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インプラントが絶対だめといわれる理由とは?治療方法や歯科医院を選ぶポイント

 更新日:2024/05/07
インプラントが絶対だめといわれる理由とは?治療方法や歯科医院を選ぶポイント

インプラントは、歯を失っても自分の歯に近い機能性や見た目を維持できると注目されている治療法です。

しかし、不具合・トラブルの可能性や外科手術が必要なため、インプラントをしてはだめともいわれます。

安全性の高いインプラント治療を受けるには、患者さんもインプラントの知識を持つことが大切です。

本記事では、インプラントがだめといわれる理由や治療方法・歯科医院を選ぶポイントを解説します。

広野 敬

監修歯科医師
広野 敬(広野歯科クリニック)

プロフィールをもっと見る
1981年松本歯科大学卒業。1985年文京区で広野歯科クリニックを開業し、現在 広野歯科クリニック理事長。日本にインプラントが導入され始めた1980年代からインプラント診療に取り組み、2001年より公益社団法人日本口腔インプラント学会認定専門医。「for the patient」を基本理念に掲げ、40年近い経験と今も研究を怠らない姿勢で多くの患者に良質な歯科診療を提供している。

インプラントが絶対だめといわれるのはなぜ?

インプラントが絶対だめといわれるのはなぜ?
インプラント治療は、歯を失った顎骨にインプラント(人工歯根)を埋め込んで土台にし、人工の歯を固定する治療です。歯を失っても本来の歯のような構造・機能・見た目の回復が期待できる治療法ですが、インプラント治療を受けてはだめともいわれます。なぜインプラントがだめだといわれるのか、理由を解説していきます。

歯科医師の知識と技術不足で不具合が起こる可能性

歯科医師の知識と技術不足が原因で、以下のようなインプラントの不具合が起こった事例があります。

  • しっかり固定されていない
  • 噛み合わせや見た目がよくない
  • ぐらつき・脱落

上記のような不具合は、埋め込む位置・深さ・角度が不適切な場合や、顎骨とインプラントが十分結合していない場合に生じる可能性があります。インプラントは顎骨に人工歯根を埋め込むため、十分な専門知識・技術が欠かせません。

機器や設備が不十分なことで不具合が起こる可能性

機器・設備が不十分で不具合が起こる可能性があることも、だめといわれる理由の1つです。
インプラント治療で重要な検査・設備は、歯科用CT・口腔内スキャナー・埋入シミュレーションシステム・サージカルガイドなどがあります。
歯科用CT・口腔内スキャナーは、顎骨や口腔内の状態を正しく把握するのに欠かせません。埋入シミュレーションシステム・サージカルガイドは、適切な治療計画提案や正確なインプラント埋入に役立つ設備です。機器や設備が不十分だと、適切に固定されない・噛み合わせ不良・ぐらつきなどの不具合が生じることがあります。
また、術前検査で神経・血管の位置を正しく把握していないと、神経損傷や圧迫により知覚麻痺や痺れが続く可能性もあります。
安全性の高いインプラント治療には、検査機器や治療の設備が整っていることが重要です。

メンテナンスや保証が不十分でトラブルが起こる可能性

メンテナンスや保証が不十分だと、インプラントや人工歯の破損・インプラント周囲炎・脱落などのトラブルが起こる可能性があります。また、保証が不十分だと不具合やトラブルが生じた場合に適切なフォローを受けられない可能性があるでしょう。
インプラント周囲炎はインプラントを失う原因の1つで、歯周病菌によりインプラント周囲が炎症を起こします。適切に処置しないと顎骨が失われ、インプラント脱落につながります。インプラントを長持ちさせるには、日頃のセルフケアや歯科医院での定期的な検診・メンテナンス、十分な保証が欠かせません。

外科的治療が必要で、付帯手術が必要になる可能性

インプラントには外科的治療が必要で、状態によっては付帯手術をする可能性があります。手術では麻酔を使用しますが、術後の腫れや痛みなど外科手術に伴う副作用・リスクがあります。また、インプラントを埋め込むには顎骨にある程度の高さ・厚みが必要です。
顎の骨欠損や骨量不足があり、そのままの状態でのインプラント埋入が難しい場合は、インプラント埋入前もしくは同時に骨造成術を行うことがあります

インプラントのメリット

インプラントのメリット
インプラントは、不具合・トラブルが起きる可能性や外科手術が必要なことからだめだといわれることがありますが、メリットも少なくありませんインプラントの主なメリットを4つ紹介するので、インプラント治療を検討している方はぜひ参考にしてみてください。

