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インプラントのデメリットは?後悔しないために知っておくべきポイント

 公開日:2025/10/30
インプラントのデメリットは?後悔しないために知っておくべきポイント

インプラント治療は失った歯を補う有効な方法ですが、治療費が高額になることや手術を伴うことから、慎重に検討したいと考える方も少なくありません。治療を受けてから後悔しないためには、メリットだけでなくデメリットやリスクもしっかりと理解しておくことが大切です。 本記事では、インプラント治療の基本から主なデメリット、後悔しないための歯科医院選びのポイント、さらに治療後の適切なケア方法まで詳しく解説します。

高橋 良多

監修歯科医師
高橋 良多(RYO DENTAL OFFICE)

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日本歯科大学歯学部卒業
東京医科歯科大学歯学部附属病院スペシャルケア外来入局(有病者全身管理学専攻)
第28回APDSA(アジア太平洋歯科学生会議)東京大会実行委員会役員
日本障害者歯科学会、有病者歯科治療分野認定医取得
日本口腔インプラント学会会員
国際審美学会会員

インプラントの基本を正しく理解しよう

インプラントの基本を正しく理解しよう インプラント治療を検討するにあたり、まずはその仕組みと選ばれる理由を正しく理解することが重要です。

インプラント治療とは?

インプラント治療とは、むし歯や歯周病、外傷などで失った歯の代わりに、顎骨に人工の歯根(インプラント体)を埋め込み、その上に人工の歯(上部構造)を装着する治療法です。インプラント体にはチタンやチタン合金が使用されることが多く、オッセオインテグレーションと呼ばれる骨と結合する性質を持つため、天然歯に近い安定性を得られることが特徴です。 治療の流れは、まず精密な検査を行い、骨の状態や全身の健康状態を確認します。そのうえで手術を行ってインプラント体を埋入し、骨としっかり結合するまで一定期間待ちます。その後、土台となるアバットメントを装着し、人工の歯を被せて治療が完了します。 失った歯の本数や位置、骨の状態によって治療方法や期間は異なりますが、一般的には長期にわたる機能の維持が期待できます。

インプラントが選ばれる理由

インプラント治療が選ばれる理由として、まず、天然歯に近い見た目と噛み心地を得られることが挙げられます。自然な感覚で食事や会話を楽しめるだけでなく、しっかりと噛めることで食事の制限が少なく、栄養バランスを保ちやすくなります。 さらに、インプラント治療では隣接する健康な歯を削る必要がないため、周囲の歯への負担を軽減できることも重要なポイントです。そのため、残っている歯を守ることにもつながります。 加えて、顎骨に直接インプラント体を埋め込むため、噛む力が骨に伝わり、骨の吸収を抑える効果も期待できます。歯を失ったまま放置すると、噛む刺激が伝わらず骨が痩せてしまうことがありますが、インプラント治療はこうした変化を抑えるうえでも有効です。 インプラントにはこのようなメリットがあり、歯を失った際の治療法として注目されています。

インプラントの主なデメリットとリスク

インプラントの主なデメリットとリスク インプラント治療には多くのメリットがある一方で、理解しておくべきデメリットやリスクもあります。治療を受ける前にこれらをしっかりと把握しておくことが、後悔しないための第一歩です。

費用が高額になりやすい

インプラント治療のデメリットとして、費用が高額になりやすいことが挙げられます。インプラント治療は、基本的に自由診療で保険適用の対象外です。そのため、治療にかかる費用は全額自己負担となり、1本あたり300,000〜400,000円(税込)が相場となっています。 使用する材料の品質や手術に必要な設備、歯科医師の技術料、治療前の精密検査や歯科用CTによる検査、手術後のメンテナンスなどが費用に含まれることが多いため、費用が高額になりやすいと考えられます。 複数本のインプラントが必要な場合や、骨量不足で骨造成などの追加治療が必要な場合には、さらに費用がかさむこともあるでしょう。 事前にしっかりとした見積もりを確認し、支払い方法や分割払いの可否などについても相談しておきましょう。

