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インプラントTOP (1/23ページ)

おすすめのインプラント歯科

何らかの原因で歯を失った際の治療方法として、インプラント治療があります。

インプラント治療は、インプラント体を顎の骨に埋め込むための手術が必要なため、治療を迷う方もいらっしゃるでしょう。

しかし、インプラント治療は他の歯科補綴治療に比べて機能性・審美性に優れ、費用対効果が高いとされる治療です。

インプラントの治療効果を正しく得るには、インプラント治療のメリット・デメリットをしっかり把握することが大切です。

また、歯科医院選びも適切なインプラント治療を受けられるかどうかの大きな要因となります。

今回はインプラント治療のメリット・デメリットを説明し、インプラント治療の流れ・治療費用の相場・治療を受ける歯科医院を選ぶポイントなどについて解説します。

インプラント治療を受ける際の参考にしていただけると幸いです。

歯科インプラントとは

歯を見せる女性
歯科インプラントとは、何らかの原因で失った歯の代わりに、人工の歯を取り付ける歯科補綴治療のことです。

インプラントとは、正確には体内に埋め込む医療機器やその材料を指します。歯科インプラントとは、歯科治療において体内に埋め込む人工歯根や材料のことを意味します。

一般的には「インプラント」もしくは「インプラント治療」というと、歯科のインプラントを指す場合が多いです。

インプラント治療では、歯根の代わりとなるインプラント体(人工歯根)を顎の骨に埋め込む手術が必要であるため、侵襲性があり治療期間も長いというデメリットがあります。

しかし、インプラント体が骨としっかりと結合して安定するため、天然歯と変わらない噛み心地が得られる点が大きなメリットです。

一般的にインプラントの寿命は10年程度とされていますが、適切にメンテナンスを行えば20〜30年以上保つことも可能です。

インプラント治療は費用が高いとされますが、正確な治療とメンテナンスを行えばインプラントを長期間維持できるため、費用対効果は高いといえるでしょう。

インプラント治療のメリット

レントゲンを指さす歯科衛生士
インプラント治療の最大のメリットは、「天然歯のようにしっかりと噛める」という点です。

インプラントは入れ歯やブリッジなどとは違い、顎の骨にしっかりと固定されているため安定性が高いというのが特徴です。

そのため、お煎餅のような硬い食べ物でも自分の歯を使っているように自然に噛むことができるでしょう。

また、見た目も自然な歯に近く審美性が高いという特徴もあります。

ここではインプラント治療のメリットについて紹介します。

天然歯のようにしっかり噛める

インプラント治療の大きなメリットの一つが、天然歯のようにしっかり噛める点です。

インプラント治療に使用されるインプラント体は、チタンやチタン合金といった素材で作られています。

これらの素材は生体親和性が高く、骨としっかり結合します。これによりインプラントは高い安定性を得られるのです。

入れ歯やブリッジでは食べにくかった硬い食べ物もしっかりと噛むことができるので、食事の楽しみが増えるでしょう。

審美性が高い

インプラントは噛み心地だけでなく見た目も天然歯に近いため、治療をしても自然な見た目で審美性が高いことが、大きなメリットの一つです。

インプラントは主に3つのパーツで構成されています。

歯根の代わりとなるインプラント体・天然歯の代わりとなる上部構造(人工歯)・インプラント体と人工歯を連結するアバットメントの3つです。

このうち、主に審美性に影響するのは、歯冠の代わりとなる上部構造とされています。

上部構造の素材には、セラミック・ハイブリッドセラミック・ジルコニアなどのセラミック素材が使用されるのが一般的です。

セラミックは自然な白い色合いを表現できるため、自前の歯と変わらないような見た目を再現できます。

また、セラミックは摩耗に強く傷や汚れがつきにくいため、経年劣化による審美性の低下が少ないとされています。

もちろん、インプラントを長く正常に保つには歯磨きなどのケアは欠かせません。

正しいケアを続ければ、美しく綺麗な歯並びを長く保てるでしょう。

健康な歯に影響を与えにくい

インプラント治療は入れ歯やブリッジなどと違い、正常な歯を削ったり支えにしたりすることがないため、健康な歯に影響を与えにくい治療です。

むしろ、インプラント治療によって、残された健康な歯を守ることが可能になります。

歯が抜けたまま放置すると、周りの健康な歯が傾いたり移動したりして、歯並びが悪くなる恐れがあります。

