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【漫画付き】夜、急に我慢できないほど歯が痛くなった…救急対応はどうしたらよい?

 更新日:2023/03/27
【漫画付き】我慢できないほど歯が痛い!救急対応はどうしたらよい?

夜になって急に歯が痛みだす…歯が痛いけどこんなときに限って休日…なんてことはよくあります。また、歯が痛いと何も手につかず、激痛となると動くことも困難になるほどです。そんなとき、可能な救急処置や救急対応はあるのでしょうか。

歯が痛いときの救急対応について、Medical DOC編集部がお届けします。

診療時間内にかかりつけ医を受診


歯の痛みには様々な原因が考えられます。また、じわじわ痛み出すタイプや急に激痛に襲われるタイプなど痛み方もさまざまです。

「おかしいな」と少しでも歯に違和感があれば、早めにかかりつけの歯科医を受診することが基本です。かかりつけの歯科医であれば、今までの治療歴やレントゲン写真が残っています。歯の痛みで駆け込んでも、今までの情報を元に治療もスムーズにいきます。

では、動けないほどの激痛に襲われたとき、または、かかりつけ医を受診できない時間外や休日のときはどうしたらよいのでしょうか。

歯が痛いときの救急対応

自分でできる救急処置について簡単にご紹介します。

鎮痛剤の内服

持っている鎮痛剤で痛みが軽減できる場合があります。今までに処方されたことがあるもののほか、市販されている鎮痛剤も使用できるので、営業時間内であればドラッグストアで新たに購入してもよいでしょう。

鎮痛解熱剤は一時的な効果が認められるものの、薬の作用が切れると、痛みを再発する可能性があります。服用する場合は、用法容量を正しく守って使用しましょう。

患部を冷やす

氷やアイスパック・保冷剤などを使用し、痛んでいる部分を頬の外側から冷やします。冷やすことで血管が収縮され、血液の巡りを抑えることで痛みを軽減させる作用があります。

口腔内の安静・清潔を保つ

歯に何か詰まっていないか、汚れていないかを確認します。痛みの原因かもしれないからです。口腔内を清潔にし、優しくうがいをしましょう。また、固い食べ物は食べないようにし、できるだけ安静にするとよいでしょう。

やってはいけないこと

歯が痛むときに、痛みを助長させるようなことは避けるべきです。以下のことは控えましょう。

・アルコールの摂取
・喫煙
・入浴
・痛む歯を触る

なお、自分でできる応急処置によっても痛みが軽減しないときは、医療機関の受診をおすすめします。

夜間・休日でも救急で受診できる医療機関


近年、遅い時間まで診療しているところや、土日診療している歯科医院が散見されるようになってきました。

まずは、近くの歯科医院で診てもらえるところがないか確認しましょう。診療可能な歯科医院がない場合は、夜間休日対応の診療機関を検討します。

夜間休日診療とは

各都道府県には歯科医師会という組織が設置されており、夜間休日の歯科診療が行われています。

「夜間急患センター」や「夜間休日診療所」など、名称は都道府県ごとにさまざまであり、場所も各都道府県の歯科医師会の中であったり、違う場所に設置されていたりとさまざまです。地域の歯科医師会会員の診療所が当番でその日の夜間休日診療を担当する「当番医制」をとっている地域もあります。

受診したい場合は、自分の住んでいる地域がどういった夜間休日診療の方法をとっているのか確認してみましょう。

夜間休日診療でできること

夜間休日診療では、基本的に歯の痛みや口腔内のケガ・出血などに対する応急処置しか行いません。虫歯の治療や継続的な治療は、翌日以降、かかりつけ医で行うことになります。

また、歯の痛みは救急病院などでも診てもらえることがあります。受診したい場合は、あらかじめ連絡することをおすすめします。

夜間休日診療を受けたときの診療費

医療機関では、一般的に時間外加算・夜間加算・深夜加算などがつきます。どの医療機関を受診するかにもよりますが、夜間休日診療時にも加算され、通常の受診よりも高額の医療費を支払う場合があります。歯科診療では、初診料2800円に休日加算の場合2500円がプラスされ、深夜加算(22時~6時)の場合は4800円がプラスされます。

