むし歯の予防法|むし歯の発生原因・歯科医院での予防治療の内容を解説!
むし歯になると、進行度によっては歯を大きく削ったり抜歯が必要になったりする場合もあり、お口の健康に影響を及ぼす可能性があります。
将来的に自分の歯を健康に保つためにも、むし歯の予防はとても大切です。
今回の記事では、むし歯の原因や予防方法、歯科医院で行っている予防治療の内容などについて解説します。
監修歯科医師:
山田 亮(やまだ歯科)
2012年 埼玉県の歯科医院 勤務
2018年 千葉県の歯科医院 勤務
目次 -INDEX-
むし歯の発生原因
多くの場合、むし歯の発生には複数の原因が影響しています。まずは、むし歯の主な発生原因である細菌と食べ物、そして歯そのものの質について詳しくみていきましょう。
細菌
むし歯の直接的な原因となるのが、お口の中に存在する細菌です。健康な方でも口腔内には多くの細菌が存在し、代表的なむし歯の原因菌であるミュータンス菌もそのなかに含まれます。
これらの細菌が糖分を取り込む際に酸を作り出すため、むし歯の原因菌が増殖すると歯が酸に晒される機会が増えて、むし歯が進行していきます。
食べ物
むし歯のリスクを高める食べ物として、糖分を多く含むものが挙げられます。また、糖分の量だけでなく、歯に粘着しやすい食べ物にも注意が必要です。
これは、むし歯の原因菌が糖分を栄養源に増殖するためで、こうした食べ物が歯の表面に長く付着することでむし歯の発生リスクは高まります。
歯の質
歯の表面は、エナメル質という硬い層に覆われています。しかし、このエナメル質が弱かったり厚みが十分でなかったりすると酸への耐性が弱くなり、むし歯が進行しやすくなります。
エナメル質が弱くなる主な原因は、エナメル質形成不全症や先天的なエナメル質の薄さなどです。このような場合は特に、定期的なフッ素塗布や自宅での正しい歯磨き方法の継続が大切になります。
むし歯の予防法
むし歯の予防方法は、大きく分けて日常生活でのケアと歯科医院でのケアがあります。
ここでは、自宅でのケアと生活習慣のポイント、歯科医院に定期的に通う重要性について解説します。
自宅での正しい歯磨きやセルフケア
むし歯の予防を目指すならば、適切な歯磨きを毎日行うことが大切です。
歯磨きの主な目的は、むし歯の原因菌の栄養源をお口の中からできるだけ取り除くとともに、細菌の温床である歯垢が溜まりにくい環境を維持することです。
ただし、強く磨きすぎたり磨き残しがあったりすると、歯を傷めたり、毎日磨いていたのにむし歯になってしまったという状況に陥りかねません。そのため、歯磨きは頻度だけでなく、歯科医院での指導をもとに正しい方法で行うことがとても大切です。
また、ケアの際は歯ブラシだけでは取り除きにくい部分もあるため、デンタルフロスや歯間ブラシを併用すると効果的といわれています。
食習慣を意識
お口の中の環境には、歯磨きだけでなく食習慣も大きく関わっています。
前述のとおり特に糖分はむし歯の原因菌が増殖する際の栄養源となるため、糖分を多く含む飲食物を頻繁に摂取したり、糖分が長時間歯の表面に付着したりといった状況ではむし歯になりやすいと考えられます。したがって、糖分を多く含む飲食物を摂取する回数を減らし、食後にはしっかりと歯を磨く習慣をつけることが大切です。
また、食物を咀嚼する際の摩擦により歯垢が除去されることがわかっています。そのため、歯ごたえのあるものや繊維質なものを頻繁に摂取することで口腔内を清潔に保ちやすくなるでしょう。
さらに、食べるものだけでなく食べ方にもポイントがあります。唾液にはお口の中をきれいにする自浄作用があるため、よく噛んで食べることで唾液の分泌が促され、むし歯予防につながるといわれています。
歯科医院で定期的な予防治療を受ける
むし歯を予防するためには、自宅でのケアに加えて歯科医院で定期的な予防治療を受けることも大切です。
