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加速(スピード)矯正・デジタル矯正の特徴やメリットは?普及しつつある理由

 更新日:2024/08/02
加速(スピード)矯正・デジタル矯正の特徴やメリットは?普及しつつある理由

歯列矯正治療において、加速(スピード)矯正デジタル矯正という治療法があります。

この記事では、加速(スピード)矯正・デジタル矯正が持つ特徴やメリット・デメリットなどを紹介します。

矯正期間や、加速(スピード)矯正・デジタル矯正の流れも紹介するので、歯列矯正を考えている方は参考にしてください。

北村 敦

監修歯科医師
北村 敦(医療法人社団 悠心会 二子玉川矯正歯科)

プロフィールをもっと見る
矯正歯科医師を志して東京医科歯科大学歯学部に進学。卒業後は同大歯学部大学院生として附属病院矯正科に勤務し、博士号を取得。現在、「二子玉川矯正歯科」院長。スピード矯正研究会会長として、常に世界的な矯正治療を研究している。日本矯正歯科学会認定医、ICOI(国際インプラント学会)認定医、日本抗加齢医学会専門医。その他、参加学会多数。

加速(スピード)矯正の特徴やメリット・デメリット

加速(スピード)矯正の特徴やメリット・デメリット
まず、加速(スピード)矯正の特徴やメリット・デメリットを紹介します。

加速(スピード)矯正の特徴

加速(スピード)矯正とは、歯を削ったりせずに歯を移動させることで、患者さんのニーズに合った期間を目標に治療を行う歯列矯正です。
加速(スピード)矯正は、従来の矯正法にさまざまな治療法を併用して行います。舌側(裏側)矯正・寿谷法コルチコトミーインプラントアンカー矯正・ヘミオステオトミーなどの種類があります。
舌側(裏側)矯正は、従来は歯の表面に付けていた矯正装置を歯の裏側に付けることで、周囲の人には金属が見えず、人目を気にせずに歯列矯正ができる治療法です。
寿谷法コルチコトミー法は、硬い皮質骨を取り除くことで歯を動かしやすくし、長期間の装置装着や矯正に伴う歯の痛みを軽減しながら矯正します。
インプラントアンカー矯正は、人工物を骨に埋め込むことで固定源を強化し、複数の歯を同時に移動させることで矯正期間を短縮します。ヘミオステオトミーコルチコトミーを発展させた治療法です。アンカーインプラントと併用することで、さらなる矯正期間の短縮を目指します。
このような複数の治療法の中から、患者さんのニーズに合わせて治療を行います。

加速(スピード)矯正のメリット

一般的な歯列矯正では、治療期間が約1年半~2年かかるといわれています。一方、加速(スピード)矯正であれば従来の治療法にさまざまな治療法を併用することで患者さんのニーズに合わせた治療期間を設定します。加速(スピード)矯正は、忙しくて歯列矯正になかなか踏み出せないという方におすすめの治療方法です。
また、結婚式や成人式といったイベント、転勤、転職、留学を控えているという方にとって、加速(スピード)矯正による治療期間の短縮は大きなメリットとなるでしょう。
ほかにも、従来の歯列矯正装置は、長く装着することでむし歯や歯周病、歯肉退縮、歯根吸収などのリスクが高まる場合があります。加速(スピード)矯正であれば、リスクを軽減させられるでしょう。

加速(スピード)矯正のデメリット

加速(スピード)矯正を行うためには、歯列矯正だけでなく口腔外科、歯周外科、インプラント治療のすべてに対して、歯科医師の豊富な知識や経験が求められます。加速(スピード)矯正は新しい分野であるため、十分な経験を持たない歯科医師も少なくありません。加速(スピード)矯正に適した歯科医院を探すことに苦労する方もいるでしょう。
また、加速(スピード)矯正で短縮できる矯正期間には、もともとの歯列や顎骨の大きさによって個人差があります。
対応している歯科医院が少ないこと、希望する期間で歯列矯正が完了するわけではないことには注意が必要です。

デジタル矯正の特徴やメリット・デメリット

デジタル矯正の特徴やメリット・デメリット
次に、デジタル矯正の特徴や、メリット・デメリットを紹介します。

デジタル矯正の特徴

デジタル矯正とは、デジタル機器を駆使して行う歯列矯正です。口腔内スキャナーで精密な歯の3Dデジタル画像を、コーンビームCTで歯の根・歯の周りの骨のデータを採得します。それらを連動させてコンピューター上にお口の中を再現し、矯正治療のシミュレーションを行い、装置にも反映させます。
3Dデジタルを用いて治療計画を立てることで、従来の矯正治療よりも安全性が高く的確な治療へと繋げているのが、デジタル矯正の特徴です。

