審美歯科とはどんな治療をする?審美歯科での施術内容
歯科医院は、虫歯や歯周病の治療だけをする場所ではありません。ホワイトニングやラミネートべニアなどで、歯の黄ばみや歯並びが悪いなどの悩みも解消できる可能性があります。また、虫歯や歯周病などで失った歯を補う治療もあるので、口腔機能も改善できるでしょう。ここでは、審美歯科で受けられる治療について、Medical DOC編集部がお届けします。
この記事の監修ドクター:
菊島 大輔 歯科医師(ブルーリーフ歯科 院長)
目次 -INDEX-
美しい歯を取り戻せる審美歯科
審美歯科とは、美しい歯を取り戻すために行う歯科医療のことです。歯科医院では、虫歯や歯周病などによって失われた「食べる」機能を取り戻す治療を受けられます。しかし、通常の治療では美しい歯や綺麗な歯並びを取り戻すことはできません。
機能を回復できたとしても、美しい歯や綺麗な歯並びが失われたままであれば、それをコンプレックスに感じることでストレスが溜まり、健康状態が悪くなる可能性があります。審美歯科では、口の中や歯の機能を回復だけではなく、「歯の審美の改善」を目的とした治療を行います。
審美歯科で治療を受けるメリットとデメリット
審美歯科で治療を受けるメリットは、歯に対するコンプレックスを解消できる可能性があることです。歯の色や形、歯並びに対してコンプレックスがあることで、歯を見せて笑うことに抵抗を感じ、自然に笑うことができなくなります。また、笑顔が少ないことでマイナスな印象を与えることもあるでしょう。
審美歯科で治療を受けてコンプレックスを解消できれば、自信を取り戻すことができると共に、人前で良い笑顔ができるようになると考えられます。それが、人に好印象を持たれることに繋がります。
審美歯科で治療を受けるデメリットは、通院の手間がかかることです。治療によって異なりますが、数週間~数ヶ月に1回の頻度で通うことになるため、仕事や学校などで忙しい方はスケジュールの調整に苦労する可能性があります。
審美歯科は基本的に自費診療
審美歯科の治療のほとんどが自費診療です。日本の健康保険は、治療の対象となる症状によって生活に支障が起きており、それを改善するための最低限の治療に対して適用されます。審美歯科は、健康を取り戻すのではなく、美しさを取り戻すことを目的としているため、基本的に健康保険が適用されません。
例えば、歯を白くするホワイトニングは、直接健康に関わることではないため、保険が適用されません。虫歯治療の後に行う「銀歯」については、必要な治療と認められているため、保険が適用されます。ただし、美しい見栄えを求めて、オールセラミックなどの治療を受ける場合には保険が適用されません。
矯正治療においては、顎変形症などで歯並びが悪くなっている場合には保険が適用されることがあります。同じ治療法でも、口内の状態によっては保険が適用される場合もあるので、まずは相談することが大切です。
自費診療の治療は、歯科医院によって料金が異なります。安い歯科医院が良いとは限らないため、歯科医師の技術や接遇の良さ、通いやすさなどを総合的に見て判断することをおすすめします。
歯を白くしたり形を整えたりする治療法
審美歯科では、「歯を白くしたい」、「歯の形を整えたい」、「歯茎の色を改善したい」、「歯並びを整えたい」、「歯が無いところに綺麗な歯を入れたい」という5つの目的に合わせて治療を提供します。それぞれ、どのような治療を行うのか把握しておきましょう。
歯を白くしたい場合はホワイトニング
薬剤で歯を白くするホワイトニングには、クリニックで行う「オフィスホワイトニング」と自宅で行う「ホームホワイトニング」があります。オフィスホワイトニングは、歯に薬剤を塗って光を当てることで白くする方法です。それに対してホームホワイトニングは、薬剤を塗ったマウスピースを装着して過ごすことで歯を白くできます。
オフィスホワイトニングのメリットは、ホームホワイトニングよりも早く効果が現れることです。ホームホワイトニングは、オフィスホワイトニングと比べて歯の白さが長期間維持されるといわれています。
歯の表面に白い樹脂を塗って硬化させることで歯を白くする方法もあるので、まずは歯科医師に相談しましょう。
歯茎を白くしたい場合はガムピーリング
