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親知らずの抜歯は必要?抜歯が不要な例・費用・注意点について解説

 更新日:2024/01/19
親知らず 抜歯

親知らずとは、歯の一番奥、第二大臼歯の隣に生えてくる永久歯のことです。

親知らずは、抜いた方がいいといわれることがあります。しかし、親知らずが生えてきたからと、必ず抜歯する必要はありません。親知らずには「抜かなくても問題ない親知らず」と「抜いた方がいい親知らず」があります。

本記事では、親知らずの抜歯は必要なのか・抜歯の際にかかる費用・注意点について解説していきます。

小野沢 基太郎

監修歯科医師
小野沢 基太郎(久里浜駅前マリン歯科口腔外科)

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1998.4 東京女子医科大学附属第二病院歯科口腔外科
医療練士研修生、臨床研修医
1999.12 東京女子医科大学附属第二病院救急医療科 助手待遇
2002.6 東京女子医科大学附属第二病院麻酔科 助手待遇
2004.4 東京女子医科大学附属第二病院歯科口腔外科 助手
2007.4 東京女子医科大学東医療センター歯科口腔外科 助教
2010.5 東京女子医科大学東医療センター歯科口腔外科 医局長
2014.5 東京女子医科大学東医療センター歯科口腔外科 講師
2019.4 東京女子医科大学東医療センター臨床栄養支援室 室長
2020.4 東京女子医科大学東医療センターNST委員会 委員長

親知らずの抜歯が必要な例

親知らずの抜歯が必要な例
冒頭でもお伝えしたように、親知らずの抜歯は必須ではありません。
どのような時に親知らずの抜歯が必要となるのかを解説します。

中途半端に生えて磨きにくいため歯肉が炎症を起こしている

親知らずの生え方には個人差があり、中途半端に生えてくることがあります。その場合、きちんと歯磨きができず、歯肉が炎症を起こしてしまうケースもあります。
歯肉の炎症を放置すると、痛みや腫れが繰り返し起こる可能性が高いです。自然治癒することはなく、他の歯や歯肉にも影響が出てくるため、このような場合には抜歯が必要となるでしょう。
歯肉から少し歯が出てきて、半分くらいまだ歯が埋まったままの状態の親知らずは、顎の小さい現代の日本人に多い生え方です。この生え方で親知らずが生えてきている場合、歯磨きが難しくむし歯や歯周病になるリスクが高くなります。
他にも治療がしにくかったり、周囲の歯を圧迫してしまったりなどとトラブルが多いので抜歯を検討することが多いです。

磨きにくくむし歯などが引き起こされている

親知らずがあることで歯がうまく磨けずにむし歯になってしまった時は、あえて治療はせずに抜歯をしてしまった方がいいこともあります。なぜなら、親知らずは一番奥にあり、治療がしにくいためです。
また、治療をしたとしても繰り返しむし歯になってしまうことも多いです。一番奥の歯である親知らずがむし歯になると、その手前の歯も一緒にむし歯になってしまうリスクもあります。
手前の歯がむし歯になってしまった時には、早めに親知らずを抜いて、手前の歯の治療をする必要があります。これは、手前の歯まで抜くことになるリスクを回避するためです。

歯並びに影響を与えている

親知らずは最後に生えてくるため、スペースがないと横を向いた状態で生えてきてしまうこともあります。
親知らずが斜めや横向きに生えてきて、他の歯を押してしまっている場合には歯並びが悪くなってしまったり、押された歯が弱くなったりしてしまうことがあるので抜歯が推奨されます。

萌出方向が悪く頬や舌を傷つける場合

親知らずの萌出方向が悪いと歯並びに影響を与えるだけではなく、頬や舌を傷つける場合もあります。特に上顎では頬側に傾いて生えてくると、頬粘膜を傷つけたり、誤って噛んでしまったりすることがあります。このように、頬や舌を傷つける可能性がある場合は、抜歯が必要です。

親知らずの抜歯が不要な例

親知らずの抜歯が不要な例
親知らずは抜かないといけないというイメージがありますが、必ずしも抜歯をしなければいけないわけではありません。親知らずの抜歯が不要な例について解説します。

綺麗に生え揃い正常な歯の機能をしている

親知らずが上下で綺麗に生え揃っていて、噛み合わせにも問題がない場合には、特に抜歯する必要はありません。
また、状態の良い親知らずはそのまま残しておくと、何らかの原因で他の歯を抜かなくてはいけなくなってしまった時に、歯を抜いた場所に移植することが可能です。さらに、問題なく生えているとブリッジの土台とすることもできるため、残しておいた方が良い場合もあります。

