インプラントに対する怖いイメージを取り払おう!
インプラントに対して怖いイメージを持っている人は多くいます。
「あごに埋め込む」や「骨を削る」などのキーワードから来るものだと考えられますが、具体的にどんなことに怖いイメージを持っているのでしょうか。
また、インプラントにおけるさまざまなトラブルが報告されていることも現状です。
現在のインプラントの実態を含め、怖いイメージを与えている要因について、Medical DOC編集部がお届けします。
この記事の監修ドクター:
折戸 惠介 歯科医師 りお歯科クリニック 院長
目次 -INDEX-
漠然としたインプラントの怖いイメージ
インプラントに対する怖いというイメージは、治療についてよく知らないために抱いてしまっているものではないでしょうか。
ある調査によると、一般の人で怖いイメージを持っている人が20.3%いるのに対し、患者さんの中で怖いイメージを持っている人は5.5%と少ないのです。
インプラントについて理解している患者さんは、それほど怖いと感じていないのです。
インプラントに対してどんな怖いイメージがあるのか、代表的なものをみていきましょう。
インプラントって痛いの?
インプラントの手術は、局所麻酔で行われるので術中の痛みはありません。
インプラントを埋め込むために、骨を削ったり穴をあけたりする必要がありますが、このときにも痛みはありません。
術後、数日痛みや腫れが出る場合がありますが、鎮痛剤が処方されることが多いようです。
痛みは通常、1週間程度で落ち着くとされています。
どんな合併症があるの?
すべての治療において、合併症が起こる可能性はあります。
インプラントに限って起こるわけではなく、必ず状況にあった治療法や対処法があるので、しっかりと説明を受け、合併症が起こってしまった時に早い段階で適切な対処を行うことが大切です。
異物を骨に埋め込むって大丈夫なの?
インプラントの素材自体はチタンでできており、骨と結合する素材です。世界中でインプラント治療が行われるようになり、チタンの材質やインプラント体の形状もより骨と結合しやすいよう改良されてきています。
インプラント体は第一段階の手術で埋め込みますが、その後時間をおいてしっかりと骨と結合されたかを確認してから次のステップへ進みます。
失敗したらどうなるの?
インプラント体が上手く骨と結合できなかった場合や、感染を起こした場合は、インプラント体を除去しなければならないケースがあります。
やり直しは基本的に可能ですが、骨の造成術を行うなど、時間と手間のかかることがあります。
実際に起こったインプラントのトラブル
身体的トラブル
国民生活センターでは、全国に消費生活センターを設置し、私たちの生活におけるさまざまな相談を受け付けています。
インプラントにおける相談も年々増加傾向にあるようです。
相談があった身体的トラブルを具体的にみてみると、以下のようなものがあります。
・術後、炎症が収まらず抗生剤を飲み続けており、不快な症状が続いている。精神的にも参ってしまった。
・手術がうまくいかなかったが修復可能ということで治療を続行、しかし、仮歯のままもう3年も続けている。
・歯科医で勧められインプラントを行ったが、1年後に隣の歯が動き出した。
別の歯科医で抜歯をすると、歯に穴が空いていた。
・安い金額でできる歯科医院を探しインプラントを行ったが、隣の歯が緩み、痛みがとれない。
別の歯科医からは抜歯を勧められた。
技術的トラブル
実施した歯科医の技術不足によるトラブルとして、以下のようなものがあります。
・インプラントを深く埋め込みすぎて、上あごの骨を突き抜けてしまった。
・インプラントを埋め込む骨が十分でないのに、無理やり埋め込んだ。
・骨にドリルで穴をあける際に、オーバーヒートしてしまった。
・神経の損傷や麻痺が残った。
患者さん自身が原因と考えられるトラブル
患者さん自身が注意を怠ったことでトラブルが生じる場合もあります。
・術後に激しい運動をした際、患部に強い衝撃が加わり、痛みが治らない。
・喫煙をした。
トラブルの原因は施術側にあることが多い
