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前歯抜けた!見た目と機能を守る治療の選択肢をわかりやすく解説します

 公開日:2026/02/10
前歯抜けた!見た目と機能を守る治療の選択肢をわかりやすく解説します

前歯が抜けたままだと、見た目の問題だけでなく、滑舌や食事のしやすさ、さらには全身の健康バランスにも深刻な影響を及ぼします。たった一本の欠損でも、放置すると噛み合わせが崩れ、将来的な骨の吸収やほかの歯の喪失につながりかねません。
この記事では、前歯が抜けた際に取るべき初期対応から、見た目と機能を回復させるための主要な治療の選択肢、インプラント、ブリッジ、部分入れ歯について詳しく解説します。各治療法の費用やメリット・デメリット、そして将来的に歯を失わないための予防法を知り、ご自身にとってよりよい治療選択へとお役立てください。

松浦 明

監修歯科医師
松浦 明(歯科医師)

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職場
医療法人 松栄会 まつうら歯科クリニック

出身大学
福岡歯科大学

経歴
1989年福岡歯科大学 卒業
1991年松浦明歯科医院 開院
2020年医療法人松栄会まつうら歯科 理事長就任

資格
厚生労働省認定研修指導医
日本口腔インプラント学会認定医
ICOI (国際インプラント学会)Fellowship認定医

所属学会
ICOI(国際口腔インプラント学会)
日本口腔インプラント学会
日本臨床歯科学会(SJCD) 福岡支部 理事
日本顎咬合学会 会員
日本臨床歯科CAD/CAM学会(JSCAD)会員

「前歯抜けた」ときの対処法

「前歯抜けた」ときの対処法

前歯が抜けてしまったとき、まずやるべきことを教えてください

まずはできるだけ早く歯科医院を受診しましょう。
歯が抜けた箇所から血が出ていたり、歯茎が腫れている場合、感染により全身に影響が及ぶリスクがあるため、すぐに治療が必要です。特に痛みや出血がない場合でも、歯が抜けた後の歯茎はやわらかく不安定であり、周囲の歯がぐらついたり、歯周病などになってしまうリスクが高いため、早めの処置が必要です。

抜けた前歯をそのまま放置しておくと問題はありますか?

抜けた前歯をそのままにしておくことは、さまざまなリスクがあります。
まず、見た目として、歯が抜けた箇所があると、コミュニケーションに支障が出るほか、話しづらく滑舌に影響が出たり、食事の際に抜けたところから食べ物が溢れてしまうなどの問題が起きます。
見た目の悪影響だけではありません。歯並びや噛み合わせが悪くなり、食事をうまく噛めなかったり、顎に適切な力を加えることができずに運動能力が落ちることもあります。
歯が抜けた後、数年間は特にネガティブな身体の変化を感じなかったとしても、何年もかけて少しずつ悪影響が出てくる場合もあります。自分自身でも気付かないうちに、胃腸機能の低下や肩こりなどのお痛み、疲労感、不眠などの症状が出る可能性があります。

前歯が抜けたときの治療法

前歯が抜けたときの治療法

前歯の治療法にはどのような選択肢がありますか?

前歯が抜けたときの治療法としては、インプラント、ブリッジ、部分入れ歯が主要な治療法としてあげられます。
インプラントは歯槽骨に金属製の人工歯根を埋め込み、そこに白い歯の被せ物を行う治療です。
ブリッジは複数の歯がつながったような形状の義歯を、前歯が抜けた箇所の両隣にある歯に固定して噛み合わせを回復する治療です。
部分入れ歯は、任意で着脱可能な人工の歯を使って、必要なタイミングだけ噛み合わせを補う治療です。

前歯のインプラントのメリットとデメリットを教えてください

前歯のインプラントは、ほかの治療法と比べてさまざまなメリットがあります。
まず、天然歯に近い見た目や噛み心地があり、審美性と機能性ともに優れている点です。発音も違和感がなく自然になります。
次に、ずれたり外れたりしにくく、安定性が高い点です。食事や会話している間にズレたり浮いたりする心配がなく、食事や会話を楽しめます。
そして、ケアのしやすさや長く使える耐久性がある点です。天然歯と同じように歯ブラシによるケアで手入れが可能なため、日常生活を大きく変えることなく過ごせます。

たくさんのメリットがある一方で、デメリットもあります。
まず、費用が高額な点です。保険適用外のため、自費診療となり、1本数十万円程度かかります。
次に、外科手術が必要な点です。外科手術そのものに抵抗がある方や、体質的に受けられない方にとっては利用が難しい治療法です。
そして、インプラント周囲炎のリスクがある点もデメリットの一つです。インプラントは天然歯と同じようなケアで維持することが可能ですが、インプラントを埋め込んだ歯茎と義歯の境目には、食べかすが残りやすく、歯間ブラシやフロスなどをうまく使って、きれいに清掃しておかないと、インプラント周囲炎となり、インプラントの脱落などにつながることがあります。