予防治療では歯科医師がお口の状況をしっかりと確認し、毎日の歯磨きでは十分にきれいにできていなかった部分や、歯磨きでは落とせない汚れを器具を使って除去します。また、チェックの結果で歯磨きの方法の改善が必要な場合には、磨き方のアドバイスも受けられるでしょう。
初期のむし歯は自覚症状に乏しく、自分では見つけられない場合も多いです。このようなときも、定期的に歯科医師によるチェックを受けることで、むし歯が進行する前に発見して治療を始められます。また、一度むし歯を治療した歯でも被せ物と削った歯の隙間に再び細菌が入り込めば再発の可能性があるため、むし歯の治療を行った後でも歯科医院での定期的なチェックが必要です。
こうした隙間ができる原因としては、被せ物の経年劣化が挙げられるでしょう。このようなリスクを下げたい場合は、経年劣化の少ないセラミックの被せ物を選ぶことも再発予防の方法です。セラミックは硬度が高いものの衝撃を加えると割れやすく、自費診療となるため被せ物1つで80,000~180,000円(税込)と保険適用の被せ物に比べて価格が高い点がデメリットです。
しかし、劣化が少ないためむし歯の再発予防につながり、さらに審美面にも優れているというメリットがあります。
歯科医院での予防治療
歯科医院で行うむし歯予防には、いくつかの方法があります。ここからは、一般的に予防治療で行うことが多い処置や指導について、概要を解説していきます。
口腔検査・歯周検査
お口の中を細かくチェックし、むし歯や歯周病の有無を確認します。
定期的に歯や歯茎の状態を確認することで、異常の有無だけでなく自宅でのケアが適切に行えているかの指標にもなるでしょう。また、見た目ではわかりにくい初期のむし歯をX線や歯科用CTを使用して確認する場合もあります。
フッ素塗布
フッ素は歯のエナメル質を強化し、酸に対する耐性を高めることが知られています。また、初期のむし歯を治癒に向かわせたり、むし歯の原因菌の活動を抑制したりする効果も期待できます。
フッ素は、まだエナメル質の薄い子どもに使用されるイメージがあるかもしれませんが、健康な成人のむし歯予防にも役立つ物質です。
なお、歯科医院でのフッ素塗布は3ヶ月に1度程が適切な頻度とされています。
スケーリング
スケーリング(歯石取り)は、歯石を除去するための治療です。
歯石とは、磨き残されて長時間歯に付着していた歯垢が硬くなったもので、自宅での歯磨きでは除去できません。そのため、歯科医院の予防治療ではスケーラーという専門の器具を使用して歯石の除去を行います。
歯石を取ると、むし歯を予防するだけでなく歯周病の症状改善にもつながるため、定期的にスケーリングを受けることがお口の健康維持に役立つでしょう。
PMTC
PMTCとは、歯科医院で専門的な器具を用いて行う歯の清掃のことです。自宅での歯磨きでは届きにくく磨き残しがちな部位も、PMTCを受ければ蓄積した汚れまでしっかりと落とせるでしょう。
また、PMTCを受けることで歯の表面が滑らかになり、歯垢がつきにくくなる効果も期待できます。PMTCもフッ素塗布と同じく、数ヶ月に一度程の頻度で定期的に受けることで、予防効果が高まります。
歯磨き指導
正しい歯磨き方法を習得することも、むし歯予防には欠かせません。多くの歯科医院では、患者さん一人ひとりの歯並びや口腔内の状態に合わせた歯磨き方法を指導しています。
例えば磨き残しが多い部分を確認し、どのような歯ブラシの動かし方が効果的か、どの部分を意識して磨くとよいかなどをアドバイスします。
むし歯の予防メンテナンスの必要性
むし歯を予防するためには、日々のセルフケアだけでなく、歯科医院での定期的なメンテナンスも重要です。
自宅でのケアで十分と考える方もいるかもしれませんが、磨き残しがあったり、それを放置することで気付かないうちに歯磨きでは除去できない歯石が溜まったりしている場合もあるでしょう。歯科医院では、専門的な器具を使って歯磨きでは届きにくい部分まで清掃できるため、むし歯や歯周病の予防に役立ちます。