治療期間が長く、通院回数も多い

インプラント治療は、手術後にインプラント体が骨と結合するまで一定の期間が必要なため、治療期間が長くなることが一般的です。埋入手術から最終的な人工歯の装着まで数ヶ月〜半年程度かかることが多く、骨の状態によってはさらに長期間を要することもあります。 また、治療のステップごとに通院が必要となるため、通院回数も多くなります。初診での検査やカウンセリング、手術前の準備、手術当日、術後の経過観察、仮歯の調整、最終的な人工歯の装着といったように、複数回の通院が求められます。 治療期間中は仮歯や入れ歯を使用することもあり、不便に感じることもあるかもしれません。しかし、この期間は骨としっかり結合させるために必要な時間であり、長期的な成功のためには欠かせないプロセスです。 治療を始める前に、全体の流れと期間について十分に説明を受け、納得したうえで治療を進めることが大切です。

手術による痛みや腫れ、感染リスク

インプラント治療は外科手術を伴うため、術中や術後に痛みや腫れが生じることがあります。手術中は局所麻酔を使用するため、痛みを感じることはほとんどありませんが、麻酔が切れた後に痛みを感じる方もいます。また、手術部位の周辺が腫れることや、内出血によってあざのような変色が現れることもあります。これらの症状は通常、数日〜1週間程度で落ち着きますが、個人差があります。 さらに、手術に伴う感染リスクも考慮しなければなりません。口腔内は細菌が多く存在する環境であるため、術後の衛生管理が不十分だと感染症を引き起こす可能性があります。感染が起こると、痛みや腫れが長引くだけでなく、インプラント体が骨と結合せず治療が失敗するリスクも高まります。 こうしたリスクを抑えるためには、手術を行う歯科医院の衛生管理体制が整っているかを確認することが重要です。また、術後は指示された抗生剤の服用や口腔ケアを徹底し、定期的な経過観察を受けることが大切です。

インプラント周囲炎のリスク

インプラント治療後に注意すべきリスクとして、インプラント周囲炎が挙げられます。インプラント周囲炎とは、インプラントの周囲の組織に細菌感染が起こり、炎症が生じる状態です。歯周病と似た症状であり、進行すると歯茎が腫れたり出血したりするだけでなく、インプラントを支える骨が溶けてしまい、インプラントが脱落することもあります。 インプラント周囲炎の原因は、主にセルフケア不足や定期的なメンテナンスを怠ることにあります。毎日の歯磨きや歯間ブラシの使用といったセルフケアに加え、歯科医院での定期的なクリーニングや検診が不可欠です。 また、喫煙や糖尿病などの全身状態もインプラント周囲炎のリスクを高める要因となります。治療を受ける際には、こうしたリスク要因についても歯科医師と十分に相談し、適切な予防策を講じることが重要です。

後悔しないために知っておきたい歯科医院選びのポイント

後悔しないために知っておきたい歯科医院選びのポイント インプラント治療を成功させるためには、技術力や設備が整った信頼できる歯科医院を選ぶことが重要です。どのような点に注目して選べばよいのか、選び方のポイントを解説します。

インプラント治療の経験が豊富な歯科医師が在籍しているか

インプラント治療高度な技術と豊富な経験を必要とする治療です。そのため、歯科医師がどれだけの経験を持っているかは、治療の成功率に影響します。インプラント治療の経験が豊富でさまざまなケースに対応してきた歯科医師であれば、難症例にも適切に対処できる可能性が高まります。 さらに、複数の分野の専門性が高い歯科医師が在籍している歯科医院では、チーム医療体制のもとで多角的な視点から治療計画を立ててもらえる可能性が高まります。 初診時のカウンセリングで、治療の流れやリスクについて丁寧に説明してくれるかどうかも重要なポイントです。患者さんの不安や疑問にしっかりと向き合い、納得できるまで説明してくれる歯科医師を選ぶことが、後悔しない治療への第一歩となります。