デジタル矯正のメリット

デジタル矯正は、歯の3Dデジタル画像やコーンビームCTを使うことで、歯の根の部分や顎骨のような見えない部分を見ることができます。
さらに3Dプリンターを使用することで、歯科医師と患者さんが視覚的にゴールの共有ができるため、患者さんも納得しながら治療を受けることができるでしょう。
デジタル矯正は、スタートからゴールまで、寄り道をせずに治療を進められる可能性があるとして、従来の矯正治療もデジタル矯正に移りつつあります。

デジタル矯正のデメリット

デジタル矯正も先進的な方法であるため、導入している歯科医院は多くありません。住んでいる地域でデジタル矯正が受けられないこともあるでしょう。
また矯正装置を装着後は、従来の矯正装置のように違和感・不快感・痛みが生じることがあります。数日~2週間程で慣れる方が大半ですが、完全に違和感や痛みを払しょくできるわけではありません。

加速(スピード)矯正・デジタル矯正の流れ

加速(スピード)矯正・デジタル矯正の流れ
加速(スピード)矯正・デジタル矯正の流れを詳しく見ていきましょう。

カウンセリング

加速(スピード)矯正・デジタル矯正では初診時にカウンセリングを行います。
まずは、加速(スピード)矯正・デジタル矯正を行っている歯科医院で予約を取ります。カウンセリングでは、噛み合わせ・歯並びの問題点や口元の悩みを聞き取り、歯科医師が患者さんのお口の状態をチェックします。そのうえで考えられる矯正治療に関して類似の症例写真を見せながら説明し、治療を開始する時期や患者さんに合う装置についての説明を行います。

精密検査

カウンセリングが終わった後は、精密検査です。
精密検査では、レントゲン撮影によって口腔内の歯列の状況や噛み合わせはもちろん、歯槽骨や顎骨といった見えない部分も精密に把握します。
この精密検査によって実際の患者さんのお口の状態を把握し、治療計画を立てていきます。

治療計画

精密検査が終わった後は、歯科医師から患者さんに対して治療計画の説明を行います。この説明のなかで歯科医師と患者さんが治療に対して共通の認識を持つことで、この後の加速(スピード)矯正・デジタル矯正がスムーズに行えるようになるでしょう。
歯の位置・角度・骨の大きさ・骨の位置・左右のバランスといったデータに基づいて治療を行ううえでの問題点を抽出し、説明を行います。さらに、治療後に歯が機能するかどうかのシミュレーションや、正しい噛み合わせになるかどうかを事前に把握できます。患者さんが実際に3Dシミュレーション画像を見ながら説明を受けられるため、治療計画を理解しやすいというメリットがあります。

加速(スピード)矯正・デジタル矯正の開始

治療計画に同意後、加速(スピード)矯正・デジタル矯正治療が開始となります。患者さんのお口の状態によっては、矯正治療の前にむし歯治療や歯の神経の治療、歯周病治療、仮歯の治療が必要となる場合もあります。
治療開始時の矯正装置の装着には、個人差がありますが1時間程度かかります。また、装置装着後も月に一度のペースで通院する必要があります。その際、歯磨き指導や歯石除去を行うこともあり、お口のトラブルを防ぎながら矯正治療を進められるでしょう。さらに治療中も歯の動き方を検証して微調整を行いながら治療を進めるため、患者さんも現状が把握でき、納得しながら治療を受けることが可能です。

患者さんのQOLを向上させる矯正治療

患者さんのQOLを向上させる矯正治療
加速(スピード)矯正・デジタル矯正は、患者さんのQOLが向上するといわれています。どのくらい矯正期間が短縮できるのか、デジタル矯正が普及しつつある理由と併せて紹介します。

加速(スピード)矯正でどのくらい矯正期間を短縮できる?

加速(スピード)矯正を行うことで、矯正治療の期間を半年、遅くても1年程度まで短縮できるといわれています。
前述のとおり、従来の矯正治療による治療期間が約1年半~2年であることを考えると、患者さんの負担を減らすことが期待できるでしょう。イベントが控えている方や、矯正装置を長く付ける不快感が気になる方は、加速(スピード)矯正がおすすめです。

デジタル矯正が普及しつつある理由

デジタル矯正は、従来の歯列矯正に比べてリスクが低いといわれています。
従来の歯列矯正では、歯根や歯槽骨の三次元的な状態を詳細に把握できないまま治療方針を立て、歯科医師の勘に頼りながら微調整を行う治療が一般的でした。その場合、特に成人の歯列矯正では歯肉退縮や歯根吸収、失活のリスクが高くなってしまいます。一方、デジタル矯正では歯列を口腔内スキャナ、顎顔面骨格をコーンビームCTなどの先進的な機器で読み取ってから治療を行います。そのため、従来のように二次元のレントゲン写真だけで診断していた歯列矯正に比べて、リスクを軽減できるでしょう。
矯正期間の短縮だけではなく、リスクを軽減できることも、デジタル矯正が普及しつつある理由だと考えられています。