歯磨きがしやすく口腔トラブルが起きにくい

歯磨きがしやすく口腔トラブルが起きにくい状態なら、親知らずを抜く必要はありません。一部しか生えていなかったとしても、歯磨きがきちんとできているのなら問題ありません。
毎日の歯磨きで磨き残しが多いと、むし歯や歯周病になってしまう場合があります。このような場合には、隣の歯にまで影響してしまうことが多いので、抜歯の検討が必要になります。口腔トラブルが起こっているかどうかは抜歯をするか否かの重要な判定基準の一つです。

噛み合わせなどに痛みがなく支障がない

噛み合わせに問題がなく、痛みが出ていない場合も抜歯の必要はありません。
親知らずの抜歯が必要となるのは、むし歯や歯周病の原因となることや他の歯に悪影響を及ぼすことがある場合です。抜歯が必要な理由がない場合には、無理に抜く必要はないでしょう。

親知らずの抜歯の費用について

親知らずの抜歯の費用について
親知らずの抜歯は基本的に保険適用となるので、健康保険を使って治療することができます。ただし、親知らずが歯肉に埋まっている場合や中途半端に生えている場合には別途費用がかかることがあります。

健康保険の対象

親知らずの抜歯は、基本的には健康保険の対象です。
親知らずを抜歯する場合、抜歯手術の値段に加えて、初診料や再診料・痛み止めや抗生剤のお薬代・手術前の検査費用が必要となります。
検査は、X検査が行われます。また、親知らずの位置が下顎管(下顎の中を通る神経)に近い場合はCT検査が必要となることもあります。親知らずと下顎管が接触している場合は下顎管を傷つけるリスクがあり、痺れ・違和感などの後遺症が残ることもあるため、事前に精密な検査が必要となります。

歯肉に埋まっていると普通抜歯より技術を要し、加算があるため高額になる

歯肉に埋まっている歯を埋伏歯といいます。埋まっていると歯肉の切開、骨の開削など普通抜歯のように抜歯ができず、普通のクリニックでは抜歯自体が困難となることも少なくありません。
技術を要するため抜くことに加算がつき、生えてきている親知らずを抜く時よりも費用がかかってしまいます。下顎の埋伏歯は、下顎埋伏歯加算がつくのでさらに費用がかかります。それだけ、抜くのが大変で難しいため、技術が必要とされているのです。
普通抜歯よりも難易度が高く、技術を持った歯科医師でないと治療が難しいため、口腔外科の専門医がいる病院に紹介になることも多いです。

親知らずの抜歯においての注意点は?

親知らずの抜歯においての注意点は?
親知らずの抜歯をする時に気になるのは、どのようなトラブルが起こり得るかでしょう。親知らずの抜歯の際の注意点とその対策について解説するので、抜歯を検討している方は参考にしてみてください。

出血や麻痺などが起こる可能性があることを理解しておく

親知らずを抜歯すると、出血してしまったり、麻痺が出てしまったりする可能性があります。
まず、出血ですが、抜歯した後に出血することはよくあることで少量の出血であれば問題はありません。抜歯した跡の場所の圧迫止血が基本となります。歯肉を切開した場合には縫合をしますが、抜歯後1〜2日は唾液に血が混じることがあります。血が混じると気になってしまいますが、激しいうがいをするのは避けましょう。かさぶたができている途中に強いうがいをすると、治癒するまでの時間を長引かせてしまいます。
次に、麻痺についてです。下顎骨の中にある下顎管という管の中には、下歯槽神経が走行しています。その管に親知らずが近接していたり交通していたりする場合、抜歯の際に歯が下歯槽神経に触れたり、器具で損傷したりすると麻痺が出ることがあります。下顎管と親知らずの距離があれば、歯肉に埋もれていて骨を削らないといけない親知らずであっても麻痺の心配はありません。

術中は緊張状態から気分が悪くなることがある

親知らずを抜く手術では、不安な気持ちや緊張から気分が悪くなってしまうことがあります。不安や緊張がストレスになってしまい心身の負担となり、手術中に気持ちが悪くなってしまったり、動悸や貧血が出てしまう方もいます。
不安や緊張は、交感神経の興奮から起こるものです。交感神経が過度に働くことで血圧が上がりすぎる・心拍数が上がりすぎることがあります。逆に、体を落ち着かせる迷走神経は血圧を下げ脈を遅くしますが、緊張やストレスでこの迷走神経が過度に働いてしまい血管迷走神経反射が起こることがあります。その症状として頭痛や吐き気、腹痛、冷や汗などを認め、突然失神することもあります。
このようにして緊張から気分が悪くなってしまった時は、安静にして様子を見ることで落ち着くことがほとんどです。