歯が綺麗でも歯茎の色が悪いと、相手に好印象を与えることが難しいといわれています。歯茎の黒ずみの治療法はガムピーリングです。特殊な薬剤を歯茎に塗ることで、2~7日程度で黒ずみの改善が期待できます。歯のホワイトニングとセットで受けるとよいでしょう。
歯の形を整えたい場合はラミネートべニア
歯の形を整える方法は様々で、歯の状態や患者の希望に合わせて治療法が選択されます。代表的な治療法がラミネートべニアです。必要に応じて歯の表面を削り、人工のエナメル質を被せることで、歯の形や色を整えます。
強度と審美性を兼ねそろえたメタルボンドセラミックスクラウン、ベースに金属を使わず、より自然な歯を表現できるオールセラミックスクラウンなどがあります。どれだけ綺麗に見せたいか、予算などに合わせて選びましょう。
噛む機能を回復させるための治療
歯並びが悪いと、見た目が気になるだけではなく、しっかりと噛むことができなくなる可能性があります。また、虫歯や歯周病、事故などで失った歯をそのままにしておくことも、噛む機能の低下に繋がります。このような場合に適用される治療法が、矯正治療や入れ歯・インプラント治療などです。
歯並びを整えたい場合は矯正装置の装着
矯正治療は、矯正装置を装着して歯を少しずつ動かしていき、綺麗な歯並びを取り戻す治療です。矯正装置が目立つために、治療を受けたくないという方は、歯の裏側に矯正装置を装着する方法を選びましょう。
また、透明のマウスピースを装着して歯を少しずつ動かす「インビザライン」という治療法もあります。透明で目立たず、食事のときなどに脱着ができるため、矯正装置の装着と比べて気軽に受けられるでしょう。金属を使用していないため、金属アレルギーの方でも適用できます。
歯が無いところに歯を入れたい場合は入れ歯やインプラント
歯が無い場合に適用されることが多い治療法が可撤性義歯(かてつせいぎし)です。可撤性義歯とは、いわゆる「入れ歯」のことで、自由に脱着できることが特徴です。装着感に優れているアタッチメント義歯や歯に引っかける針金を使わないノンスクラプ義歯などがあります。
他に歯を失ったところに歯を入れる方法には、両側の歯で失われた歯を支えるブリッジがあります。固定式であるため違和感が少ないことがメリットです。強度が高いジルコニアやグラスファイバーを使用した金属不使用のブリッジもあります。
審美性や機能の回復の両方において高い効果が期待できる治療法が「インプラント治療」です。歯が無いところの顎の骨に人工の歯根を埋め込み、その上に人工の歯を入れます。口内の組織と親和性が高いチタンで作られており、顎の骨としっかり結合するといわれています。
審美歯科で治療を受けてコンプレックスを解消させよう
虫歯や歯周病が悪化すると、歯を失うことがあります。症状が改善したとしても、失った歯を取り戻すことはできません。審美歯科で入れ歯やインプラント治療を受けることで、本来の口腔機能を取り戻し、快適な生活をおくれるようになるでしょう。
歯の色や形、歯並びなどが悪いためにコンプレックスを感じている場合にも、審美歯科で治療を受けることをおすすめします。コンプレックスを抱えることで、心身に負担がかかります。治療法の種類はクリニックによって異なるので、十分に説明を受けたうえで選択しましょう。自費診療の治療が多いため、料金が気になるかもしれませんが、歯科医師の技術やアクセス、接遇などを総合的に見て、自分に合ったクリニックを選んでください。
審美歯科と言うと見た目の改善だけに目が行きがちですが、歯に求められる機能美も忘れてはいけません。きちんと食べ物を噛み切る、顎や筋肉などに余計な負担をかけない、といった歯としての機能を果たし、かつ外見も美しい審美治療でありたいですね。見た目に関しても、ただただ歯の白さだけを追求するのではなく、年齢やお口の環境に合わせ、不自然さのない美しさを提案したいと思います。病院選びでは、仮歯を丁寧に作って調整してくれる歯科医院、形や色について意見を取り入れてくれる歯科医院、過去の症例写真を見せてくれるような歯科医院がおすすめです。
監修ドクター:菊島 大輔 歯科医師 ブルーリーフ歯科 院長
審美歯科でおすすめの歯医者さん 関東編
ブルーリーフ歯科
出典:http://www.blue-leaf-shika.com/
電話番号 | 045-482-3312 |
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