歯科用CT・滅菌設備など、新しい機器を導入しているか

インプラント治療では、精密な診断と安全な手術を行うために、骨の状態や神経の位置を三次元的に把握できる歯科用CTなどの先進的な設備が揃っているかが重要なポイントです。歯科用CTを用いて手術前に詳細な検査とシミュレーションを行うことが、適切な位置へのインプラント埋入につながります。 また、手術時の感染リスクを最小限に抑えるためには、徹底した滅菌設備が整っているかも重要です。治療器具や手術用の器材が適切に滅菌されているか、使い捨ての器具を使用しているかなど、衛生管理体制についても確認しておくとよいでしょう。 さらに、手術専用のオペルームやクリーンルームを備えている歯科医院であれば、より安全な環境で手術を受けることができます。こうした設備面での充実度は、治療の質を大きく左右する要素となるため、事前に確認しておきましょう。

費用・治療計画の説明が丁寧でわかりやすいか

インプラント治療は自由診療のため、歯科医院によって費用が異なります。そのため、治療を始める前に費用の内訳や総額について明確な説明を受けることが重要です。治療計画の段階で、どのような工程にどれだけの費用がかかるのかを詳しく提示してくれる歯科医院であれば、安心して治療を進められるでしょう。 また、治療計画についても、なぜその方法が適しているのか、ほかにどのような選択肢があるのかを丁寧に説明してくれることが大切です。患者さんが納得したうえで治療法を選択できるよう、メリット・デメリットをしっかりと伝えてくれる歯科医師は信頼できるといえるでしょう。 長期的な視点で安心して治療を受けられるかどうかを判断するためにも、治療後のメンテナンス費用や保証制度、治療計画の説明が丁寧でわかりやすい歯科医院を選ぶことが重要です。

インプラントのデメリットを抑えるための正しいケアと心構え

インプラントのデメリットを抑えるための正しいケアと心構え インプラント治療後、長期的に良好な状態を保つためには適切なケアと生活習慣の見直しが欠かせません。ここでは、治療後に心がけるべきポイントを紹介します。

定期的なメンテナンスが重要

インプラント治療後の成功を左右する重要な要素のひとつが、定期的なメンテナンスです。インプラントそのものはむし歯にはなりませんが、周囲の組織は細菌感染のリスクにさらされています。そのため、歯科医院での定期的なクリーニングや検診を受けることが必要です。 メンテナンスでは、インプラント周囲の歯茎の状態や骨の状態をチェックします。また、プラーク(歯垢)や歯石を専用の器具で取り除き、インプラント周囲炎を予防します。 定期的なメンテナンスを怠ると、気づかないうちに炎症が進行し、インプラントを失う原因となることもあるため、指定された間隔で通院してチェックしてもらうことが大切です。

セルフケアのコツと生活習慣の見直し

歯科医院でのメンテナンスと並行して、毎日のセルフケアも欠かせません。インプラント周囲を清潔に保つためには、歯ブラシだけでなく、歯間ブラシやデンタルフロスを使用して丁寧に磨くことが重要です。特にインプラントと歯茎の境目には汚れが溜まりやすいため、意識して磨くようにしましょう。 また、生活習慣の見直しインプラントを長持ちさせるために有効です。喫煙はインプラント周囲炎のリスクを高めるだけでなく、骨の治癒を妨げる要因となるため、できる限り控えることが推奨されます。さらに、糖尿病などの全身疾患がある場合には、適切な管理を行うことで、口腔内の健康状態を保つことができます。 バランスの取れた食事や十分な睡眠、ストレス管理を心がけ、健康な身体と口腔内の状態を保つことが、インプラントの長期的な維持に役立ちます。

治療後も続く「信頼関係」がインプラントを守る

インプラント治療は、手術が終わったら完了というものではありません。治療後も歯科医師や歯科衛生士との信頼関係を築き、継続的にサポートを受けることが重要です。定期的な通院を通じて、口腔内の変化を早期に発見し、適切に対応することで長期的にインプラントを守ることができます。 気になることや不安なことを相談し、適切なアドバイスを受けられる信頼関係を築くことで、安心して治療後の生活を送ることができるでしょう。 患者さんと歯科医療チームが一体となって治療後も継続的にケアを行い、健康な口腔環境を維持することがインプラントを長持ちさせる鍵となります。

