用はクリニックにより1~4万円程度です。

舌側矯正を受ける矯正歯科を選ぶポイント


舌側矯正は表側矯正よりも高い技術が必要になるため、矯正を成功させるにはどの矯正歯科を選ぶかがカギになります。ここでは、舌側矯正を受ける矯正歯科を選ぶポイントを3つご紹介します。
ポイントをしっかり押さえたうえで矯正歯科を選びましょう。

費用の総額が分かりやすいかどうか

舌側矯正矯正歯科を選ぶときは、費用の総額が分かりやすいかどうかもチェックポイントの一つです。舌側矯正は他の矯正治療と同じで自費診療となっているため、費用は歯科医院によって異なります。
矯正装置以外にも検査代や診察料などが別途かかる歯科医院もあります。総額でいくらかかるかはっきり説明してくれ、追加費用がかからない歯科医院が安心です。

説明が丁寧かどうか

舌側矯正矯正歯科を選ぶ際には説明が丁寧かどうかもチェックしておくことも大切です。現在の症状やどのような方法で治療を行っていくか具体的に詳しく説明してくれる歯科医院を選びましょう。
そのような歯科医院では矯正の治療状況も把握しやすく、安心して治療を受けられるでしょう。とくに診断についてはあいまいな説明だと後々のトラブルにつながりかねないため、納得したうえで治療を依頼しましょう。

相性が良く気軽に相談しやすいかどうか

歯科医院との相性も大事です。なぜなら、歯科医院によって治療の方針が異なるからです。歯科医院によっては、自分が希望する治療を受けられない場合もあるでしょう。
自分が希望する治療は受けられるのか、治療を受ける前にしっかりと確認するのが大切です。納得のいかないまま治療を続けると、通院するのが苦痛になる可能性もあります。場合によっては仕上がりに納得できず、失敗したと後悔することになるかもしれません。
最後まできちんと治療を続けるためには、気軽に相談できるかどうかも大事です。相性が良く、治療に関する不安や疑問に対し気軽に相談しやすい歯科医院を選ぶようにしましょう。

舌側矯正なら麻布十番矯正歯科室へ相談を

相談
ここまで、舌側矯正の痛みの対処方法や費用についてご紹介してきました。また、舌側矯正矯正歯科を選ぶポイントについても解説しました。

ポイントを押さえたうえで東京近辺で舌側矯正を行っている歯科医院を選ぶなら、麻布十番矯正歯科がおすすめです。

麻布十番矯正歯科室は、東京都港区麻布十番にある舌側矯正に対応している歯科医院です。女性歯科医師が院長先生のため、お口の悩みを男性に相談しにくい女性の方にもおすすめです。

東京メトロ南北線・都営地下鉄大江戸線の麻布十番駅4番出口から徒歩1分の駅近にあるため、駅からアクセスしやすくなっています。

また、診療時間も火曜日は夜21時まで、土日祝日も診療を行っているので仕事帰りや仕事の休みを利用して通いやすいです。

診療室は広くて清潔感のある個室診療室となっているため、リラックスして治療を受けられます。家族の方やベビーカーの入室も可能です。

麻布十番矯正歯科室の舌側矯正の特徴やおすすめポイントをご紹介します。

舌側矯正が難しいケースにも対応が可能

麻布十番矯正歯科室
麻布十番矯正歯科室は見えない矯正・目立たない矯正の専門の医院として、舌側矯正が難しいケースにも対応しています。

院長先生は舌側矯正の治療経験や知識が豊富で、難症例でも受け入れて舌側矯正の治療を行ってくれます。

歯並びが悪いからと舌側矯正を諦めていた方や、これまでに舌側矯正を断られてしまった経験がある方も、舌側矯正が可能かどうかぜひ相談してみてください。

麻布十番矯正歯科室なら、患者さんが理想とする矯正治療を提供してもらえるでしょう。

舌側矯正でも表側と同じ期間で矯正が可能

麻布十番矯正歯科室
舌側矯正は表側矯正よりも時間がかかると考えている方もいるでしょう。麻布十番矯正歯科室では、舌側矯正でも表側と同じ期間で矯正が可能です。

また、矯正期間中の話し方・食べ方・歯磨きの仕方など具体的なアドバイスで舌側矯正の矯正期間中もサポートをしています。そのため、舌側矯正に慣れない方でも大変な期間を乗り越えやすいです。

こちらの歯科医院では、上下の歯とも舌側に矯正装置を取り付ける方法だけでなく、上側だけ裏側で、下側は表から装置を取り付ける方法にも対応しています。

また、部分矯正にも対応している歯科医院です。前歯だけなど歯の一部分が気になる方も気軽に悩みを相談できるでしょう。

舌側矯正の治療が受けられるかどうか自信のない方も、麻布十番矯正歯科室にぜひ相談してみてください。

麻布十番矯正歯科室の基本情報

アクセス・住所・診療時間

東京メトロ南北線・都営地下鉄大江戸線 麻布十番駅 4番出口 徒歩1分

東京都港区麻布十番2-1-1 KINOKUNIYA SUGAR RESIDENCE 2F

診療時間
13:00~19:00

▲:13:00~21:00
★:10:00~18:00
※不定休

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