何故なら、正常な歯並びは隣り合う歯と歯が支え合うことで維持されているからです。

歯が一本でも抜けてしまうと、その隣にある健康な歯は支えを失うため、空いたスペースに移動したり傾いたりして歯並びや噛み合わせが悪くなるのです。

このような、歯が抜けた影響による歯並びや噛み合わせの悪化を防ぐために、インプラント・入れ歯・ブリッジなどの歯科補綴治療が効果的を発揮します。

中でも、インプラント治療は隣り合う健康な歯を傷つける恐れが少ないおすすめの治療方法です。

部分入れ歯やブリッジを取り付ける際には、隣にある健康な歯を支えにしたり削ったりして取り付けます。

入れ歯やブリッジは手術の必要がなく、治療が行えるのはメリットですが、健康な歯が傷ついてしまう点がデメリットです。

健康な歯が傷つくことでむし歯リスクが高まるほか、歯が欠けたり折れたりする恐れもあります。

一方のインプラントは、インプラント体を埋め込む手術が必要ですが、インプラント体が支えとなり自立できます。

そのため、入れ歯やブリッジのように隣り合う健康な歯を支えとして犠牲にする必要がありません。

また、歯根の代わりとなるインプラント体があるお陰で、入れ歯やブリッジよりもしっかりと隣り合う歯を支えられます。

歯と歯を支えるのは歯茎の上にある歯冠部だけではありません。土台の歯根がしっかりと顎の骨に接合することで、噛み締める衝撃を緩和し、歯並びの維持を助けています。

入れ歯やブリッジは歯冠部のみの構造です。しかし、インプラントは、歯根の代わりとなるインプラント体が歯冠の代わりとなる上部構造を支えます。

これにより、入れ歯やブリッジよりも効果的に隣り合う健康な歯を支えられるのです。

歯が抜けたまま放置していると、歯並びや噛み合わせが悪くなるだけではなく、顎の骨が徐々に痩せてしまいます。

顎の骨が痩せて厚みがなくなってしまうと、インプラント治療を施すことが難しくなってしまうので、歯が抜けたら放置せずに早めに治療しましょう。

寿命が長い

インプラントは入れ歯やブリッジなどに比べて寿命が長いとされています。

それぞれの平均的な寿命は以下の通りです。

  • 入れ歯:4〜5年
  • ブリッジ:7〜8年
  • インプラント:10年以上

以上のように、インプラントは入れ歯やブリッジに比べて寿命が長いことがわかります。

また、適切なケアやメンテナンスを行えば、インプラントの寿命を20〜30年以上保つことも可能です。

インプラントは費用が高いとされますが、適切な治療・管理を行うことで非常に長い期間使用できるため、費用対効果が高い治療であるといえます。

インプラント治療のデメリット

歯を痛めている女性
インプラント治療にはメリットだけではなくデメリットもあります。

インプラント治療の代表的なデメリットの一つが「手術が必要である」という点です。

インプラント治療では、顎の骨にインプラント体を埋め込むための手術が必要なため、入れ歯やブリッジに比べると手軽な治療とはいえません。

このほか、インプラント治療におけるデメリットについて以下で紹介します。

保険が適用されないため費用が高額になる

インプラント治療の大きなデメリットの一つに「治療費用が高い」という点が挙げられます。

インプラント治療は基本的に保険適用外の自由診療です。そのため、インプラント治療にかかる費用は全て患者さんの負担となります。

一部症例において保険適用となる場合がありますが、歯周病や外傷が原因の一般的な歯の欠損では保険適用とはなりません。

治療する歯の本数や口腔内環境によっても費用に大きな差がありますが、インプラント1本あたり30〜40万円(税込)程度です

治療期間が長い

インプラント治療では、インプラント体と顎の骨の結合を待つ期間が必要なため、ほかの補綴治療に比べて治療期間が長い傾向にあります。

一般的なインプラント手術は「2回法」と呼ばれる手法を用います。

2回法とは文字通り2回手術を行う方法です。

1回目の手術でインプラント体を顎の骨に埋め込み、2回目の手術でインプラント体にアバットメントを取り付けます。

1回目の手術の後に、インプラント体と顎の骨を結合させる治癒期間を設けるのが一般的です。

治癒期間は患者さんによって個人差があり、3〜5ヶ月程度かかります。

インプラント体と顎の骨が結合したことを確認したら、2回目の手術を行い、アバットメントを取り付けます。

2回目の手術の後も歯肉が治癒するまで2〜3週間程度待ってから、上部構造を取り付けて治療完了です。
このように、一般的なインプラント治療の治療期間は半年程度かかります。

