ホワイトニングの効果はどのくらい続く?どんな種類がある?
歯が黄ばんできたり、茶渋やコーヒー、ヤニなどで色が付いてしまった時、どのようなケアを考えますか?市販のホワイトニング用の歯磨き粉では、白くするには限度がある場合が多いです。そのため、歯科や審美歯科でのホワイトニングを考える方も多いのではないでしょうか。では、ホワイトニングにはどんな種類があって、どのくらい続くのでしょうか?歯の健康に影響はないのでしょうか?今回は、歯のホワイトニングと効果の程について、Medical DOC編集部がお届けします。
この記事の監修ドクター:
金城 英典 歯科医師(ひで歯科クリニック 院長)
目次 -INDEX-
ホワイトニングとは
ホワイトニングの仕組みについて
ホワイトニングとは、アメリカで確立された技術で、歯の表面の汚れを取るクリーニングとは違い、歯そのものの色を白くする効果がある技術のことを言います。クリーニングで除去可能な歯の表面の汚れには、お茶やコーヒー、タバコのヤニなどによるものがあり、場合によっては保険診療を受けられることもあります。ホワイトニングは元々の自分の歯の色を、ホワイトニング剤を使用して白くすることで、保険のきかない自由診療で行われます。
ホワイトニングは、クリーニングで歯の表面の汚れを落とした後行われます。30~35%程度の過酸化水素水や過酸化尿素等が配合された、ホワイトニング剤と呼ばれるものを歯の表面に塗ることで、
- 歯の表面の着色物を白くする
- 歯の表面構造を変化させて白くする
といった効果が得られます。歯科や審美歯科で行う場合は、この状態でハロゲンライトやレーザー、プラズマライトなどを当てることで、さらに白くなります。
歯へのダメージはない?
ホワイトニングは、歯にダメージを与えずに歯を白くする効果がある方法であるということが、大学や研究機関の発表で明らかになっています。また、ホワイトニング剤には発ガン性がない事も研究によって明らかになっています。
市販の歯を白くする歯磨き粉だけでは効果がない?
歯を白くする効果があるとされている歯磨き粉も、薬局やドラッグストアなどで販売されています。飲食物等による着色汚れを落とすだけであれば、多少効果はありますが、歯の元々の色までは白くすることができません。市販の歯磨き粉や薬剤は、薬事法でホワイトニング剤を配合することができないことが定められているため、基本的には歯の表面の汚れのみ落とすことが可能です。
差し歯や歯の詰め物にもホワイトニングの効果はある?
差し歯や歯に詰め物をしている場合、ホワイトニングの効果がどこまで及ぶのでしょうか。現在の技術では、歯科や審美歯科では差し歯や歯の詰め物まではホワイトニングができません。歯とは素材が異なるため、必要な薬剤の量や濃度、光の照射時間が異なるからです。もし、ホワイトニングを行った歯との色の差が気になるようであれば、ホワイトニングを行った後に差し歯や詰め物を作り直すのがいいでしょう。
オフィスホワイトニングとホームホワイトニング
オフィスホワイトニング
ホワイトニングには、歯科や審美歯科で行う「オフィスホワイトニング」と、歯科医師の指導のもとに自宅で行う「ホームホワイトニング」があります。
オフィスホワイトニングは、歯科や審美歯科で行うホワイトニングのことで、薬剤を塗った後、光を照射することにより、短時間で効果が現れるのが特徴です。ホワイトニング剤には即効性の高い過酸化水素が含まれています。1時間前後で白くなるため、待ち時間も少なく、歯科医師や歯科衛生士がホワイトニングを行ってくれるのでとても楽です。歯肉部分の保護もしっかり行ってもらえます。
ただし、ホームホワイトニングに比べて、持続力が劣るため、定期的なケアは必須です。施術は、1回から3回程度で済む場合が多いです。また、ホームホワイトニングと比べると少し費用が高くつきます。施術後24時間程度、色のある食べ物も制限したほうがいいでしょう。
ホームホワイトニング
ホームホワイトニングとは、歯科医師の指導のもとに、自宅でホワイトニングを行う方法のことです。ゆっくりと効果が表れる過酸化尿素が含まれたホワイトニング剤を使用して行うので、時間をかけて内側から白くなっていきます。オフィスホワイトニングに比べると即効性はありませんが、持続力は高いです。歯並びが悪かったり、口が小さかったりとオフィスホワイトニングが向かない人でも、効果が出ることがあります。