保険診療となるため、これらの金額から自己負担の割合で計算されます。一般的な保険料3割負担の場合は、通常の診療に比べ750円~1500円ほど高くなるということになります。

救急で受診する必要がある歯の痛みとは

そもそも、救急で歯科医を受診する必要がある状況とはどんな場合なのでしょうか。基本的に歯が痛いという症状だけでは、鎮痛剤を処方されるだけのようです。鎮痛剤を飲んで、かかりつけ医が診療時間になるまでなんとか耐える…というのが現状です。

しかし、口腔内に大きな外傷を負った、または、圧迫しても出血が止まらないなど、救急処置が必要な場合もあるので、緊急時にはきちんと受診しましょう。

その他の救急サポート体制

診療時間外に歯が痛くなり、あらゆる策を講じてもいよいよ我慢できなくなったとき、夜間休日診療へ行こうか悩むことでしょう。その場合、自分で判断する前に専門家へ相談することもできるのです。

歯科医師が質問受付してくれるサイト

歯科医師がオンラインでサイトに常駐しており、利用者がサイト上で質問をするとすみやかに回答してもらえます。歯が痛んでいる状況を説明した上で、時間外受診をすべきかどうか、あるいは自分で対処できる方法があるかどうかなど、その状況に応じたアドバイスを的確にくれます。

小児救急でんわ相談 #8000

子どもの場合、小児救急電話相談というサポートがあります。全国同一の短縮番号#8000にダイヤルすると、各都道府県の相談窓口に自動転送されます。そこで医師や看護師から現状に対しての対応法や、病院を受診すべきか・どの病院を受診すべきか等アドバイスを受けることができます。

子どもが歯の痛みで泣きだし、どうしようもできないときには、電話相談してみるのも良いでしょう。都道府県により応対してくれる時間が異なるので、確認が必要です。

救急車は呼ばない

どんなに歯が痛くても、救急車をタクシー代わりに呼ぶことはできません。救急車は命にかかわる救命処置を必要としている人のためのものです。ただし、口腔内の外傷が激しいとか、救急処置が必要というケースも考えられるでしょう。

どうしても救急車を呼びたいときには、#7119で救急相談することもできます。これは、東京消防庁が開設している「救急相談センター」という相談窓口であり、急なケガや病気のときに救急車を呼ぶべきか、病院へ行くべきかなど、医師や看護師が救急時の相談にのってくれるものです。

自力で病院へ向かうことができない場合は、タクシーを利用しましょう。

なるべく夜間休日診療は受診しない

基本的に虫歯が原因と思われる歯の痛みの場合、救急で夜間休日診療を受診しても、痛みを取り除く処置しか行われません。歯の痛みは、眠れないほどの苦痛をもたらします。一刻も早くなんとかしてほしい!と思いますが、夜間休日は診療費が高くつくことや、移動や待ち時間の手間を考えると、自力で痛みの軽減を図る方がよいかもしれません。

また、夜間休日診療はできる限り受診しないことが理想的です。緊急で処置が必要な人のためのシステムなので、なるべく診療時間内にかかりつけ医を受診するように心がけましょう。そのためにも、近所で遅くまで診療している歯科医院や休日診療している歯科医院を、日頃から確認しておくとよいでしょう。

どうしても救急対応が必要な場合は、自分でできる処置を行った上で、夜間休日診療を受診するか検討することが大切です。

歯の痛み(虫歯治療)でおすすめの歯医者さん 中部編

はみんぐケア歯科クリニック

電話番号 052-693-7061
住所 愛知県名古屋市緑区南大高1丁目313
アクセス JR東海道本線 南大高駅から770m(徒歩12分)
診療時間 [月・火・水・金]9:00~12:00/15:00~20:00
[土]9:00~12:00/14:00~17:00
休診日 木曜日・日曜日・祝日
URL http://www.hummingcare.com/

この記事の監修歯科医師