強く噛める歯が手に入る

インプラントは顎骨に人工の歯根を埋め込み人工の歯を取り付けるのでしっかり固定され、強く噛める歯が手に入ります。
入れ歯は、硬い食べ物や粘着性のある食べ物が食べにくいことがあるでしょう。一方、インプラント噛む力は本来の自分の歯に近く入れ歯やブリッジよりもしっかり噛めます。装着していても違和感がなく強く噛めるため、食事を楽しめるのがメリットです。

周囲の歯と調和する自然な見た目になる

インプラントは、本来の自分の歯のような自然な見た目を取り戻せるというのも大きなメリットです。
インプラントでは人工の歯を取り付けますが、天然の歯に近い色合いや質感で作ることができ、固定する留め具パーツもありません。周囲の歯と大きな違いがなく調和するので自然な見た目になり、会話したり笑ったりする際も気にならないでしょう。

周囲の歯に負担がかかりにくい

インプラントは自立するため、入れ歯やブリッジより周囲の歯に負担がかかりにくいのもメリットです。入れ歯は周囲の歯にバネをかけ、ブリッジは隣接する歯を削る必要があります。
一方、インプラント歯を失った部分の骨に埋め込むだけで人工歯を固定できるので、周囲の歯への影響が少なく済みます。周囲の歯に負担をかけにくく、健康な歯を削らずに済むのはインプラントの大きなメリットでしょう。

メンテナンス次第で長く使える

インプラントは耐久性が高く、メンテナンスをしっかり行えば長く使えます。インプラントが長持ちすることで、顎骨が痩せるのを防ぐことにもつながります。
自分の歯と同様、日頃のお手入れはもちろんですが、歯科医院での定期的な検診・メンテナンスも大切です。インプラント周囲炎や糖尿病・骨粗しょう症などはインプラントを失う原因となるので、長く使うには口腔内・全身状態の定期的なチェックが欠かせません。
メンテナンスに加え保証も十分な歯科医院だと、不具合やトラブルがあっても適切な対処をしてもらえるため長く使えるでしょう。

インプラントにするかどうか決める際のポイント

インプラントにするかどうか決める際のポイント
インプラントに興味はあるけれど、迷っている方もいるのではないでしょうか。インプラントにするかどうか決める際は治療で重視したいポイントを明確にしたうえで、ほかの治療法と比較するとよいでしょう。

治療目的の優先順位を明確にする

インプラントにするかどうか決める際は、まず治療目的の優先順位を明確にしておくのがおすすめです。
治療で重視したいポイントは、患者さんによって違います。重視するポイントによって、適した治療法も違ってきます
身体的な負担をなるべく少なくしたい、日頃のメンテナンスが楽なものがよい、見た目を重視したいなど、治療目的を挙げてから優先順位をつけるとよいでしょう。

インプラント以外の治療方法と比較検討する

歯を失った場合の治療方法にはインプラント入れ歯、ブリッジがあり、どの治療方法にもメリットとデメリットがあります。
入れ歯は手術が不要で手軽ですが、装着に違和感がある・見た目がよくない・噛む力が劣るのがデメリットです。
ブリッジは手術が不要で見た目・噛み心地も悪くありませんが、隣接する歯を削る必要があります。
インプラントは外科手術をするため入れ歯やブリッジと比較すると負担が大きくなりますが、周囲の歯への影響が少なく噛む力や見た目にも優れています。
インプラントだけではなく、ほかの治療方法のメリット・デメリットを把握して比較検討すると、自分に合った治療法を選びやすくなるでしょう。

信頼できる歯科医院を探す

インプラントにするかどうか決めるには、信頼できる歯科医院を探すことが重要です。自分に合った治療法を選ぶには、十分な診察と検査で状態を把握することが大切です。
専門知識があり十分な診察・検査・説明をしてくれる歯科医院であれば、インプラントが自分に適しているかどうか判断しやすいでしょう。信頼できる歯科医院はしっかり患者さんの話を聞き、デメリットも含めてわかりやすく説明してくれるので、納得したうえで治療法を選べます。

インプラントを受ける歯科医院の選び方

インプラントを受ける歯科医院の選び方
インプラントを受けるなら、信頼できる歯科医院で治療するのがおすすめです。安全性の高いインプラントを受けるためにも、信頼できる歯科医院の選び方を確認しましょう。