歯周病を患っているなどで口腔環境が悪い場合には、さらに治療期間がかかることもあるでしょう。

そのため、インプラント治療を受ける際には、治療期間が長くても通いやすい歯科医院を選ぶことが一つのポイントです。

インプラント周囲炎を発症することがある

インプラント治療後に注意が必要な疾患として「インプラント周囲炎」が挙げられます。

インプラント周囲炎とは、インプラントに発生する歯周病と同じ症状のことです。症状が進行すると、インプラントが抜けてしまう恐れがあります。

インプラント周囲炎の発症原因の多くが「ケアやメンテナンス不足」です。

インプラントはむし歯になることはありませんが、汚れは蓄積します。汚れの除去には日々の歯磨きや歯科医師による定期的なメンテナンスが必要です。

適切なケアやメンテナンスを怠ると、インプラント周りに汚れが蓄積します。この汚れによって歯周病菌が増殖し、インプラント周りに炎症が起こるのです。

インプラント周囲炎をはじめとしたインプラント治療後のトラブルの多くが、ケアやメンテナンス不足に起因します。

適切なケアと定期的なメンテナンスをしっかりと受けて、インプラントを長く正常に保ちましょう。

インプラントとブリッジ・入れ歯・差し歯との違い

患者と歯科医師
失った歯を補う補綴治療には、インプラントのほかに、ブリッジ・入れ歯・差し歯などがあります。

インプラントとこれらの補綴治療の違いについて、以下で解説します。

ブリッジとの違い

ブリッジとインプラントの違いとして、以下の点が挙げられます。

  • 手術の必要がない
  • 治療期間が短い
  • 費用が安い傾向にある
  • 寿命が短い傾向にある
  • 健康な歯に負担がかかる

ブリッジはインプラントのように手術をする必要がありません。そのため、インプラントよりも気軽に受けられる補綴治療といえるでしょう。

手術の必要がないので、治療期間が2週間程度と短いのも大きなメリットです。

また、ブリッジは素材によって保険が適用されるため、費用が安い傾向にあります。

保険適用の場合には1本あたり20,000〜30,000円(税込)程度、保険適用外だと1本あたり50,000〜150,000円(税込)程です。

ブリッジはインプラントと比べて「寿命が短い」「健康な歯に負担がかかる」といったデメリットがあります。

ブリッジの平均寿命は7〜8年程度とされています。もちろん、インプラント同様、適切なケアやメンテナンスでより長く寿命を保つことは可能です。

しかし、ブリッジの寿命は人工歯の状態だけではなく、ブリッジを取り付ける両隣の健康な歯の状態にも左右されます。

ブリッジは抜けた歯の両隣の歯を削って取り付けます。そのため、健康な歯のむし歯リスクが高まるでしょう。

また、人工歯にかかる噛み合わせの負担を、両隣の健康な歯が支えるため、健康な歯にかかる負担がより大きなものとなる点もデメリットです。

入れ歯との違い

入れ歯とインプラントの違いには以下の点が挙げられます。

  • 手術の必要がない
  • 幅広い症例に対応可能
  • 治療期間が短い
  • 費用が安い
  • 見た目が悪い
  • 健康な歯に負担がかかる
  • 装着感が悪くしっかり噛めない
  • 寿命が短い

入れ歯は金属部分を健康な歯に引っ掛けたり、粘膜に密着させたりして装着します。そのため、インプラントのように手術の必要はありません。

また、歯を部分的に失った場合だけでなく、歯を全て失ったような症例にも対応できます。

治療期間も入れ歯の完成を待つ1ヶ月程度の期間なので、インプラント治療と比べて短いです。

さらに、素材によっては保険適用で入れ歯を作成できるため、費用が安い傾向にあります。

保険適用の部分入れ歯では5,000〜15,000円(税込)程度、総入れ歯では15,000〜20,000円(税込)程です。

なお、保険適用外では部分入れ歯で150,000〜200,000円(税込)程度、総入れ歯で200,000〜300,000円(税込)程です。

費用などの面でインプラントよりも手軽に治療が受けられる入れ歯ですが、見た目はインプラントよりも劣ります。

また、部分入れ歯では金属パーツを使って健康な歯に入れ歯を固定するため、健康な歯に負担がかかる恐れがあるでしょう。

入れ歯はインプラントと比べてしっかりと固定されないため、装着しても安定しにくく、噛んだり飲み込んだりといった機能性が劣る点もデメリットです。

また、入れ歯の寿命は4〜5年と短い傾向にあります。

差し歯との違い

インプラントと差し歯の違いとして次の点が挙げられます。

  • 天然の歯根を使用する
  • 手術の必要がない
  • 治療期間が短い
  • 費用が安い
  • 歯根が残っていないと治療できない
  • 寿命が短い
  • 素材によっては審美性が悪い