ブリッジのメリットとデメリットを教えてください

ブリッジは、前歯が抜けた箇所の両隣にある歯にしっかりと固定されるため、強い噛み心地を実現しやすい点がメリットの治療です。手術が必要ないため治療にかかる期間も短く、保険適用で白い歯を実現することもできます。
一方のデメリットとしては、ブリッジを固定するために両隣の健康な歯を削る処置が必要な点や、ブリッジと歯茎の間に隙間が空いてしまうため、汚れなどが蓄積されやすい点があります。

入れ歯(部分義歯)のメリットとデメリットを教えてください

部分入れ歯は、インプラントやブリッジのように、ほかの歯や歯茎に大がかりな処置を施すことなく利用可能な治療です。保険適用で費用を抑えた治療も可能であるため、さまざまな点で負担が小さい点が部分入れ歯のメリットといえます。
また、部分入れ歯は必要ないときには取り外しが可能で、洗浄剤などによるケアも行えるため、きちんとケアを行えば清潔に保ちやすい点もメリットです。

一方で、保険診療の部分入れ歯の場合、義歯を支える金属のバネが目立ちやすく、特に前歯に使用すると、部分入れ歯を周囲から目立たなくすることが難しい点がデメリットです。
また、インプラントやブリッジと比べて安定感が得にくく、強く噛みにくい点もデメリットの一つです。

なお、保険診療の部分入れ歯よりも高額にはなりますが、ノンクラスプデンチャーと呼ばれる、金属のバネを使わない目立ちにくい部分入れ歯や、安定感を得やすい部分入れ歯もあり、入れ歯の種類によって見た目や使用感を調整できる点はメリットといえるでしょう。

治療方法によって費用はどのくらい変わりますか?

前歯をブリッジで治療する場合、費用は保険適用で1本あたり数千円から2万円程度が目安です。自費診療の場合は、1本あたり数万円から10万円以上かかることがあります。
部分入れ歯で治療する場合の費用は、保険適用で数千円から1万円台程度です。自費診療の場合は、数万円から10万円以上かかる場合もあります。
インプラントで治療する場合の費用は、原則として保険が適用されませんので、10万円から数十万円かかることもあります。
自費診療は、使用する素材や歯科医院によって費用が大きく異なるため、かかる費用に幅があります。

前歯抜けた際の治療後に気を付けること

前歯抜けた際の治療後に気を付けること

治療後のメンテナンスは受けたほうがよいですか?

どの治療であっても、治療後は定期的にメンテナンスを受けることが大切です。定期的なメンテナンスを行うことで、治療直後の良好な状態を長期的に維持しやすくなります。
頻度としては、2から3ヶ月に一回程度が推奨されています。
また、歯を失うと、例え治療したとしても、その周囲の歯や骨、そして歯並びや噛み合わせに少なからず影響が出ますので、こまめに検診を受けることで、悪影響をできるだけ小さく抑えることが可能となります。

前歯を再び失わないために注意した方がよい生活習慣はありますか?

歯を失う原因は、むし歯と歯周病が2大要因です。
どちらも症状が進行してからの治療では健康な状態を取り戻すことが難しいため、病気の早期発見や予防を徹底することが大切です。

むし歯や歯周病を防ぐためには、歯磨きをはじめとした日常的な口腔ケアを丁寧に行うことに加え、定期的に歯科医院を受診し、専門的なメンテナンスを受けるようにしましょう。
むし歯や歯周病は食事の際の食べ残しなどを栄養としてお口のなかの細菌が増殖することで生じるため、食事をしたらすぐに歯磨きをして口腔内を清潔に保つことが重要ですが、どれだけ丁寧に歯を磨いていても、歯と歯茎の隙間などに汚れが蓄積してしまう可能性があります。
歯科医院での定期的なメンテナンスは、こうした自力では落とせない汚れを徹底的に除去し、お口のトラブルを予防するために欠かせないケアです。
また、定期的に歯科医院を受診することで、むし歯や歯周病になってしまった場合も早期発見が可能で、歯を失うような状態になる前に適切な治療を受けやすくなります。

編集部まとめ

編集部まとめ

前歯が抜けたら、早期の対応が欠かせません。抜けた歯を補う治療法は、インプラント、ブリッジ、部分入れ歯の3つが主流ですが、それぞれ費用、治療期間、隣接する歯への影響、そしてメンテナンス方法が大きく異なります。

どの治療法を選ぶにしても、治療後の状態を長く維持するためには、日々の丁寧なセルフケアと、歯周病やむし歯の予防を目的とした数ヶ月に一度の定期的な歯科医院での専門メンテナンスを行いましょう。
今まさに前歯の抜けたところが気になるという方は、まずは近くの歯科医院で診察をしてみてはいかがでしょうか。

この記事の監修歯科医師

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