痛みや腫れなど口腔トラブルが起きやすい

親知らずを抜歯すると、痛みや腫れなどの口腔トラブルが起こってしまうことがあります。
親知らずは一番奥の歯で見えにくく、器具も入りにくいため抜きづらく、通常の歯と比べて抜くのに時間がかかります。親知らずが途中までしか生えていなかったり、埋まっていたりする場合は、歯肉の切開や骨を開削して歯を削ったり砕いたりすることも多いです。
歯肉を切開して骨を削るような場合は、術後に痛みや腫れが出やすくなります。抜歯後すぐに冷やすことで腫れが少し抑えられますが、全く腫れないようにすることは難しいでしょう。

親知らずの抜歯なら久里浜駅前マリン歯科口腔外科へ

久里浜駅前マリン歯科口腔外科外観
久里浜駅前マリン歯科口腔外科は、神奈川県横須賀市にある歯科医院で京急久里浜駅から徒歩1分という便利な立地で診療を行っています。

院内の感染予防対策もしっかり行っているので、安心して通院することができるでしょう。

24時間Web予約をすることができ、診療時間は9:30~12:30、14:30〜19:00で休診日は木曜・日曜・祝日です。

日本口腔外科学会 口腔外科専門医が臨床で培ったスムーズな親知らず抜歯治療を実現

久里浜駅前マリン歯科口腔外科院長
小野沢院長は日本口腔外科学会専門医で、長年大学病院の歯科口腔外科に勤務してきました。

難症例の症例を経験してきた経験豊富な歯科医師であるため、一般的な歯科医院では治療が困難な患者さんの治療も可能です。

親知らずの抜歯は、少なからずリスクがあります。しかし、久里浜駅前マリン歯科口腔外科には、全国でも少ない口腔外科専門医が在籍している医院です。

先述したように、親知らずを抜歯すると麻痺が起こる可能性もあります。口腔外科医は、これら合併症の可能性について精査し、リスクの有無を伝えることができます。合併症のリスクを低減することも可能です。

口腔外科専門医が在籍している久里浜駅前マリン歯科口腔外科であれば、安心して親知らずの抜歯ができるでしょう。

埋伏した親知らずの抜歯にも対応可能

小野沢院長は長年大学病院の歯科口腔外科に勤務し、埋伏抜歯のような難症例の症例を経験しています。

一般的な歯科医院では対応できない親知らずの抜歯でも対応してもらえるでしょう。

普通なら大学病院に紹介されるような歯肉の中に埋まった親知らずの抜歯も対応可能です。

久里浜駅前マリン歯科口腔外科は、歯科医師の技術をサポートするための設備も充実しているため患者さんの状態を確認しながら治療を受けられます。

また、関係医療機関と連携しながら治療を行うため持病がある人も安心して通うことが可能です。

静脈内鎮静法にも対応し痛みの少ない治療

久里浜駅前マリン歯科口腔外科では、親知らずの抜歯を行う際は浸潤麻酔と部分麻酔を併用して治療中に痛みを感じにくいようコントロールしています。

しかし、骨の振動・手術の様子を見ることで怖くなったり、不安を感じたりしてしまう方もいらっしゃいます。そのため、患者さんの希望があれば別料金で静脈内鎮静法を使用して抜歯をすることも可能だそうです。

これは、点滴で鎮静剤を投与してうたた寝に似た状態にすることで、治療中の不安や恐怖を緩和することができる方法です。

全身疾患や障がいをお持ちの方・ご年配の方・難症例でどこへ受診したらいいかお悩みの方など、お口周りに関する幅広い症状に対応している久里浜駅前マリン歯科口腔外科に相談してみてはいかがでしょうか。

久里浜駅前マリン歯科口腔外科の基本情報

アクセス・住所・診療時間

京急電鉄 京急久里浜駅 西口 徒歩1分

神奈川県横須賀市久里浜1-5-9 あずさわビル3F

診療時間
9:30〜12:30
14:30~19:00

休診日: 木曜・日曜・祝日

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