また、歯科医師は歯の質やむし歯が発生しやすい部位を確認し、必要に応じてフッ素塗布やスケーリングといった予防的な治療を行います。これにより歯を強化し、むし歯のリスクを減らせるでしょう。
このように、むし歯になる前から予防を意識してメンテナンスに通うことで、将来的に自分の歯で食事を楽しむ期間を延ばすための大切な基盤を作れるはずです。
むし歯予防のことならやまだ歯科にご相談を
今回の記事では、むし歯予防のためには自宅でのセルフケアに加えて歯科医院での専門的なケアが大切であること、予防治療での具体的な内容などについて解説してきました。
最後に、むし歯を予防するために歯科医院に通いたいと考えている方へ、東京都練馬区にあるやまだ歯科を紹介します。
やまだ歯科は東武東上線の東武練馬駅から徒歩3分の場所にあります。平日は20時まで、土曜日も18時まで診療を行っているため、平日や日中に忙しい方でも通いやすいでしょう。
では、やまだ歯科がどのような歯科医院なのか3つの特徴をみていきます。
マイクロスコープや歯科用CTなどの設備が充実
やまだ歯科では、肉眼では見えにくい微細な変化を見逃さないために、必要に応じてマイクロスコープを使用した治療を行っています。
また、レントゲンだけでは状態がわかりにくい部位をしっかりと確認するために歯科用CTを使用するなど、新しい技術の導入を積極的に行っているそうです。
このように、技術の力で従来は見えにくかったものを可視化することで、より安心感があり安全性の高い治療につなげられています。
一人ひとりに合ったオーダーメイドの治療を提供
生活習慣やお口の中の状況、歯の健康についてなど、抱えている課題は人それぞれです。また、同じ傷病でも治療にはいくつかの選択肢があるケースもあります。
やまだ歯科では、可能な限り患者さんの希望や気持ちに配慮した、オーダーメイドの治療方法を提案されています。
そのため予防治療はもちろん、万が一むし歯や歯周病などになった場合も、希望に寄り添った適切な治療が受けられます。
丁寧なカウンセリングで通いやすい歯科医院
歯科医院での予防治療では、処置だけでなく歯磨きや食生活など、患者さんの生活の一部について指導やアドバイスを行っています。
こうしたときに、より患者さんの生活習慣や生活リズムなどに適した治療を提供できるよう、やまだ歯科ではカウンセリングにも注力されています。
事前に患者さんの生活スタイルやお口の状態についてさまざまな情報をヒアリングすることで、患者さんは満足感がある予防治療を受けられるでしょう。
予防治療を行ううえで「しっかりとしたカウンセリングを受けてから治療に臨みたい」「患者さん一人ひとりを大切にしている歯科医院に通いたい」と考えている方は、やまだ歯科に相談してみてはいかがでしょうか。
やまだ歯科の基本情報
アクセス・住所・診療時間・費用・治療期間・治療回数
東武東上線 東部練馬駅より徒歩3分
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 祝 |
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9:30~13:00 | ● | ● | ● | - | ● | ● | - | - |
14:30~20:00 | ● | ● | ● | - | ● | ★ | - | - |
★:14:30~18:00
【費用(税込)】
ジルコニアクラウン:100,000円
セラミックインレー:50,000円
セラミッククラウン:90,000円
ゴールドインレー(大):40,000円
ゴールドインレー(小):30,000円
ゴールドクラウン:80,000円
【治療期間】審美治療:1〜2週間
【治療回数】審美治療:インレー 約3回、クラウン 約4回