加速(スピード)矯正・デジタル矯正のことなら二子玉川矯正歯科にご相談を

二子玉川矯正歯科
加速(スピード)矯正・デジタル矯正に興味がある方は、二子玉川矯正歯科に相談してみてはいかがでしょうか。

ここでは、二子玉川矯正歯科の特徴を紹介します。

スピード矯正研究会会長として世界中の矯正治療を日々研究

二子玉川矯正歯科の院長である北村先生は、患者さんのニーズに合わせた矯正治療を提供するスピード矯正研究会会長として、常に世界中の矯正治療の研究を行っています。

加速(スピード)矯正は、基礎医学の知識に加え、歯周病学・インプラント学・矯正学・口腔外科学などの臨床医学の知識および技術を高めることが必要です。そのため、北村先生は矯正歯科だけでなく歯周病治療、インプラント治療、歯科口腔外科の専門的知識を習得するために日々研鑽されています。さらに、少しでも患者さんのQOLを高めるため、国内外の学会に参加して新しい情報から論文を得て、治療に役立てているそうです。

もちろん、外科処置を併用する以上、外科的侵襲のリスクはゼロではありません。しかし、二子玉川矯正歯科では従来のコルチコトミーではなくモディファイドコルチコトミーという侵襲を可能な限り少なくしつつ大きな効果をえる術式を採用することで、オペ後の腫れ・痛みを軽減することを可能にしているといいます。

患者さんのお悩みに寄り添ったスピード矯正を提供

二子玉川矯正歯科 受付
矯正治療を行う患者さんは、装置を付けた当日から装置を外せる日を心待ちにしています。

二子玉川矯正歯科では、院長自身が矯正治療の経験を持っていることから、患者さんのお悩みに寄り添った加速(スピード)矯正を提供されています。

矯正治療では、装置による違和感・不快感・痛みによって日常生活に制限がかかるだけではなく、見た目が気になるという方も少なくはありません。転職や異動によって引越しがあると、転院先を見つけることに苦労する患者さんもいるでしょう。

加速(スピード)矯正は、装置の違和感や見た絵の問題から矯正期間を短くしたいと考える患者さんのお悩みを解消することができます。

矯正治療のリスクを軽減したデジタル矯正を提供

「デジタル矯正は期間が短縮できる」というと、速いだけでクオリティはどうなのかと疑問に感じる方もいるかもしれません。しかし、二子玉川矯正歯科が提供するデジタル矯正の期間短縮は、しっかりとした根拠に基づく治療法だそうです。CTの3D画像によって歯を支える骨の厚み・顎骨や歯根の形・位置をかなりの精度で再現できるため、矯正治療のリスクを可能な限り軽減するといわれています。

また、成人の歯列矯正では特に、矯正装置を長く付けることでむし歯や歯周病、歯肉退縮、歯根吸収といったリスクが高まる可能性があります。従来の治療方法では歯肉退縮や歯根吸収、失活のリスクもありました。加速(スピード)矯正・デジタル矯正による治療期間の短縮はこれらのリスクをおさえるだけでなく、患者さんの期待する結果や希望期間により近づける矯正治療だといいます。

このように北村先生は、「For the patient(患者さんのために)」を常に考え、患者さんに安全で確実に高いQOLを提供できるよう、日々尽力されています。

二子玉川矯正歯科の基本情報

アクセス・住所・診療時間・費用・治療回数・治療期間

東急田園都市線・東急大井町線 二子玉川駅西口より徒歩1分

東京都世田谷区玉川3-6-12 第7明友ビル3F

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診療時間
10:30~13:00
14:30~20:00

★:9:30~13:00
▲:14:00~19:30
○:14:00~18:30
△:14:00~17:30
※日曜は休診の場合あり

【費用(税込)】
・矯正のスピード治療歯科矯正用アンカースクリュー:症状により費用が異なります。
・一般矯正(表側)
 全体矯正基本料金:550,000~770,000円
 小児矯正(第一期治療):220,000~330,0000円
・見えない矯正
 マウスピース型矯正装置基本料金:440,000~770,000円
 リンガル(上下裏側):1,155,000円
・調整料(動的治療中毎回)
 一般・マウスピース型矯正装置:5,500円
 リンガル・ハーフリンガル:7,700円
【治療期間】
・コルチコトミー矯正:半年~1年
・表側矯正:1年~2年
・裏側矯正(舌側矯正):1年半~2年
・小児矯正Ⅰ期:1年~2年
・小児矯正Ⅱ期:2年
【治療回数】
・コルチコトミー矯正:12~20回
・表側矯正:12~24回
・裏側矯正(舌側矯正):20~30回
・小児矯正I期:5~20回
・小児矯正Ⅱ期:20~30回

この記事の監修歯科医師