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0歳から予防のために歯医者に通う意味|むし歯の原因や予防治療の内容を解説します!

 公開日:2024/10/29
0歳から予防のために歯医者に通う意味|むし歯の原因や予防治療の内容を解説します!

生まれたばかりの赤ちゃんは、まだむし歯とは無縁だと思われるかもしれません。しかし、実は乳歯が生え始める0歳から歯科医院に通うことにはメリットがあります。

今回の記事では、0歳から予防を目的として歯科医院に通う意味や、乳児がむし歯になる主な原因、予防治療ではどのような内容を行っているのかなどを詳しく解説します。

子どもを歯科医院に通わせるか迷っている方も、ぜひ参考にしてください。

杉本 貴由紀

監修歯科医師
杉本 貴由紀(土支田ファミリー歯科)

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【経歴】
静岡聖光学院高等学校 卒業
鶴見大学 歯学部 卒業
鶴見大学附属病院総合歯科 臨床研修
愛知県一宮市歯科医院 勤務
愛知県犬山市歯科医院 勤務
土支田ファミリー歯科 開院

0歳から予防のために歯医者に通う意味

0歳から予防のために歯医者に通う意味
保育園や幼稚園の歯科検診で異常を指摘されたことをきっかけに、子どもを歯科医院に通わせるケースも多いかもしれません。小さなお子さんが健康な口腔環境を保つことは、将来の生活の質に大きな影響を与えます。
幼少期からの正しい歯磨き習慣や歯科検診の重要性を理解し、日々のケアに努めることは、お子さんの心身の成長を支えることにもつながるでしょう。ここでは、0歳のうちから歯科医院に通う意味を解説します。

生えたての歯はむし歯になりやすいため

生えたばかりの乳歯はまだ完全に成熟しておらず、唾液のなかのカルシウムを取り込んで徐々に固くなっていきます。そのため、生えたての歯は成人の歯と比較するとむし歯になりやすい状態といえるでしょう。
この時期に適切なケアをしないと、大人よりも急速にむし歯が進行する場合があるため注意が必要です。さらに、乳歯がむし歯になると、その後に生えてくる永久歯にも影響が及ぶことがあるといわれています。
つまり、0歳のうちからむし歯予防に力を入れると、乳歯だけでなく永久歯を健康に保つことにつながるのです。

歯医者の雰囲気に早くから慣れるため

子どもは実際に痛みのある治療を受けたかどうかに関わらず、歯科医院に対して「こわい」「痛いことをされるかもしれない」といったイメージを持つことがあります。このような場合、歯科受診が必要な状況でも、子どもが受診を避けるようになりがちです。
しかし、0歳から歯科医院に定期的に通うと、歯科医院にマイナスのイメージを抱く前から歯科受診の雰囲気に慣れることができます。特に乳児の歯科診療は、予防に力を入れ痛みのある治療を行うことが少ないため、ストレスなく歯科医院に慣れていけるでしょう。これにより、成長しても歯科医院に対する恐怖感が少なくなり、定期的な診察も継続しやすくなります。

歯磨きの習慣をしっかりつけるため

適切な歯磨き習慣は、むし歯予防の基本です。
しかし、乳児は自分で十分な歯磨きができず、大人が適切な方法でケアをサポートする必要があります。そのため、0歳のうちから歯科医院に通って保護者が年齢に応じた適切な歯磨き方法を理解することが、子どものお口の健康につながるでしょう。
また、子どもが成長して自分で歯を磨くようになってからも、歯科受診を習慣化しておくことで定期的に歯磨き方法のアドバイスや指導を受けられます。
このように、早期から正しい歯磨きの習慣づけを続けることで、健康な口腔環境を維持しやすくなります。

赤ちゃんがむし歯になる原因

赤ちゃんがむし歯になる原因
ここまで、0歳から歯科医院に通う重要性について解説してきました。では、乳児がむし歯になる原因とは何なのでしょうか。
ここからは、乳児がむし歯になる主な原因について解説します。

むし歯菌

年齢に関わらず、むし歯の原因となるのはミュータンス菌をはじめとする細菌です。この細菌は、生まれつきお口の中に常在しているのではなく、主に大人の唾液から乳児に感染します。感染が起こるタイミングは、スキンシップのほか、スプーンや箸といったカトラリーの共有や口移しなどです。