担当する歯科医師の経験が豊富で技術力が高いか

インプラント治療には専門的な知識・技術が必要なため、歯科医院を選ぶ際は担当する歯科医師の経験や技術力をチェックしましょう。経験が豊富だとさまざまな症例の対応をしているため、技術力も高い傾向にあります。
歯科医院の公式サイトに症例数や治療経験が記載されていることがあるので、確認するとよいでしょう。日本口腔インプラント学会 口腔インプラント専門医など、専門性の高い認定資格を持っているかも判断材料の1つになります。

機能性も考慮した適切な治療方針を提案してくれるか

機能性も考慮し、患者さん一人ひとりに適切な治療方針を提案してくれるかもポイントです。一律の治療方針ではなく、診察や検査で状態を確認し、一人ひとりに適した治療方針を提案してくれる歯科医院は信頼できるでしょう。
納得して治療を進めるためにも、治療の必要性や治療法・進め方を、理由やデメリットも含めてしっかり説明してくれる歯科医院がおすすめです。

検査や治療の設備が整っているか

安全性の高いインプラント治療を受けるには、検査や治療の設備が整った歯科医院を選ぶことが大切です。インプラントを成功させるには、術前に顎骨の状態や神経・血管の位置を正しく把握する歯科用CTが欠かせません。口腔内スキャナーやデジタルシミュレーションなども、治療の精度を高められる設備です。
歯科医院を選ぶ際は、口腔内の状態を十分検査できる設備や治療設備が整っているか確認しましょう。また、感染リスクを軽減するためにも衛生管理が徹底された歯科医院がおすすめです。

インプラントなら広野歯科クリニックにご相談を

広野歯科クリニック
インプラント治療を受けるなら、東京・文京区にある広野歯科クリニックに相談してみてはいかがでしょうか。30年以上地域医療に貢献されてきた歯科医院で、インプラント治療のほか、むし歯・歯周病治療にも対応されています。

歯科用CTスキャンとデジタルシミュレーションを使用

広野歯科クリニックは歯科用CTスキャンやデジタルシミュレーションを使用し、正確な診断のもとインプラント埋入を行っています。歯科用CTスキャンで口腔内を詳しく3D診断し、安全性の高いインプラント治療に役立てているそうです。
広野歯科クリニックでは、CT撮影データをもとにデジタルシミュレーションを行い、治療計画を立てられています。計画通りに正確にインプラントを埋め込むため、患者さんごとにサージカル・テンプレート(手術用補助器具)を作製されているのもポイントです。
インプラント治療費用は1本あたり220,000円(税込)で、アバットメント・クラウン・シミュレーション・歯科用CT・ガイドは別途費用になります。治療期間の目安は3ヵ月~1年で、治療回数は4~8回です。

ガイドデントのインプラント10年保証システムを導入

広野歯科クリニック治療
広野歯科クリニックは保証機関に認定されているガイドデントの認定会員で、インプラント10年保証システムを導入しています。インプラント治療を長期的にフォローできるため、インプラントを長く使えるのが魅力です。
定期メンテナンスを受けていたのに不具合が生じた・事故によるアクシデントが起きた・転居や歯科医院の移転などの場合も、スムーズに対応してもらえます。インプラント10年保証を受けるには定期メンテナンスが必須条件なので、手術後も忘れずに定期メンテナンスを受けましょう。

インプラント治療の経験豊富な歯科医師による治療

広野歯科クリニックでは、一般歯科からインプラント治療まで経験豊富な歯科医師が治療にあたられています。安全性の高い歯科治療の提供を心がけ、充実した設備の導入により治療の質を重視されているのが特徴です。
綿密なカウンセリングと適切なアドバイス・経験豊富な歯科医師の治療を受けられるので、歯の悩みがある方は広野歯科クリニックに相談してみてはいかがでしょうか。

広野歯科クリニックの基本情報

アクセス・住所・診療時間・費用・治療回数・治療期間

三田線 白山駅A1出口徒歩1分

東京都文京区白山1丁目33-8 朝日白山M107

診療時間
10:00~13:00
14:00〜18:00

【費用(税込)】
インプラント治療(1本)の費用
インプラント治療:220,000円
アバットメント:55,000円
クラウン(上部構造):165,000円
※シミュレーション、CT撮影、ガイドは別途費用となります。
【治療回数】4〜8回
【治療期間】3ヵ月~1年

この記事の監修歯科医師