「身体の健康は、歯の健康から」
予防歯科治療についてご存じですか?
国の方針でも「歯を大切にして、80代でも20本程度歯を残そう」とする8020運動(ハチマルニイマルウンドウ)があります。歯科予防を行う事で、歯の喪失を防ぎ、口腔内の健康を保持し、虫歯・歯周病のリスクを減らすことが可能です。
日本ではいまだに歯が痛くなったら歯医者に行くという考え方の方が多いと思います。欧米との意識の差が大きいと考えられます。今回は予防歯科治療についての重要性・治療方法などを詳しく解説していくので、是非参考にしてみて下さい。
監修歯科医師:
幕内 悠介(MK歯科春日部医院)
茗渓学園高等学校 卒業
東京歯科大学 卒業
医療法人社団赤坂会 市川歯科第一診療所 入局
医療法人社団相生会
あいおい歯科イオンモール春日部医院 入局
同医院院長 就任
2019年12月 MK歯科春日部医院 開業
目次 -INDEX-
歯の予防治療とは?
患者さんに定期的に歯科医院に通ってもらい、虫歯、歯周病などの発症・悪化をさせないように検査、治療、指導を行います。しかしながら、虫歯・歯周病予防方法は患者さんに浸透していないのが現状です。その為、口腔内の環境改善、病状安定の適切な情報を入手し患者さん自ら家庭で行える環境づくりが大切になります。
歯の健康は身体の健康と深くかかわっているため、口腔内の環境を整えることで健康寿命が延び全身の病気予防につながります。
予防治療の重要性
虫歯、歯周病は、症状が悪化すると身体にも悪影響を及ぼす可能性があります。
早期発見・早期治療により、初期段階であれば時間や通院回数、治療にかかる費用を抑えることができ、かつ、将来の歯や身体の健康にも繋がります。定期的に歯科医院を受診するように心がけましょう。
歯周病予防
「歯周病」は全身の病気との関わりが深いとされています。歯周病が進行していくと、糖尿病・アルツハイマー病・脳卒中・狭心症・心筋梗塞など様々な病気を引き起こす可能性があります。歯周病の原因となるプラーク(歯垢)が身体の防御機構に対して抵抗し、有害物質を外部に放出するためです。歯周病は歯を失う原因となることが多い病気です。予防できれば、高齢になっても自身の健康な歯を保つことができ、さらに全身の病気にもかかりづらくなるので予防をしっかり行いましょう。
虫歯予防
虫歯も歯を失う原因となりやすいものです。虫歯は口腔内にいる細菌が食べた物・飲んだ物の糖分を餌にして、作り出した酸で歯が溶けた状態のことです。歯周病と同じく虫歯も、全身に悪影響を与えることがあります。口腔内で繁殖した虫歯菌が歯の血管に入ると、菌血症といって全身のさまざまな部位で炎症を起こす可能性があります。
また重篤化すると敗血症になってしまうこともあるので注意が必要です。敗血症は生命を脅かす危険のある病気です。このように虫歯によっても、さまざまな病気を引き起こす可能性があります。
口腔環境の改善が可能
口腔内の環境が改善されると歯周病・虫歯の予防となり、食べたものをしっかりと噛むことができるので、消化・吸収が良くなり肥満にもなりにくいです。
そのため、歯の健康は自身の健康寿命にもつながります。口腔内を清潔に保つよう心がけホームケアも見直し、自分に合ったケアの方法を身につけていきましょう。
健康で美しい歯を維持
日本では、60代で歯の約半分(14本)の歯を失い、80代では約半数の人が全ての歯を失われていると言われています。このような状況により、国の方針で「8020運動」が提唱されています。これは高齢者においても自身の歯の喪失が少ないほど、食生活に大きな支障はないという研究結果から、80代になっても自身の歯を20本以上残すために治療・予防を行うことで健康で美しい歯を維持しましょうという運動です。
日本は平均寿命においては世界でも女性1位男性2位と高いですが、健康寿命(女性75歳、男性73歳)においては75歳程度です(※2023年時点)。健康な歯を残すことにより健康寿命に影響すると言われています。
経済的なメリット、定期的にメインテナンスをすることで治療も早期発見につながります。
予防治療の方法
予防治療の方法は2種類あります。1つ目にPMTCと呼ばれる専門的な機器を使用して行う予防治療の方法です。歯磨きでは落としにくい箇所の汚れを徹底的に落とすのが目的で、そのほかに歯磨きの方法の指導も行います。
2つ目にフッ素を歯に直接塗布し、歯質の改善を行う方法です。フッ素は化学的に安全性が証明されているので安心して予防治療ができます。フッ素を直接歯に塗布する方法と経口的に取り入れる方法があります。
どちらの方法でも歯質を高めるのに効果があり、長く健康な歯を保つことが可能です。
歯石除去
歯磨きで除去しているのはプラーク(歯垢)です。プラークはまだ歯ブラシでこすればとれる状態です。
