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インプラントにデメリットとリスクはある?治療を受ける前に知っておくべきポイント

 更新日:2024/01/09
インプラントにデメリットとリスクはある?治療を受ける前に知っておくべきポイント

インプラントにはたくさんのメリットがあるため、優れた面にばかり意識が行きがちですが、医療行為であるためデメリットも伴います。そうしたインプラントのデメリットまでしっかり理解しておかなければ、治療を受けたことを後悔してしまうかもしれません。
ここでは、インプラント治療を受ける前に知っておくべきデメリットやリスクなどを詳しく解説します。インプラント治療信頼できる歯科医院の選び方についても説明しますので参考にしてみてください。

吉野 宏幸

監修歯科医師
吉野 宏幸(医療法人社団歯幸会 吉野歯科医院)

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1999年国立広島大学卒、東京医科歯科大学歯周病学分野入局
2003年東京医科歯科大学歯周病学分野大学院卒業、よしの歯科医院開設2006年吉野歯科医院開設

インプラントとは

インプラントは
まずはインプラント治療の基本について確認していきましょう。

インプラントの基礎知識

インプラントは、むし歯や外傷などで失った歯を補うための治療法です。
顎の骨にチタン製の人工歯根を埋め込むことで、天然歯と同じような土台ができます。そこに、連結装置であるアバットメントと人工歯にあたる上部構造を装着することで、天然の歯に近い見た目や噛み心地に仕上げられます。
周りの歯を大きく削る必要はなく、装置は安定して寿命も長い、それが失った歯の第三の選択肢とも呼ばれるインプラントです。従来法であるブリッジや入れ歯とは異なる性質を備えています。

インプラントと歯周病の関係

インプラントを検討するうえで、注意しないといけないのが「歯周病」です。
インプラントは、インプラント周囲炎という歯周病と同じような状態になる歯周疾患があります。そのため、治療後は口腔ケアに十分な配慮が必要となります。

インプラント周囲炎にかかる理由は、歯茎との境目付近が天然歯と異なる構造となっているからです。端的にいうと汚れがたまりやすい構造となっていることから、歯垢・歯石が形成され、歯周病菌が繁殖します。しかも、インプラントには人工歯根の表面に「歯根膜」というやわらかい組織が付着していないため、細菌への抵抗力が低くなっています。それがインプラント周囲炎が進行してしまう原因になるのです。

また、インプラント治療を受ける前に歯周病にかかっている人は、治療前にきちんと治療を行う必要があります。なぜなら歯周病のままインプラント治療を行うと、人工歯根と顎の骨との結合が失われてしまうからです。その結果、人工歯根が抜け落ちてインプラント治療が失敗に終わります。

インプラント治療のデメリット

インプラント治療のデメリット
インプラント治療には、次に挙げるようなデメリットがあります。

治療費が高額

インプラントは基本保険が適用されず、治療にかかった費用は全額自己負担となります。また、インプラント治療で使用する人工歯根・アバットメント・人工歯の材料は、保険診療のものより高価であることから、費用の総額は高くなる傾向にあります。一般的には、インプラント1本あたり300,000〜500,000円程度の費用がかかります。

手術が必要になる

インプラントと従来法との決定的な違いは、人工歯根の有無です。人工歯根は顎の骨の中に埋め込むものなので、外科手術が必要となります。歯茎をメスで切開して、顎の骨にドリルで穴をあける処置を行います。

ただし、インプラントの手術は規模が比較的小さいものなので、皆さんがイメージするような外科手術ほど、心身への負担が大きくなることはないでしょう。手術時間や腫れ、痛みは、口腔外科で行う親知らずの抜歯と大差はありません。難症例の親知らずの抜歯の手術と比べた場合、インプラント手術の方が規模が小さいこともあります。

治療期間が比較的長い

インプラント治療にかかる期間は、5〜12ヵ月程度です。目安となる期間にかなりの幅があるため、参考にしにくいかもしれませんが、実際、インプラント症例によって治療期間が大きく変動します。いずれにしてもブリッジや入れ歯と比較すると、治療期間が長くなります。

インプラント治療のリスク

インプラント治療のリスク
インプラント治療には、次に挙げるようなリスクも伴うため注意が必要です。

顎の骨とうまく結合しない

インプラント治療の成功は、チタン製の人工歯根と顎の骨が結合する現象「オッセオインテグレーション」が起こるか否かで決まります。
ほとんどのケースではこの現象が起こるのですが、いくつかの原因によって人工歯根と顎の骨との結合が妨げられてしまうことがあります。人工歯根が顎の骨とうまく結合しない原因としては、次のようなものが挙げられます。

原因1:人工歯根を埋め込む処置が不適切だった
人工歯根は、注水をしながら一定の速度で埋め込む必要があります。注水を怠ったり、埋入速度が速すぎたりすると、顎の骨の細胞が摩擦の熱によって死滅して、オッセオインテグレーションを起こせなくなります。経験が豊富な歯科医師は、こうしたミスを起こすことはほとんどありません。

原因2:術中・術後に細菌感染を起こした
不衛生な環境で手術を行ったり、手術後の口腔ケアが不十分だったりすると、患部に細菌感染が起こって顎骨に炎症反応が起こります。その結果、人工歯根と顎の骨との結合が妨げられてしまうのです。