ホームホワイトニングは、専用のマウスピースを作って、その中にホワイトニングジェルを入れて行います。1回あたりにかかる時間は2時間程度。それを2か月程度毎日行うことで、効果が出始めることが多いようです。ホームホワイトニングから30分~1時間程度飲食は避けたほうがいいなど、日常生活にかなり影響も発生します。かなり根気も必要になってくるので、習慣として継続できる人におすすめの方法です。
オフィスホワイトニングと比べて費用は少なく済むのはメリットです。
両方を組み合わせるのがベスト
一番効果を実感しやすいのは、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを組み合わせて利用する方法です。オフィスホワイトニングの弱点である持続力を、ホームホワイトニングによって補い、オフィスホワイトニングによって白くなった歯を持続させることができます。
どちらか片方だけを行うのに比べて、短期間で効率よく、継続して歯を白くすることができる方法です。費用は高くなりますが、両方を行うことで割引を用意しているところもあるので、気になる人は問い合わせてみましょう。
ホワイトニングのメリットとデメリット
ホワイトニングのメリット
「歯の漂白」ともいわれている、ホワイトニング。歯を傷めずに歯を白くする効果がある方法ですが、メリットやデメリットがあります。ホワイトニングを行うかどうかの参考にしてみてください。
ホワイトニングのメリットには、下記のようなものがあります。
- 削るなど、歯を傷めず白くできる
- 歯の明るさを挙げていくので自然な白さに変えられる
- 短期間でも効果を出せる方法もある
- 繰り返し行うことができる
特に、オフィスホワイトニングは時間がない人でも施術可能です。もともとの自分の歯を白くするだけなので、インプラントや差し歯などの人工的な歯に比べて、自然な明るく白い歯にすることができます。
ホワイトニングのデメリット
一方、ホワイトニングのデメリットには下記のようなものが挙げられます。
- 効果が永久に持続するわけではなく、メンテナンスが必要
- 真っ白にはならない
- 差し歯や歯の詰め物は白くならない
- 保険適用外のため高額
- 健康状態によってはホワイトニングができない場合もある
このように、ホワイトニングは便利な反面持続力は低く、料金も高額である、というデメリットがあります。
クリーニングとの比較
保険診療も可能な歯のクリーニングと比べると、下記のような違いがあります。
メリット
- 歯の色自体を白くできる
- 歯を削らずにできる
デメリット
- 高額である
クリーニングは、歯の表面の汚れ自体を取り去る効果があるものなので、どちらかだけを使うのではなく、ホワイトニング前にはクリーニングを行うなど、組合せて利用するのがいいでしょう。
ホワイトニングは歯の美白効果がある方法!
ホワイトニングは、歯にダメージを与えず、歯の色そのものを白くする方法で、歯科や審美歯科で行われています。治療ではないため、保険適用外で、すべて自費負担です。ホワイトニングにはオフィスホワイトニングとホームホワイトニングがあります。
施術時間が短いほうがいい人には、オフィスホワイトニングがおすすめです。時間や手間がかかってもいいから効果が長く続くほうがいい人や、少しでもコストを抑えたい人には、ホームホワイトニングがおすすめです。一番効果が感じられ、かつ長持ちするのは両方を組み合わせることです。
費用面やそれぞれの長所や短所を比較したうえで、ご自身に合った種類のホワイトニング、是非検討してみてくださいね。
当医院(ひで歯科クリニック)から、患者様に対してホワイトニングの取り組みとして、年に1回「新生活キャンペーン」という取り組みを行っております。春は出会いの季節とも言わせておりますので、ぜひこの機会に当医院にて、ホワイトニングを行って、心機一転新しい出会いと生活に向けて取り組んでみてはいかがでしょうか。ご相談などお待ちしておりますので、ぜひ気軽にひで歯科クリニックへ足を運んでみてください。
監修ドクター:金城 英典 歯科医師 ひで歯科クリニック 院長
ホワイトニング治療でおすすめの歯医者さん 九州編
ひで歯科クリニック
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