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芸能人も利用している審美歯科 その種類と特徴

 更新日:2023/03/27

ひと昔前のCMで「芸能人は歯が命」というキャッチフレーズがありましたが、多くの人に注目を浴びる芸能人にとってだけでなく、一般の人にとっても歯の美しさは大切なものです。

実際に、TVや雑誌で見かける芸能人の歯はキレイなものが多く、その秘訣について知りたいという人も多いのではないでしょうか?

そこで、今回は芸能人も利用している審美歯科の診療内容について、Medical DOC編集部がお届けします。

この記事の監修ドクター:
金子 泰雄 歯科医師 ヨコハマデンタルクリニック 院長

ホワイトニング

幼い子どもの歯は白くキレイな歯をしていますが、食事による着色や汚れによって、次第に歯が変色していきます。

また、加齢や不適切な歯科治療、間違ったブラッシングなども、歯の変色の原因になります。

もともと歯は、白いエナメル質が外側を覆っており、黄色味のある象牙質が歯の内部に存在しています。

歯の表面が削られることで、歯の内部の黄色が透けて見えるようになるのも、歯の黄ばみの原因となるのです。

芸能人を見ていると、黄ばんだ歯を見かけることはほとんどありません。

それは、彼らがホワイトニングを行っているからです。

審美歯科で利用されているホワイトニングは、特殊な漂白剤を歯に塗って、光を当てて成分を活性化させることで、歯の黄ばみを目立たなくさせて、歯を白くします。

ホワイトニングには、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングの2種類があります。

オフィスホワイトニング(費用の目安:1万5千円~6万円)

オフィスホワイトニングでは、強めの漂白剤を使用することで、短時間で歯を白くさせる効果があります。

歯の表面の色素を分解できるので、一気に白くできる反面、歯がしみやすく色も戻りやすいという特徴があります。

ホームホワイトニング(費用の目安:1万5千円)

ホームホワイトニングは、その名の通り、自宅で行うホワイトニングで、漂白剤を専用のマウスピースに塗り、歯に装着します。

ホームホワイトニングで使用する漂白剤は、歯科医院で使用するものよりも濃度の薄いものを使用するので、歯を白くするのに時間はかかりますが、持続効果も長くなるという特徴があります。

象牙質による歯の黄ばみに有効なホワイトニングです。

両方を組み合わせるのがベストですが、自分のニーズによって使い分けるといいでしょう。

セラミック治療

よほど歯の手入れをしっかりした人を除けば、銀歯など虫歯の詰め物や被せ物がある方が多いものです。

例えば、たった1つの銀歯が奥歯にあるだけだとしても、大きく口を開けたときなどには、相手にしっかりと見えてしまうものです。

歯がその人の第一印象に影響を与えるのは、芸能人にとっても同じことです。

そのため、彼らはふとした瞬間に見られる奥の銀歯にも、意識を向けています。

銀歯を目立たなくさせる方法に審美歯科のセラミック治療があります。

セラミック治療は特別な治療ではなく、元の歯の色と材質に近付けるという点で、より自然な治療法だと言えます。

セラミック治療と素材の種類

セラミックとは、陶器など焼き物に使用される素材のことで、金属の詰め物や被せ物よりも自然に近い見た目を実現することができます。

また、セラミックは金属を使用しないため、金属アレルギーの方でも安心して使用できます。

審美歯科で使用されるセラミックの種類には次のものがあります。

オールセラミック(費用の目安:1本あたり8~15万円)

金属を使用せず、すべてセラミックを使用した人工歯です。

プラスチックや金属を使用していないため、見た目が美しいという特徴があります。

一方、衝撃に弱く割れたり欠けやすいというデメリットがあります。

代表的なものにEmaxがあります。

ジルコニア(費用の目安:1本あたり10~20万円)

オールセラミックの芯の部分に、ジルコニアという硬度の高い非金属の素材を使用したものです。

見た目も自然な上に、オールセラミックよりも丈夫であるという特徴があります。

ジルコニアの上にセラミックを乗せる「レイヤリング」が主流ですが、近年はすべてがジルコニアで作られた「フルジルコニア」も登場しています。

メタルボンドセラミック(費用の目安:1本あたり8~15万円)

金属の型にセラミックを焼き付けた素材です。

金属を使用していることで、強固な作りになっているという特徴があります。

その反面、金属のイオンが溶け出すことで、歯ぐきが黒ずんだりすることがあります。

審美歯科ではほとんど使われなくなってきています。

ハイブリッド(費用の目安:1本あたり4~12万円 ※保険適応もあり)

