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顎関節症の原因は?症状・治療方法・予防方法についてもご紹介します

 更新日:2024/06/12
054 顎関節症 原因

口を開けると痛い・口が開けづらい・顎から音がする、これらの症状に思い当たる場合、顎関節症になっている可能性があります。

顎関節症は一生の間に2人に1人が発症するといわれ、多くの方が経験する症状です。症状が軽微な場合、自然に治っていきます。

しかし、口を開けるときの痛みや開けづらさで日常生活に支障が出ている場合は、治療を検討しましょう。

この記事では顎関節症の原因とあわせて、症状・治療方法・予防方法について紹介します。顎関節症に悩んでいる方はぜひ、参考にしてください。

仲井 太心

監修歯科医師
仲井 太心(歯科仲井診療所)

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「略歴」
平成18年3月 日本歯科大学新潟歯学部 卒業
平成23年3月 北海道医療大学歯学部大学院歯科研究科 修了
平成23年4月 北海道医療大学 歯学部 任期制助手

「所属学会」
日本口腔インプラント学会
日本補綴歯科学会
日本顎関節学会
日本歯科心身医学会

顎関節症の原因は?

顎関節症の原因は?
顎関節症の原因として考えられているのは主に次の3つです。

  • 上下の歯を接触させる癖
  • かみ合わせ
  • 歯ぎしりや食いしばり

下記ではこれら3つの原因について詳しくみていきます。

上下の歯を接触させる癖

上下の歯を接触させる癖、TCH(Tooth Contacting Habit)がある方は顎関節症になる可能性があります。本来、口を閉じていても上下の歯は接触していません。
上下の歯が接触するのは、食べ物を食べているときだけです。わずかなすき間があるのが正常な状態です。上下の歯の接触時間が長いと顎関節や筋肉に、持続的に負担をかけることになります。そのため、顎関節症になってしまうのです。顎関節症で治療に訪れた方の8割がこの癖を持っていたという報告もあります。

かみ合わせ

顎関節症の原因としてかみ合わせはよく指摘されています。しかし近年、さまざまな要因があわさり、顎関節症を引き起こすことが分かってきています。かみ合わせの悪さもその要因の1つに過ぎません。
かみ合わせが悪いことにより、顎関節の位置などがずれ顎関節症を起こすのです。このように、かみ合わせの悪さだけで顎関節症になっているケースはほとんどありません。

歯ぎしりや食いしばり

歯ぎしり・食いしばりも顎関節に強い力が加わるため、顎関節症を発症する原因となります。歯ぎしりは食べ物を噛むときに使う咀嚼筋にもダメージを与えます。
睡眠時の歯ぎしりは下顎を継続的に動かしている状態です。そのため、咀嚼筋もずっと動いています。いわゆる激しい筋トレをしている状態で、咀嚼筋に大きな負荷がかかっています。その結果、痛みが生じるのです。

顎関節症の症状は?

顎関節症の症状は?
続いて顎関節症の症状について紹介します。顎関節症の症状として、主に次の3つがあげられます。

  • 顎関節や顎を動かす筋肉に痛みがある
  • 口を開け閉めすると音が鳴る
  • 口を十分に開けられない

下記ではこれら3つの症状について詳しく解説していきます。

顎関節や顎を動かす筋肉に痛みがある

顎の作りや機能は複雑で、筋肉・関節・神経が集まっています。これらが下顎を支え、食事・会話などと連動して動くようになっています。顎関節症になると、この顎関節や顎を動かす筋肉に痛みが生じるのです。
そのため、食べ物を嚙んだときに痛みを感じたり、口を動かすときに痛みを感じたりします。

口を開け閉めすると音が鳴る

口を開け閉めするときに、「カックン」「コッキン」というような音が鳴ります。音が鳴るのは関節円板が異常を起こしているためです。上顎の骨と下顎の骨の間にはクッションの役割をする組織があり、それが関節円板と呼ばれています。
この関節円板の位置がずれると、口を開け閉めしたときに音が鳴るのです。「関節雑音」と呼ばれ、症状が関節雑音のみの場合はほとんど治療は行いません。しかし関節円板のずれがひどくなると、関節雑音が消えて口が開かないなどの症状が出る場合もあります。

