なぜ自費の根管治療は歯を残せるのか?成功率が変わる理由を解説

歯の根の治療である根管治療は、痛みや腫れの原因となる感染を取り除き、歯を残すために欠かせない処置です。保険適用の治療でも対応できますが、自費で行う根管治療は精密な機器や十分な治療時間を確保することで、より高い成功率が期待できます。
大切な歯をできるだけ長く残したい方にとって、自費根管治療という選択肢がどのような意味を持つのか、その理由とメリットについて解説します。

監修歯科医師:
小林 健二(小林歯科医院)
その後、松本市の望月デンタルクリニックにて保険診療を中心に歯科診療の基礎を学び、マイクロスコープを主軸とした精密治療や審美治療、インプラント治療などの自費治療も幅広く経験しました。
2022年5月に小林歯科医院を継承し、リニューアル開業を行い、現在に至っています。
目次 -INDEX-
根管治療とは?歯を残すための治療

根管治療は、歯の内部にある神経や血管が通る「根管」という細い管の中を清掃し、感染を取り除く治療です。むし歯が進行して神経に達したり、過去に治療した歯の根の中で再び細菌が増殖したりすると、激しい痛みや腫れが生じます。このような状態を放置すると最終的には抜歯をすることになるため、早期に適切な根管治療を行うことが歯を守るうえで重要です。
根管治療の目的は歯の根の感染を取り除くこと
歯の根の中にある根管は、非常に細く複雑な形をしています。神経が炎症を起こしたり、細菌感染が広がったりすると、根管内部に汚れや膿が溜まり、周囲の骨にまで影響を及ぼすことがあります。
根管治療の目的は、この根管内部を徹底的に清掃し、感染源を取り除くことです。治療後は根管内を薬剤で満たして封鎖し、再び細菌が侵入しないようにします。これにより、歯の根を健康な状態に戻し、歯全体を保存できるようになります。
なぜ放置すると抜歯につながるのか
根の中で細菌が増殖すると、炎症は根の先端を超えて顎骨にまで広がります。そうなると、歯の周囲の骨が溶けてしまい、歯を支える土台が失われていきます。
痛みや腫れが一時的に治まることもありますが、それは症状が消えただけで感染が治まったわけではありません。放置すればするほど骨の破壊は進行し、最終的には歯を残すことが困難になります。
抜歯を避けるためには、感染が深刻化する前に根管治療を受け、根の中をきれいにすることが不可欠です。
保険の根管治療で起こりやすい再発リスクとは
保険適用の根管治療は、限られた時間と器具の中で行われるため、どうしても精度に限界があります。
根管は非常に細く、湾曲していることも多いため、肉眼だけでは見落としが生じやすくなります。また、使用できる器具や材料にも制約があるため、複雑な形状の根管内部を完全に清掃しきれないことがあります。その結果、わずかに残った細菌が再び増殖し、数年後に再発してしまうケースも少なくありません。
再発を繰り返すと、歯の構造がさらに弱くなり、最終的に抜歯に至るリスクが高まります。
自費根管治療はなぜ歯を残せる?成功率が高まる3つの理由