インプラント治療ならRYO DENTAL OFFICEにご相談を

RYO DENTAL OFFICE インプラント治療は専門的な知識と技術を要するため、信頼できる歯科医院を選ぶことが重要です。ここからは、インプラント治療において豊富な経験を持ち、患者さん一人ひとりに適した治療を提供している、杉並区西荻窪のRYO DENTAL OFFICEについて紹介します。

各分野の専門の歯科医師によるチーム医療体制

RYO DENTAL OFFICEでは、インプラント治療をはじめとするさまざまな分野において、専門性が高い歯科医師がチームで治療にあたっています。 理事長は日本口腔インプラント学会などの学会に所属し、インプラント治療に関するさまざまな資格を取得しているインプラント治療のスペシャリストです。有病者歯科治療分野の知識と経験も豊富で、治療環境を整え、全身疾患がある方のインプラント治療にも対応しています。 ほかにも、顎顔面矯正歯科分野や矯正歯科などの専門性が高い歯科医師が在籍しており、複数の分野の歯科医師が連携することで、インプラント治療だけでなく矯正治療根管治療、歯周病治療など、多角的な視点から総合的な治療計画を立案するよう心がけられています。

精密診断を支える充実した設備

RYO DENTAL OFFICE インプラント治療の成功には、精密な診断と安全性が高い治療環境が欠かせません。 RYO DENTAL OFFICEは、先進的な歯科用CT機器を導入しており、三次元的に骨の状態や神経の位置を詳細に把握することができます。歯科用CTを活用し、手術前に綿密なシミュレーションを行って、適切な位置にインプラントを埋入できるよう努められています。 また、手術専用のオペルームはクリーンルームとして設計されており、感染予防のための徹底した衛生管理が行われています。無影手術燈や生体管理モニター、酸素ボンベなどの設備も完備されており、安全性に考慮した環境が整っています。さらに、手指消毒設備や空気清浄機などを導入することで、手術室内の清潔さを保つ工夫がなされています。 衛生管理を徹底した環境で、安全性に考慮したインプラント治療を受けたいと考えている方も相談しやすいのではないでしょうか。

多角的な視点で患者さん一人ひとりに適切な治療

RYO DENTAL OFFICEでは、患者さんが納得したうえで治療を選択できるよう、インフォームド・チョイスを重視しています。現在の症状や考えられる治療法についてメリット・デメリットの両方を丁寧に説明し、患者さん自身が選択できるよう配慮されています。 インプラント治療においては、顎骨など骨が少ない方に対してはOAMインプラントショートインプラントといった特殊な技術を、総入れ歯の方には最低4本のインプラント体でできるだけ早く仮歯を入れられるオールオンフォーなど、さまざまな方法を視野に入れて幅広い選択肢を提示するよう心がけているそうです。 さらに、インプラント体には最大10年、そのほかの被せ物には最大7年の長期保証制度を用意するなど、治療後も安心感のある継続的なサポートで患者さんのお口の健康を支えています。 インプラント治療に関する不安や疑問がある方は、まずは気軽に相談してみてはいかがでしょうか。

RYO DENTAL OFFICEの基本情報

アクセス・住所・診療時間・費用・治療期間・治療回数

JR 西荻窪駅北口より徒歩4分

東京都杉並区西荻北3-32-12 西荻クリニックファームB1-C

診療時間
9:30~13:00 - - -
14:30~19:30 - - -
12:00~21:00 - - - - - - -
※振替診療あり

【費用(税込)】  CT検査 + コンピューター分析 + 治療計画立案 33,000円  ノーベルガイド or Xガイド   1本 55,000円   2~4本 66,000円   5本以上 88,000円  インプラント埋入手術(1本) 220,000円   ※ノーベルバイオケア社製、CGF含む  光機能化インプラント 22,000円  OAMインプラント(大口式インプラント法) 55,000円  ソケットリフト 55,000円  アバットメント(土台)   ジルコニア 88,000円   チタン 55,000円  上部構造(被せ物)   ジルコニアセラミック 154,000円   メタルボンドセラミック 126,500円  ハイブリットセラミック(メタルあり) 104,500円  All-on-4上部構造(被せ物)   メタルフレーム 825,000円   アクリル義歯 220,000円 【治療期間】3〜12ヶ月 【治療回数】5〜8回

この記事の監修歯科医師