口を十分に開けられない

口を開けづらい症状は、「開口障害」といいます。通常、人差し指から薬指までの3本の指を縦にして口の中に入れることができます。その大きさは約40㎜です。
開いたときの大きさが40㎜以下の場合、顎関節や咀嚼筋に異常があると考えた方がいいでしょう。徐々に開かなくなっていくのは、咀嚼筋が原因です。しかし突然、口が開かなくなった場合は、関節円板のずれが考えられます。

顎関節症の治療方法

顎関節症の治療方法
顎関節症になった場合、どのような治療方法があるのでしょうか。

  • 安静にする
  • 開口訓練
  • マウスピース治療

主にこれらの治療方法があります。顎関節症は悪い生活習慣も原因の1つなので、生活習慣の改善を行う場合もあります。

安静にする

顎関節症はタイプ別に、次の5つに分けられます。

  • Ⅰ型:筋肉の異常
  • Ⅱ型:関節靭帯の異常
  • Ⅲ型:関節円板の異常
  • Ⅳ型:骨の異常
  • Ⅴ型:どれにも当てはまらない

タイプによって治療方法は異なり、Ⅰ型やⅡ型の場合は顎を安静にする治療を行います。Ⅰ型の場合、原因は顎の筋肉の使い過ぎです。いわゆる筋肉痛のため、安静にしたり筋肉マッサージをしたりすることで症状がおさまります。Ⅱ型は顎が捻挫している状態です。
歯ぎしり・食いしばりや、固いものを食べることで起こります。あくびはできるだけしない・固い食べ物は控える・食事は小さめにカットしてから食べるなど、可能な限り顎を使わないようにしましょう。

開口訓練

Ⅳ型の骨の異常が原因で顎関節症になった場合は、開口訓練が有効です。関節を構成している下顎の骨の関節突起の変形が原因なのですが、変形した骨を元通りにするのは難しいです。
なので開口訓練を行い、痛みを感じることなく口の開け閉めができるようにしていきます。ストレッチ効果があるので、筋肉に痛みがある場合も改善に期待できます。開口訓練を行うときは、指の力で圧をかけるように行いましょう。
このとき、痛みを強く感じない程度の力加減で行ってください。

マウスピース治療

顎関節症の治療方法として、スプリントと呼ばれるマウスピースを使った治療方法もあります。プラスチックでできた装置で、上顎もしくは下顎の歯列に被せます。夜の睡眠中に使用することで無意識に行っている歯ぎしりを抑えることができ、顎関節や筋肉への負担を軽減させることが可能です。

顎関節症の予防方法

顎関節症の予防方法
顎関節症にならないために気を付けたいことは次の2つです。

  • 上下の歯が接触しないように注意する
  • 食いしばりの癖をやめて顎をリラックスさせる

先述したように、上下の歯が接触している方や食いしばりの癖がある方は顎関節症になる可能性があります。心当たりのある方は注意しましょう。

上下の歯が接触しないように注意する

上下の歯が接触している方は、接触しないように普段の生活から気をつけてください。顎関節症の原因の多くは、上下の歯が接触する癖によるものです。この癖を改善することで、顎関節症が治ったという方も多くいます。
なので、この癖を改善することで顎関節症になるリスクを減らせるのです。無意識に行っていることが多い癖なので、目につく所に注意書きの紙を貼り、意識的に気をつけるようにするといいでしょう。また、上下の歯が接触するのは姿勢の悪さやストレスが原因の場合もあります。
前かがみの姿勢は上下の歯が接触しやすくなります。デスクワークなどで座っている方は注意しましょう。正しい姿勢を心がけ、ストレスを溜め込まないように気をつけることでも改善を期待できます。