糖分

むし歯の原因菌は糖分を栄養源にして酸を産生し、その酸が歯のエナメル質を溶かすことでむし歯になります。そのため、乳児期に甘い飲み物を与えすぎたり、お菓子を与えつづけたりするとむし歯ができやすくなります。
また、ミルクやジュースを飲ませたままお口のケアをせず寝かせることでも、糖分が歯の表面に長時間付着しむし歯のリスクが高まるでしょう。なお、むし歯は奥歯にできやすいイメージがあるかもしれませんが、乳児は上の前歯がむし歯になるリスクが高いといわれています。これは上唇と歯茎の隙間にミルクのカスが付きやすいためです。

唾液

唾液の分泌が減る時間帯は、むし歯が進行するリスクが高まります。これは、唾液にお口の中を洗浄し酸を中和する自浄作用があるためです。
乳児は成人よりも平均的な唾液量が多いとされていますが、睡眠時は唾液の分泌が少なくなるため、むし歯菌による酸の影響を受けやすくなります。

むし歯の予防治療の内容

むし歯の予防治療の内容
上記のような原因で起こる乳児のむし歯ですが、歯科医院ではどのような方法でむし歯予防の治療を行っているのでしょうか。
ここでは、代表的な予防治療の内容について詳しく解説します。

口腔内診査

定期的な口腔内診査では、歯や歯茎の状態、むし歯の有無をチェックします。また、むし歯そのものだけでなくリスクを高める歯の生え方や歯並び、噛み合わせなどの確認も大切です。
そのうえで、むし歯ができやすい部分や注意が必要なポイントについて保護者に指導をすることで、家庭での適切なケアにもつなげていきます。

シーラント

シーラントとは、奥歯の溝をフッ素配合の樹脂で埋めることで、むし歯を予防する処置です。
奥歯は溝が深く食べ物が詰まりやすい場所ですが、シーラントを施すことで食べ物のカスや歯垢が溜まるのを防ぎ、むし歯のリスクを減らせるでしょう。

フッ素塗布

フッ素は、歯のエナメル質を強化し、むし歯を予防する効果を高めます。
歯科医院で使用されるフッ素は市販のフッ素入り歯磨き粉よりもフッ素の濃度が高いため、より高いむし歯予防効果が期待できます。

スケーリング

スケーリングは、歯に付着した歯垢や歯石を取り除く処置です。
乳児の歯でも歯垢は蓄積しやすく、むし歯の原因になります。特に歯と歯の間や歯茎の近く(歯の生え際)に溜まりやすいため、定期的にスケーリングを行うことで、むし歯の予防が期待できるでしょう。

PMTC

PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)は、歯科衛生士が行う歯のクリーニングです。
自宅での歯磨きでは取りきれない歯垢やバイオフィルムを専用の機器で取り除くため、より徹底したむし歯予防が可能です。乳児の場合でも、むし歯リスクを減らすために有効な処置と考えられています。
ただし、通常のクリーニングよりも時間がかかり保険適用外となります。費用相場は5,000〜10,000円(税込)程度です。

歯磨き指導

乳児の時期から適切な歯磨きを行うことは、将来的なむし歯予防においてとても重要です。
歯磨き指導では、乳児に合った歯ブラシの選び方や、効果的な磨き方を学べます。特に、乳歯が生え始めたばかりの時期は成人の歯と磨き方が異なるため、歯磨き方法に戸惑う保護者も多いかもしれません。しかし、どのように乳児の口腔ケアをすればよいか歯科医院で具体的な指導を受けることで、安心感を持って家庭でのケアを行えるようになるでしょう。
例えば、乳児の歯磨きは軽いタッチで歯ブラシに慣らすところから始めます。さらに歯ブラシを使うタイミングや回数、どのようにして歯磨きを嫌がらないようにするかといったアドバイスも受けられるため、毎日の歯磨きを習慣化しやすくなります。