しかし、歯ブラシが当たらずプラークが同じ場所に付着したままだと次第に石灰化してしまい石のように固くなってしまいます。それが歯石です。歯石は歯ブラシでは取り除くことができず、そのままにしておくと口腔内の細菌の付着しやすい場所となってしまうため、歯科医師・歯科衛生士により除去してもらうことが必要です。
PMTC
PMTC(プロフェッショナルメカニカルティースクリーニング)
PMTCとは歯科医師や歯科衛生士による徹底した歯の清掃を行う予防処置の一つです。普段の歯磨き(セルフケア)で落とし切れていない汚れ(プラークやステイン)をしっかり除去するのが目的です。また、歯ブラシの正しい当て方・フロス、歯間ブラシなど普段の生活から予防できるよう、一人ひとりに合った指導をしてくれる点も特徴の一つです。
フッ素塗布
フッ素によって歯質強化、再石灰化の促進に効果的な予防法の一つです。フッ素には耐酸性の獲得・結晶性の向上・再石灰化の促進などが挙げられます。耐酸性を得ることによって、虫歯菌の作り出す酸から歯を守ることが可能です。また、結晶性・再石灰化を高める事によって酸によって溶かされにくい歯を作り上げます。
フッ素ケアの方法として①ホームケアではフッ化物配合の歯磨剤・フッ素洗口剤、②歯科医院では直接塗布法・トレー法などがあります。①のホームケアとして自身でも簡単にできるため日々の歯磨きの時にフッ化物配合の歯磨き剤や洗口剤を取り入れましょう。(毎日無理なく持続的に応用できるため取り入れやすい)
歯科医院の選び方
歯科医院の選び方をご紹介します。以下のようなポイントを参考に自身も安心して治療に臨めるでしょう。
- 予防処置(メインテナンス)の内容が充実しているか
- 安心して任せられる歯科医師・歯科衛生士がいるか
- 受付・スタッフの対応が良いか
治療が始まると歯科医院に通う回数は増えます。初診のタイミングで対応が悪いと「ここの歯医者には通いたくない」となってしまうでしょう。接遇・受付の対応を確認する際ホームページを参考にしたり、初診を受ける前に電話で確認してみましょう。
丁寧な指導とアフターフォローがあるか
歯科医院で治療をした後に再発することは稀にあるようです。再発する原因は様々ですが、自身の生活習慣の改善が見られなかった場合に多いとされています。そのため、自身でも取り組めるような生活指導を歯科医院で受けられると、より予防に効果的です。
*舌の異常・嚙み合わせ・歯ぎしり・食いしばりのチェックなどに対応してくれる
*自身の生活習慣に対しても指導してくれる
予防治療ならMK歯科春日部医院にご相談を
一般歯科・小児歯科・口腔外科・矯正歯科など多様に対応している歯科医院です。
また、患者さんに対して基本的に担当制をとっています。歯科医院はどうしても患者さんの足が遠のきがちですが、患者さんに安心して診療を受けてもらう環境を大切にしています。
充実した検査内容と丁寧な説明・治療
MK歯科春日部医院では患者さん合った必要な検査を行ない丁寧な治療を心がけています。
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*レントゲン診査(必要に応じて)
*口腔内診査
*歯周病検査
*口腔内写真
*口腔粘膜のチェック
*舌の異常のチェック
*噛み合わせのチェック
*歯ぎしり・食いしばりのチェック
*義歯の状態チェック
これらのように充実した検査内容があり、患者さん合わせた治療を行っているため安心して通院できる環境が整っています。
清潔で上質な設備
MK歯科春日部医院では半個室を採用し、移動経路は全てバリアフリーとなっています。小さいお子さん、高齢者の方にも安心して治療に臨める設備環境が魅力です。待合室には大きな水槽、テレビも設置しています。また、待ち時間を減らすために自動精算機を導入しているため、診療後はスムーズに会計が行えます。
一人ひとりに合わせた歯科医療体制
患者さん一人ひとりに合わせた歯科医療体制をとっています。
基本担当制で行い、都合により変わる場合は引継ぎを行っています。
カウンセリングの時間をもうけ納得して頂いてから治療を行います。アニメーション・口腔内カメラを使用しているため、視覚的にも分かりやすい説明を受けられます。
MK歯科春日部医院の基本情報
アクセス・住所・診療時間
東武伊勢崎線・東武アーバンパークライン 春日部駅 徒歩1分
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 祝 |
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10:00~13:30 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | - |
15:00~19:00 | ● | ● | ● | - | ● | ● | ● | - |
参考文献