ハイブリッドは、セラミックとプラスチック素材のレジンを合わせた素材です。

レジンだけの詰め物よりも強度が高く、そのほかのセラミック治療よりも費用が安くなるというメリットがあります。

ラミネートべニア(費用の目安:1本あたり5~15万円)

歯の表面の0.5㎜を削り、薄いセラミック製の板を張り付けます。

歯の色の改善や軽度な歯並び、すきっ歯の改善にも有効です。

セラミック治療と歯の矯正

銀歯など金属の詰め物や被せ物に取り替わって使用されるセラミック治療ですが、セラミック素材を使用することで、歯並びを改善させることもできます。

一般の歯列矯正が2、3年の年月を要するのに対して、セラミックによる矯正では短期間で歯並びや見た目を整えることができます。

セラミック矯正

セラミック矯正は上記に挙げたセラミックの素材を利用して行うことができますが、土台となる歯を大きく削る必要があります。

歯列矯正

アイドルの中には、八重歯をチャームポイントにしている人もいますが、そんなアイドルも年齢を重ねると八重歯を治すケースがほとんどです。

芸能人の多くが、キレイな揃った歯並びをしています。

海外と比べて、幼少時に歯列矯正などで歯並びを整える意識が低いとされている日本。

その一方で、成人になって自分で歯列矯正をする人も増えています。

歯列矯正には、歯に「ブラケット」と呼ばれる矯正装置とワイヤーを固定する昔ながらの方法があります。

しかし、一般の歯列矯正では約2年間、ブラケットとワイヤーを装着することになり、決して見栄えがよいものとはいえません。

歯列矯正のデメリットを配慮して、近年では、透明のブラケットやカラーゴムを利用している人も増えています。

とはいえ、テレビに映る芸能人で、歯列矯正をしている人を見かけることはごくまれなことでしょう。

芸能人が利用している歯列矯正には、次のようなものがあります。

舌側(裏側)矯正(費用の目安:150万円)

舌側矯正は、歯の裏側にブラケットとワイヤーを装着して歯列矯正を行います。

表側で行う歯列矯正と比較して、見栄えがよいというメリットがあるのが特徴です。

一方で、歯並びを矯正するための力のかけ方が異なるため、一人ひとりの歯並びに合わせた装置を作成する必要があり、費用も高めになります。

マウスピース矯正(費用の目安:10~75万円)

マウスピース矯正は、透明のプラスチックの歯型をはめる方法で、一般の歯列矯正後のメンテナンスに使用されるリテーナーとしても使用されているものです。

「八重歯を残したい」など部分的な矯正を行うことも可能です。

一般人でも歯を美しくできる

芸能人の歯の美しさは、審美歯科による歯の美しさを保つためのメンテナンスによるものです。

最近では、一般歯科でもホワイトニングなど審美歯科の内容を取り扱っていることも増えています。

歯の美しさは清潔感などの第一印象に影響を与えるものです。歯の健康だけでなく、美しさを保つためには、一般歯科のほかに審美歯科の治療を受けることもポイントです。

紹介した診療内容については、芸能人に限らず一般の人でも受けることができますが、審美歯科の治療内容の多くは、健康保険が適用とならないため、コストがかかることもあるでしょう。

興味がある診療内容については、費用も含めて、お近くの歯科医院で取り扱っているか相談してみるとよいですね。

金子 泰雄 歯科医師 ヨコハマデンタルクリニック 院長監修ドクターのコメント

「審美歯科」や「審美治療」という言葉が定着したのは、そう遠い昔のことではありません。

床屋などが痛みを取り去るために抜歯を営んでいた中世の時代から、一昔前の歯科まで「とりあえず痛みがなくなればいい」という考えを基本とした治療が長らく続けられてきました。

しかし、歯科の技術が著しく進歩し、一般のみなさんの歯科に対する期待が向上した現在では、全身の健康につながる歯科治療に変貌してきていて、「審美」もその中にあります。

お口はその人の第一印象に大きく関与していますので、いくら痛みを取るためとはいえ、見た目が損なわれていいわけではありません。

治療を審美的に行うことは、これからの歯科において必要不可欠なことなのだと思います。

 

監修ドクター:金子 泰雄 歯科医師 ヨコハマデンタルクリニック 院長

審美歯科でおすすめの歯医者さん 関東編

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出典:http://www.biyoushika.jp/

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