原因3:顎の骨の状態が悪かった
骨の密度が低下する骨粗鬆症を患っていると、顎の骨の代謝も悪くなります。歯周病を発症した場合も顎の骨の状態は悪くなることでしょう。そうした顎骨の健康状態が悪いことで、オッセオインテグレーションが起こらないことも多々あります。こうしたリスクは、歯科医師の診断の誤りが原因となりやすいです。

腫れや内出血が引かない

インプラント手術後の腫れや痛みは、3〜4日後には引いていきます。それが1〜2週間経っても軽くならず、内出血も引かないような状態が続く場合は、手術部位に何らかの異常が生じているものと考えられます。人工歯根の埋入処置の失敗や患部の細菌感染なども視野に入れながら、その原因を突き止めて、迅速に対処する必要があります。

インプラント周囲炎

上述したように、インプラント治療には「インプラント周囲炎」という歯周疾患のリスクを伴います。インプラント周囲炎は普通の歯周病よりも進行が早く、重症化しやすい点に注意が必要です。インプラント周囲炎を放置していると、あっという間に人工歯根が機能しなくなってしまいます。

インプラント治療のメリット

インプラント治療のメリット
ここまで説明した通り、インプラント治療にはリスクやデメリットがありますが、メリットもあります。

咀嚼能力に優れている

インプラントには人工歯根があることから、天然歯のようにしっかり噛めます入れ歯のようにズレたり、外れたりすることはありません。そのため食事内容に制限がかかることが少なく、充実した食生活を送れるでしょう。

審美性が高い

口腔内に独立して設置できるインプラントは、構造と見た目が天然歯に似ています。残っている自分の歯とも調和する仕上がりが期待できるでしょう。セラミックで作った人工歯は、経年的な劣化が起こりにくく、治療から10年経過しても美しい状態を保てることがあります。

骨が痩せるのを防げる

インプラントでは、噛んだ時の力を人工歯根と顎の骨で受け止めることができるため、顎の骨が痩せる退化現象を防ぎやすいです。

インプラント治療を受ける歯科医院選びのポイント

インプラント治療を受ける歯科医院選びのポイント
次の3つのポイントに着目して歯科医院を選ぶと、インプラント治療で失敗や後悔をしにくくなります。

インプラントの難症例にも対応している

顎の骨の量や厚みが足りないなど、そのままではインプラントを埋入することが難しい症例には、骨を再生する治療や他の骨を移植する治療が必要になります。
こうした骨造成や骨移植の技術に対応している歯科医院は、豊富な治療経験と高い技術を持っているといえるため、安心して治療を受けることができるでしょう。

先進的な精密医療機器を完備している

インプラントは専門的な技術が必要な治療法で、さまざまな精密医療機器を必要とします。具体的には、歯科用CTやインプラント治療のシミュレーションをする機器、人工歯根の埋入をガイドする器具などです。
そうした先進的な精密医療機器を完備している歯科医院で治療を受けることが、術前術後の安全につながるでしょう。

アフターケアが充実している

インプラントの治療後に適切なメンテナンスを行わないと、インプラント周囲炎にかかってしまう可能性が高まります。インプラントは人工物のため、感染が起きていても気づきにくいです。
インプラント治療後も口腔内を良好な環境に保つために、適切な歯磨きの方法を教えてくれ、定期的な健診でインプラントや歯茎の状態をチェックしてくれる歯科医院を選ぶようにしましょう。

インプラント治療なら吉野歯科医院に相談を

ここまで、インプラント治療のデメリットやリスク、インプラント治療を受ける歯科医院の選び方について解説してきました。最後に、埼玉県川口市でインプラント治療を提供している吉野歯科医院について紹介します。

日本歯周病学会専門医・指導医によるインプラント治療

吉野歯科医院_01
吉野歯科医院では、インプラント治療の豊富な経験がある日本歯周病学会専門医・指導医が診療にあたっています。スタッフ全員が拡大鏡ルーペを装着して精確な視野で治療を行うほか、外科処置の際はマイクロスコープを使用して、肉眼では確認できないほどの微細な部分までをはっきりと映し出して、精密な手術を実施されているそうです。
歯科用CTで口腔内の断層写真を撮影して、あらゆる角度からお口の状態を確認し、適切な治療計画を立案されているといいます。

骨再生インプラント治療にも対応

吉野歯科医院_02
吉野歯科医院では、顎の骨の量を増やす治療にも対応されています。歯周病などで顎の骨が痩せていたり、破壊されていたりする場合に、患者さん自身の骨や人工骨で骨の不足を補う治療を行われています。
顎の骨の量が足りないという理由で過去にインプラント治療を受けられなかった方は、一度相談してみてはいかがでしょうか。

患者さんごとに合わせたメンテナンスプログラム

吉野歯科医院では、インプラント治療後に患者さんごとにメンテナンスプログラムを作成し、患者さんが生涯にわたって長く快適にインプラントを使えるようにサポートすることを徹底されているそうです。
治療前にも丁寧なカウンセリングを行い、患者さんが困っている症状について、わかりやすく改善方法と治療計画を説明することを大切にされており、安心して通院できる歯科医院といえるでしょう。

吉野歯科医院の基本情報

アクセス・住所・診療時間・費用・治療期間・治療回数

京浜東北線川口駅 徒歩3分

埼玉県川口市幸町3-8-46 コスモ川口202A

診療時間
9:30〜13:30
15:00〜19:00


【費用(税込)】
 前歯(埋入手術、2次手術) 310,000円
 臼歯(埋入手術、2次手術) 280,000円
【治療期間】3〜4ヵ月
【治療回数】1〜3回

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