食いしばりの癖をやめて顎をリラックスさせる

顎関節症にならないようにするためには、食いしばりの癖を改善する必要があります。食いしばりの癖がある方は歯の裏側や口蓋部などを時々、舌でなめるようにするといいでしょう。
チューインガムを前歯で噛んだり舌で転がしたりするのも効果があります。これらを行うことで、上下の歯を意識的に離すことができます。食いしばりは顎の筋肉に負荷を与えるので、食いしばりの癖をやめ顎をリラックスさせましょう。
上下の歯が接触する癖と同じように、食いしばりもストレスが原因となり無意識に行っている場合もあります。ストレスを溜め込まないように注意しましょう。

顎関節症のお悩みは歯科仲井診療所にご相談を

説明する医師
顎関節症に悩んでいる方は、歯科仲井診療所にご相談ください。昭和50年に中野駅前に開業し、地域の歯科医院として患者さんのお口のサポートをしてきました。
歯科仲井診療所は患者さんの症状にあわせて診療できる歯科診療を目指しており、顎関節症などの口腔外科だけでなく、一般歯科・歯周病治療・審美治療も行っています。歯科仲井診療所では患者さんとしっかりと話し合い、お互いに納得できる治療を行うことを理念に掲げています。
治療後のサポートもしてくれるので安心して治療を受けられるでしょう。

  • 十分なヒアリングによって治療方針を決定してもらえる
  • 夜19時まで診療で仕事帰りにも通いやすい
  • 顎関節症や咬合違和感など顎の違和感にも対応してもらえる

歯科仲井診療所の特徴として主にこれら3つがあげられます。下記ではこれらの特徴について詳しく紹介します。

十分なヒアリングによって治療方針を決定してもらえる

歯科仲井診療所では治療を始める前に、ヒアリングを行います。患者さんの要望に応えることを第一に考え、患者さんが納得できる診療を行うためです。保険適用内の治療だけでなく、自由診療も行っています。
大学病院とも連携しているので、患者さんが希望する診療を可能な限り提案してもらえます。自分自身が納得できないまま治療を始めると、通院が苦痛に感じてしまう場合もあるでしょう。
また、仕上がりに納得できない場合も出てくるかもしれません。歯科仲井診療所は治療の計画・方針を明確にすることを治療のスタートとしています。十分なヒアリングによって治療計画・方針を決めるので、患者さんも納得した上で治療ができます。
またアフターケアを重視しているので、治療後も安心です。治療に不安を感じている方でも安心して治療ができるのではないでしょうか。

夜19時まで診療で仕事帰りにも通いやすい

歯科仲井診療所
歯科仲井診療所は夜19時まで診療を行っています。中野駅の前にあり、徒歩5分とアクセスもよく、仕事帰りでも通いやすいです。歯科医院へ通いたいと考えていても、時間がネックとなり通院を控えてしまう方は多いです。
しかし歯科仲井診療所なら、土曜日も18時まで診療を行っているので忙しい方でも通いやすいでしょう。時間が取れず顎関節症の治療を考えていた方は一度、歯科中井診療所に相談してみてはいかがでしょうか。

顎関節症や咬合違和感など顎の違和感にも対応してもらえる

顎関節症や咬合違和感など顎の違和感に対応してもらえます。院長先生は日本顎関節学会に所属している顎関節の専門の医師です。顎の違和感に悩んでいる方はまず、相談してみてはいかがでしょうか。
顎関節症は自然治癒する場合もありますが、顎の変形がさらに悪化する可能性もあります。また、口の開けづらさや痛みは親知らずの炎症や他の病気が原因で発生する場合もあります。
そのため、原因を特定することが大事です。気になる症状がある方やいつまでも症状が改善しないなどのお悩みを抱えている方はぜひ、歯科仲井診療所へ相談してください。

アクセス・住所・診療時間

JR中央線・JR総武線・東京メトロ東西線 中野駅 徒歩5分

東京都中野区中野3丁目31-7

診療時間
9:30~12:30
14:30~19:00

※出張等により診療日が異なる場合があります。
※初診の際はお電話にてご予約ください。

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