自費で行う根管治療が高い成功率を実現できる背景には、精密な機器の導入、先進的な器具の使用、そして十分な治療時間の確保という3つの大きな要素があります。これらが組み合わさることで、根管内部の細菌を徹底的に取り除き、再発のリスクを減らせる可能性が高まるのです。保険適用の治療と比較して、より確実に歯を残せる環境が整っているのが自費根管治療の特徴です。
マイクロスコープによる精密な視野で見落としを防ぐ
根管治療において、マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)の存在は成功率を左右する重要な要素です。肉眼では確認できない根管の入口や、複雑に枝分かれした細い管も、マイクロスコープを使用すれば数十倍に拡大して観察できます。これにより、見落としがちな感染源を正確に発見し、取り残しのない治療が可能になります。
自費根管治療では、このマイクロスコープを用いた精密な処置が標準となっており、治療の質が大きく向上します。
ニッケルチタンファイルなど先進的器具の使用が可能
根管内部を清掃する際に使用する器具にも、保険と自費では大きな違いがあります。自費根管治療では、柔軟性が高く、複雑な形状の根管にもしっかり対応できるニッケルチタンファイルを使用することが一般的です。この器具は、湾曲した根管でも無理なく追従し、細菌や汚染物質を効率よく除去できます。また、新しい洗浄システムを組み合わせることで、根管内部の隅々まで薬剤を行き渡らせることができ、感染源の除去精度がさらに高まります。
感染源を徹底的に取り除くための十分な治療時間
保険適用の根管治療では、診療報酬の制約から一回の治療時間が限られてしまいます。一方、自費根管治療では一回あたりの治療時間を十分に確保できるため、丁寧に根管内部を清掃し、細部まで確認しながら処置を進めることができます。
焦らずじっくりと治療を行うことで、感染源の取り残しを防いで再発リスクを抑えられる可能性が高まります。時間をかけて確実に治療を進められる点は、自費根管治療の大きな強みです。
自費根管治療のメリット・デメリット

自費根管治療には、歯を長期的に保存できる可能性が高まるというメリットがある一方で、デメリットも存在します。治療を選択する際には、これらの両面を理解したうえで、自分の状況に合った判断をすることが大切です。
メリット|再発リスクの低減・抜歯回避の可能性が高まる
自費根管治療では、精密な機器と十分な治療時間を活用することで、根管内部の感染源を徹底的に除去できます。その結果、治療後の再発リスクが大幅に低減し、将来的に抜歯を回避できる可能性が高まります。保険治療で何度も再発を繰り返してきた方でも、自費根管治療によって根本的な解決が期待できるケースは少なくありません。大切な歯を失わずに済むという点は、長期的な口腔内の健康を考えるうえで重要なメリットです。
メリット|歯を長期的に残す治療計画が立てやすい
自費根管治療では、一本の歯に対してじっくりと向き合い、精密な診断と治療計画を立てることができます。治療後の経過も丁寧に観察し、必要に応じて追加処置を行うことで、歯を長期的に保存できる環境を整えます。また、根管治療後の被せ物にも質の高い材料を選択できるため、歯全体の耐久性が向上します。将来的な口腔内の健康を見据えた総合的な治療計画を立てやすい点も、自費根管治療ならではのメリットです。
デメリット|費用負担・適応症例の見極めが必要
自費根管治療の大きなデメリットは、費用が高額になることです。保険適用の治療と比較すると、数万円〜十数万円程度の負担が発生します。そのため、経済的な状況を考慮しながら治療を選択する必要があります。
また、すべての症例で自費根管治療が適しているわけではなく、歯の状態によっては保険治療でも十分に対応できる場合もあります。逆に、感染が深刻で骨の破壊が進んでいる場合は、根管治療では対応しきれないこともあります。
適応症例の見極めが重要になるため、事前に十分な診断と説明を受けることが大切です。
自費根管治療はどんな人に向いている?

自費根管治療は、すべての方に必要なわけではありませんが、特定の状況や希望を持つ方にとっては有効な選択肢となります。
大切な歯をできるだけ残したい人
歯を失うと、噛む力が低下し、隣の歯に負担がかかるだけでなく、見た目にも影響が出ます。補綴治療で補うこともできますが、やはり自分の歯に勝るものはありません。
自費根管治療は、抜歯を避けて自分の歯を残すための有力な手段です。特に、前歯や奥歯など、噛み合わせや審美性において重要な役割を果たす歯を守りたい方にとって、自費根管治療は大きな意味を持ちます。
過去に根管治療を受けたのに再発している人
保険治療で根管治療を受けたものの、数年後に再び痛みや腫れが生じてしまった方は少なくありません。再発を繰り返すと、歯の構造がさらに弱くなり、最終的には抜歯に至る可能性が高まります。このような場合、自費根管治療によって精密な処置を行うことで、再発のリスクを減らし、歯を長期的に保存できる可能性があります。
過去の治療に不安を感じている方は、自費根管治療を検討するとよいでしょう。
精密治療を希望し、治療の質を優先したい人
治療費よりも治療の質を重視したい方、できるだけ確実な方法で歯を残したい方にとって、自費根管治療は理想的な選択肢です。マイクロスコープや先進的な器具を用いた精密な処置は、成功率の向上に直結します。また、十分な治療時間を確保することで、納得のいく治療を受けることができます。自分の歯を守るために、よりよい方法を選びたいと考える方には、自費根管治療が適しています。
根管治療は小林歯科医院にご相談を