差し歯とインプラント治療を行う際の大きな違いは、「患者さん自身の歯根が残っているかどうか」です。

インプラントは歯の土台である歯根ごと失った際に用いられる治療方法です。失った歯根の代わりにインプラント体を顎の骨に埋め込みます。

一方の差し歯は、歯根が残っている場合に選択される治療方法です。残った歯根に人工歯を被せて治療します。

神経は抜いてしまいますが、天然の歯根を使用するため、歯根膜などの歯周組織の機能は残ります。

差し歯は手術の必要がないため、治療期間は1〜2ヶ月程度と短いです。

さらに、素材によっては保険適用となるため、費用も安い傾向にあります。差し歯1本あたりの費用は、保険適用で3,000〜10,000円(税込)程度、保険適応外で80,000〜150,000円(税込)程です。

差し歯は患者さん自身の歯根が残っていないと治療できないという点が大きなデメリットです。

また、素材によっては寿命が5年程度と短く、経年劣化によって色が変色するなどして審美性が悪くなるといったデメリットもあります。

インプラント治療の流れ

歯科医師説明
インプラント治療では、いきなり手術を行うようなことはしません。

患者さんが納得してインプラント治療が受けられるように、まず初めにカウンセリングが行われます。

次に各種検査を行い、患者さんの口腔環境に合わせた治療計画を立てます。正確なインプラント手術を行う上で、治療計画は非常に大切です。

ここではインプラント治療の流れについて説明します。

カウンセリング・診察・検査

インプラント治療を行う前には、歯科医師によるカウンセリングが行われます。

カウンセリングで患者さんの希望を伝えるとともにインプラント治療に関する不安や疑問点について、しっかりと歯科医師に確認しましょう。

次に口腔内の状態を確認するために診察と各種検査が行われます。

まず、むし歯や歯周病の有無を確認します。インプラント治療に支障を及ぼすような症状がある場合には、先にそちらを治療する場合もあるでしょう。

歯や顎の骨の状態を詳しく調べるために、歯科用CT装置による画像検査も行われます。

これらの検査結果をもとに、治療計画が立てられます。

治療計画

歯科医師は、患者さんの希望と各種検査結果をすり合わせ、患者さんの状態にあった最適な治療計画を立てていきます。

患者さんの歯の状態によっては、すべて患者さんの希望通りとはいかない場合もあるでしょう。

その際には、治療計画について歯科医師としっかり確認し、納得した上で治療を進めるようにしましょう。

インプラント手術

インプラントの治療計画に納得し、治療に合意したら手術が行われます。

インプラント手術には、幅広い症例に対応できる2回法が用いられることが一般的です。

手術時間は埋め込むインプラント体の本数によって変わりますが、1回目の手術は30分から1時間程度で完了します。

2回目の手術は1回目ほど難しくないため、1本あたり10分程度の手術時間で終わるでしょう。

2回目の手術の後は、切開した歯肉が治るのを待ってから、上部構造を取り付けます。

上部構造の装着

インプラント手術の2回目が終了したら、仮歯を取り付けて歯肉の回復を待ちます。歯肉が回復するまでの期間は個人差があり、2〜3週間程度かかるでしょう。

歯肉が治ったらアバットメントに上部構造を取り付け、最後に上部構造の噛み合わせを調節して治療終了です。

定期的なメンテナンス

インプラントは治療が終了したら終わりではありません。インプラントを正常に保つには、日頃のケアと定期的なメンテナンスが非常に重要です。

日頃の歯磨きはインプラントの状態を保つ上で非常に大切です。しかし、歯科医師によるクリーニングでなければ除去できない汚れもあります。

また、長期間使用していくうちにインプラントのネジが緩むなどの不具合が生じる場合もあるため、インプラントの状態や噛み合わせを歯科医師にチェックしてもらうことが大切です。