赤ちゃんのむし歯を防ぐ習慣

赤ちゃんのむし歯を防ぐ習慣
乳児のむし歯予防も、大人のむし歯予防と基本的な部分は同じです。まずは、水分摂取は水やお茶にする習慣をつけて、糖分の摂取を控えることが重要です。また、夜間は唾液の分泌が少なくなり、歯がむし歯菌による酸にさらされやすくなります。
そのため、寝る前の歯磨きをしっかり行い、清潔な口腔内環境を保つことが大切です。その他、歯がまだ生えていない時期でもガーゼで口腔内を優しく拭いたり、専用の歯ブラシで歯茎をマッサージすることが効果的です。乳歯が生えてきたら、エナメル質を強化してむし歯のリスクを下げるために、フッ素入り歯磨き粉の使用も検討してみましょう。
なお、むし歯の原因菌は家族から感染するケースが多いため、食器の共有を避けた方がよいといわれることもあります。しかし、実際には離乳食が始まるより早い月齢から感染が始まっていることも少なくないようです。そのため、感染を避ける努力だけでなく、感染してもむし歯につながらない生活習慣や歯磨き習慣を身に付けることが重要といえるでしょう。
こうした家庭での習慣に加えて、定期的な歯科受診を習慣化して、ケアや指導を受けることも大切です。

0歳からの予防治療なら土支田ファミリー歯科にご相談を

土支田ファミリー歯科
今回の記事では、0歳のうちから歯科医院で予防治療を始める意味やメリット、どのような治療を行っているかを解説してきました。

0歳からでも通いやすい歯科医院を探している方に、東京都練馬区にある土支田ファミリー歯科を紹介します。

土支田ファミリー歯科は、平日だけでなく土日も19時まで診療を行っているため、平日は仕事で忙しい方でもお子さんと一緒に通いやすいのではないでしょうか。

では、小さな子どもでも通いやすい歯科医院として、どのような特徴があるのかみてみましょう。

0歳から大人まで幅広い年齢層の予防治療に対応

土支田ファミリー歯科は、大人はもちろん子どもでも予防治療を受けやすい環境を整えた歯科医院です。

例えば、診察室に子ども専用の診察用チェアを設置したり、使いやすい高さの歯磨き用コーナーを設けたりと、小さなお子さんでも診察を受けやすい環境づくりに尽力されています。

また保育士が常駐しているため、保護者の目が届きにくい時間も安心感を持って過ごせるのではないでしょうか。

なお、院内はバリアフリー設計なので、ベビーカーはもちろん段差がある場所の移動が困難な高齢の方でも利用しやすいつくりとなっています。

こだわりのキッズルームで子どものペースに合わせた治療

土支田ファミリー歯科
待合室にはキッズルームがあり、お子さんが退屈せず過ごせるように広々としたボルダリングやボールプール、すべり台など充実した遊具が用意されています。我慢して静かに順番を待つのではなく、お子さんに寄り添った環境をつくりたいというこだわりによるものだそうです。

また、子ども用の診察室はキッズルームとつながっており、診察中はお子さんが不安を感じにくいようスタッフが優しい対応を心がけているといいます。

お子さんが嫌がったり怖がったりした場合には、まず歯科医院に慣れてもらうことを優先したいとの考えから、保護者と相談のうえ治療を行わない場合もあるそうです。

このように、お子さんのペースに寄り添った治療によって、「歯科医院は嫌なことを無理にされる場所ではない」という安心感が自然と芽生えていくでしょう。

安心して通いやすい歯科医院を目指したさまざまなこだわり

土支田ファミリー歯科は、患者さんに安心感を持って通院してもらうために、さまざまな工夫を凝らしています。

例えば、診察室は個室または半個室を採用しており、プライバシーを重視する方でも安心感を持って治療を受けられる環境が整っています。

また、同性の歯科医師を希望する患者さんにも対応できるよう、女性歯科医師が在籍しています。

ほかにも、マイクロスコープを使用した精密治療や歯科用CTによる精密な診断など、新しい技術を積極的に取り入れることで治療の精度にもこだわっているそうです。

お子さんの歯科受診を検討している方や、お子さんと一緒に安心感のある歯科医院に通いたいと考えている方は、土支田ファミリー歯科を受診してみてはいかがでしょうか。

土支田ファミリー歯科の基本情報

アクセス・住所・診療時間

西武バス 憩いの森入り口停留所より徒歩1分

東京都練馬区土支田2丁目18-12

診療時間
10:00~14:00
15:00~19:00

この記事の監修歯科医師