このようなトラブルが増えているのが現状であり、話を聞くとどうしても怖いイメージを抱いてしまいます。
しかし、こうしたトラブルのほとんどはしっかりとした説明が事前に行われていなかったり、安価な材料を使用し、低価格をうたっている歯科医院で行われていたりと、施術側の問題が大きな原因とされています。
歯科医院とインプラントの現状
歯科医院の現状
現在、歯科医院はコンビニよりも多くあるといわれているほど増え続けており、歯科医師自体も増えています。
全国的に歯科医院が増加している中、インプラントセンターやインプラントクリニックなどという医院名が増えていることからもわかるように、インプラント治療を専門にする歯科医院も年々増加しています。
インプラントが導入され始めたころは、専門医もまだ少なく、治療自体が慎重に行われていました。
しかし、ここ10年ほどで材料や医療機器も改良されてきたことから、どんどんインプラント業界へ参入する歯科医院が増えてきたのです。
現在では、全体の約2割の歯科医院でインプラント治療が行われていることもわかっています。
また、日帰りで手術が行えるようになり、手術症例数も増えています。
さらに、安価な材料を使用してインプラントを行う歯科医院も多く、安さを売りにしたキャッチフレーズもよくみかけます。
このように、技術と実績が十分でない歯科医師により治療が行われていることで、トラブルが増えていると考えられています。
インプラントの現状
現在インプラント材料の生産・輸入量は毎年増加傾向にあります。
このことからもインプラントを行う患者さんは年々増加していることがわかります。
日本口腔インプラント学会が「今後、入れ歯かインプラントが必要になった場合にどちらを選択するか」という調査を実施しました。
結果、インプラントを選択すると回答した人は61.9%、どちらかというとインプラントを選択すると回答した人は23.1%と、大半の人がインプラントを選択すると答えたのです。
この調査により、今後もインプラントを行う患者さんは増えていくことが予測されます。
実績があり信頼できる歯科医選びが重要
インプラント治療はどんどん普及しています。
しかし、症例数が増えている一方でトラブルが増えているのも現状です。現在、インプラント治療を行える歯科医院が増えており、治療方法や使用する材料も選択肢が増えています。
実際にあったトラブルやリスクを聞くとどうしても怖くなってしまいますが、大切なのは歯科医院選びとその後のメンテナンスです。
きちんとした実績と経験がある専門医を選び、安価な材料やキャッチフレーズに惑わされないことで、本来の安全な治療を受けることができます。
また、しっかりと説明を受け、こちらが納得いくまで付き合ってくれる信頼できる歯科医を探すことも大切です。
信頼関係があると、後々トラブルも発生しにくく、その後のメンテナンスを含め長い付き合いができます。
歯は一生ものであり、インプラント治療はリスクを背負って高い医療費を払うものです。
後悔することがないよう、歯科医院・歯科医選びや情報収集を十分に行った上で臨むことが大切です。
歯の欠損部分を補う治療は、インプラント、入れ歯、ブリッジの3種類に集約できます。
このうち入れ歯は、逐一取り外してお手入れする手間がかかりますし、かむ力を伝える効率が一番悪く、歯ぐきとの間に食べ物が挟まることで不快感が生じてしまいます。
ブリッジでは、両隣の歯を削る必要がありますし、ブリッジの本数分にかかる力が隣接した歯へ負荷をかけ、健康な歯にダメージを与えかねません。
その点インプラントなら、上記のようなリスクが存在しません。
お手入れ次第では生涯にわたって使いつつ付けることが可能です。
この優れたメリットを、価格と比べてみてください。正確な診断によりきちんとした手順を踏めば、施術時のトラブルも抑えられるでしょう。
監修ドクター:折戸 惠介 歯科医師 りお歯科クリニック 院長
インプラント治療でおすすめの歯医者さん 中部編
りお歯科クリニック
出典:http://www.rio-dc.com/
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