自費の根管治療は、マイクロスコープなどの精密な機材と技術を用いることで、感染源の除去と再感染予防を目指します。これにより成功率が向上し、大切な歯を長期にわたって残せる可能性が高まるのです。小林歯科医院では、精密な根管治療を通じて患者さんの大切な歯を守る取り組みを行っています。専門的な知識と技術を持つ歯科医師が、一人ひとりの状態に合わせた丁寧な治療を提供しているそうです。ここからは、小林歯科医院の特長を紹介します。
マイクロスコープによる精密根管治療

小林歯科医院では、マイクロスコープを使用した精密根管治療の経験が豊富な院長が根管治療を担当しています。高度な技術と経験に基づいた精密根管治療によって、根管内部の細かな構造まで正確に把握し、歯を残せる可能性を高めているそうです。
さらに、治療時はラバーダムという特殊なシートを使用して細菌がほかの歯に飛び散るのを防ぐなど、徹底した感染リスク対策で治療の品質向上に努めているといいます。
丁寧に時間をかけて行う自費根管治療
小林歯科医院の自費根管治療では、一回の治療に十分な時間を確保し、焦らずじっくりと処置を進めていくそうです。根管内部の清掃から薬剤の充填まで、すべての工程を丁寧に行うことで、感染源の取り残しを防いでいるといいます。
また、治療前には詳しい説明を行い、患者さんが納得したうえで治療を開始することを大切にされています。治療中はマイクロスコープの撮影機能を利用して、治療の進行や結果を視覚的に説明してくれるそうです。さらに、治療後の経過観察も丁寧に行われています。
患者さんの歯を長期的に守るために、安心感を持って治療を受けられるよう細かな配慮がなされています。
一口腔単位で治療を進める地域に寄り添った歯科医院
小林歯科医院では、根管治療を単独の処置として捉えるのではなく、口腔全体の健康を考えた一口腔単位での治療計画を大切にされています。一本の歯を治療するだけでなく、噛み合わせやほかの歯の状態も含めて総合的に診断し、将来的な口腔内の健康を見据えた治療を提供しているそうです。
「負のデンタルサイクル」を防ぐという考えのもと、治療を必要としない健康な状態を維持することを大切に、患者さんとよく話しながら治療を進めていくことを大切にされています。
根管治療に関する不安や疑問がある方は、地域に根差した歯科医院として患者さん一人ひとりに寄り添い、安心して通える環境づくりに努めている小林歯科医院に相談してみてはいかがでしょうか。
小林歯科医院の基本情報
アクセス・住所・診療時間・費用・治療期間・治療回数
JR中央本線 韮崎駅より徒歩5分
| 診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 祝 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 9:00〜13:00 | ● | ● | ● | - | ● | ● | - | - |
| 14:30〜18:00 | ● | ● | ● | - | ● | ▲ | - | - |
▲:14:30~17:00
【費用(税込)】
歯髄炎(抜髄)
前歯 77,000円
小臼歯 99,000円
大臼歯 132,000円
根尖性歯周炎(再治療)
前歯 99,000円
小臼歯 121,000円
大臼歯 154,000円
破折器具の除去(1根管) 55,000円
歯髄保存(MTAによる覆髄・断髄) 44,000円
【治療期間】
歯髄炎(抜髄):2~3ヶ月
根尖性歯周炎(再治療):2~3ヶ月
破折器具の除去(1根管):1~2ヶ月
歯髄保存(MTAによる覆髄・断髄):1~2ヶ月
【治療回数】
歯髄炎(抜髄):4回
根尖性歯周炎(再治療):6回
破折器具の除去(1根管):4回
歯髄保存(MTAによる覆髄・断髄):2回