適切なケアと定期的なメンテナンスを受けることが、インプラントの寿命を伸ばすことに繋がります。

インプラント治療の費用相場

お金と計算機
インプラント治療の費用相場は、1本あたり30〜40万円(税込)程です。

全ての歯をインプラント治療した場合には、200〜500万円(税込)程度かかるでしょう。

インプラント治療は相場よりも安ければ良いというわけではありません。

あまりに安い場合にはインプラントの保証がついていなかったり、歯科医師の技術が不足していたりして、満足な治療を受けられない場合もあります。

適正な値段かよく確認してから治療を受けるようにしましょう。

インプラント治療を受ける歯科医院の選び方

ポイント 医師
満足なインプラント治療を受けられるかどうかは、歯科医院の選び方が大きなポイントです。

インプラント治療を正確に行うには、高精度な検査装置による検査が欠かせません。さらに、インプラント治療の成功は歯科医師の技術力に大きく依存します。

インプラントは長く付き合っていくものなので、アフターケアがしっかりしているかどうかも重要です。

ここではインプラント治療を受ける歯科医院の選び方について説明します。

検査や治療の設備が充実しているかどうか

インプラント治療を行う際に重要なのが、しっかりとした治療計画を立てることです。

そのために重要なのが、歯科用CT検査をはじめとした各種検査です。

インプラント治療計画を立てる上で、歯科用CT検査による3次元的な情報は非常に重要になります。

顎の骨の厚さや、インプラントを埋め込む周囲の歯根の状態など、詳細で豊富な情報が得られます。

これらの情報は通常の歯科用レントゲン検査では得られません。

インプラントを埋め込む角度や深さを計測し、正しい治療計画を立てるためには、歯科用CT装置を用いた検査は必須でしょう。

また、インプラント治療後のインプラント周囲炎のリスクを減らすためには、徹底した衛生管理が欠かせません。

インプラント手術専用の手術室や器具が揃っている施設であれば、衛生管理に関しても安心できるでしょう。

治療実績が豊富かどうか

インプラント治療は、入れ歯やブリッジなどと比べて高度な技術を要する治療です。

これは患者さんによって顎の骨の状態や口腔環境が違うため、一人ひとりに合った治療を行っていく必要があるからです。

したがって、インプラント治療が成功するかどうかは、担当する歯科医師の知識・経験・技術力に大きく左右されます。

インプラント治療の豊富な実績を持つ歯科医師であれば、さまざまな症例に対応できるだけの知識・経験・技術力が備わっているでしょう。

インプラント治療を受ける歯科医院を選ぶ際には、歯科医師の経歴や実績を事前に確認してください。

実際に診察を受けてみて、「カウンセリングは丁寧でわかりやすかったか」「院内は清潔だったか」「インプラントだけではなく口腔内全体の健康をみてくれるか」などの点も確認しましょう。

アフターケアや保証が充実しているかどうか

インプラントは治療が完了したらそれで終わりではありません。むしろ、治療後のほうが重要です。

インプラントを長く正常に保つためには、定期的なメンテナンスが必須です。

定期的にメンテナンスを行えばおよそ30年以上も使い続けられるため、その間のアフターケアや何かあったときの保証が充実しているかは非常に重要なポイントといえます。

インプラントにはメーカーや歯科医院によって5〜10年の保証期間が設けられていることがあるようです。

保証を受けるためには、歯科医院による定期的なメンテナンスを受けるなどの条件がありますが、インプラントが破損した際などに非常に役立ちます。

インプラントが抜けるなどのトラブルが発生した際に、保証がないインプラントの場合には、再取り付け費用が全て自費になることがあります。

場合によっては初めにインプラントを取り付けたときと同じく、30〜40万円以上の費用がかかる場合もあるため、保証ありのインプラントを選んだほうが安心です。

インプラント治療前に、アフターケアや保証についてしっかりと確認しましょう。

編集部まとめ

歯科医師と歯科衛生士
インプラント治療は他の歯科補綴療法と比べ、噛んだり飲み込んだりといった機能性に優れています

そのため、天然の歯のように食事を楽しみたい方におすすめの治療です。

また、インプラントは天然の歯と同様の白さを再現できるため、審美性を求める方にも適しています。

インプラント治療には多くのメリットがありますが、治療期間が長いなどのデメリットも存在します。

そのため、インプラント治療のメリット・デメリットをしっかりと理解して治療を受けることが大切です。

インプラントは丁寧なケアと適切なメンテナンスを行えば、20〜30年以上もの長い期間使用できるでしょう。

そのため治療を受ける際、歯科医院選びは非常に重要です。

歯科医師の実績や経験を確認することはもちろんですが、「アフターケアや保証は十分か」「通いやすい場所にあるか」などの点もチェックしましょう。

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